2013/04/28
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2013/04/26
「消費税還元セール」
「消費税還元セール」の禁止。う~ん、なら「消費梲還元セール」は? あ! 「消費税還元セーノレ」はどうかしら? いざとなったらノとレは半角。「清費税還元セール」は? 「消資税還元セール」って? 「消費税関連セール」はどう? ああ、究極は「消費税還元セ ール」は? ちょっとズルイ? 「少子税還元セール」ってのだってありかも知んない。ああ、今だけの話題。ちょっと恥ずかしい。201304262013/04/20
世界が終わる日
朝起きるとみんな解ってしまった。今日で世界はおしまいだという事を。世界中のみんなが同時に? そんな事は無いでしょ? 地球は丸いし、太陽はひとつだし。イヤイヤ、でもそうだったんですよ。みんなが、朝起きた時にそう感じたの。で、それが正しいって事は、全世界の人間に、イヤ生き物に18時間前後のほぼ等しい時間が残されたわけだね。昔のことわざに早起きは三文の得、とあるけど、これが真実だったと確実に証明されたのは世界最後の日だったわけだ。早起きの人は早く起きた分だけ自由になる時間が多かったんだもんね、それでも3~4時間程度だろうけど。反対に前の日二日酔いで昼近くまで寝ていた人は… カワイソウでかける言葉もない。最後の日に… なんてこったい。運が悪いというのはこの人達の事を言うんだろうね。で、まあ、そんな感じで世界が終わる事をみんなが納得した。パニックは起こらなかった、自分1人が死ぬわけじゃない、み~んないなくなってしまうんだ、あきらめも付くさ。ま、万引きで増えたのは食料品かな? どうせなら良い物食べて最期を迎えたい、なんて考えても、仕方ないよね。最後にあの憎いアイツをブッコロシテ… そんな人はあんまりいなかった。みんな最後なんだから。最後だから、みんな自分に気持ち良い事しようよ、そーゆー時間しかない、そう考えたんだね。これは人類の英知、と言っていいと思う。宗教とか、そーゆー話も出なかった。したい人はしたけど、みんな解ってしまったから、天国も地獄も、そのほかの、ありとあらゆる宗教で言われた”あの世”も最後なんだって。みんな穏やかにしたい事をして一日を過ごした。面白いのは二日酔いで昼過ぎに起きた人がまたお酒を飲み始めた事かな。今度は絶対二日酔いにはならないからね、なんて言いながら。お酒飲みって、たいしたもんだね。煙草を吸っていた人は二分した。半分の人は「どうせ」と思って最後の一箱のパッケージをあけた。もう半分の人は「いや、肺ガンが怖いから」と笑って差し出された煙草を断わった。あはは、それもカッコイイね。だから、多くの人は仕事を休んだけど、最後の日にも出勤して仕事をした人もいたよ。最後の日といえども、私がいないと困る人がいるからね、と言って。その人を送り出した家族もいたよ。ちょっと悲しそうだったけど、でも笑って愛する人を送り出していたよ。それもまたアリかもね、多くの人は家族と過ごしたけど、それだけが幸せ? って考えた人だっていてもいーじゃん。っていうか、そーゆー人に今までも支えられていたんだね、ああ、気付くのが遅かった。まあ、でもそんなこんなで、夕方が来て夜は深まりみんな布団に入って、人によってはハンモックだったりシュラフだったりしたんだけどね。一日は終わった。最後まで起きてた若者もいたけど… みんな最後はそれぞれの寝床に入った。これってすごい事だよね。最後の日に皆それぞれの寝るべきところへ帰って行けるなんて。そーいえばこの日一日事故やケガで死んだ人はいなかった! ひょっとして神様はいたのかな? さあ、こうして最後の記録も付けた、何のために? なんて野暮な事は聞かないでね。それが人間さ、なんて答えるのも野暮だから。さてと、私もそろそろベッドに入ろう、おやすみなさい。おっと! 目覚し時計は不要だね。201304192013/04/16
私を駅まで連れてって
職場は私鉄沿線の駅からバスで30分くらいのところにある。普通は定時に帰れるのだが今日は年度末と言う事もあって午後8時までの残業。都会ならまだまだの時間でもここでは辺りは真っ暗、さっさと帰って風呂入って寝よ、そんな感じ。一緒に退出した同僚が「駅までお送りしますよ、私車なんです」おお、今の時間だとバス停で20分近く待ちぼうけだったところだ、ありがとう、お願いしますと彼女の車に乗り込んだ。でも! 問題はそこじゃないっ! 助かっただけではない。日頃お近付きになりたいと密かに思っていた彼女からのお誘いなのだ! たとえ、断る理由が山ほどあったとしても(あるわけないっ!)答は「じゃ、お言葉に甘えて」だ! やった! ひょっとしたら彼女だって… ウフフ。俺、27歳独身、甘い夢を見たって、いいよね? それで彼女の赤のデミオ1300の助手席に乗り込んでシートベルトをした。走り出して「いやあ、今日は助かった。バスだと20分は」「夜の運転中は話しかけないでっ!」ハンドルにしがみつく様に、運転する彼女、何なの? 若葉マークの人? その割にスピードは上がって行く。お礼に今度の金曜日食事でも、なんて企んだんだけど、どうしよう? スピードは上がって行く。 …ホント、どうしよう? 201304102013/04/12
オレオレ
「もしもし、あ、…おばあちゃん? オレオレ。そうそう。大変な事が起きて。実は… 会社のお金落としちゃってさ、困ってるんだ、3千万貸してくれるかなあ。」年取った女性の間延びした声が応える。「哲也ちゃぁん? 哲也ちゃぁんね! ひっしゃしぶりやねぇ~ あー あー、よかばい。うちにまかしてからおきない。 …ばってん、なしてそげなシュカした東京弁なんぞ使っちょるん?」俺は慌てて「あ、いや、それは… ばってん、会社の人もそばにいるからばってん。」「ぼんくらもん。」電話は切れた。20120430-22013/04/08
てんごく
むかし、てんごくにいったことがある。てんごくってしってる? うまれてからしぬまで、わるいことをしなかったひとが、しんでからいくところ。そこは、みちたりていて、わるいことをするひとはいないせかい。だから、みんな、しあわせなせいかつをおくっているかとおもうとおおまちがい。わるいことをするどきょうもなくて、かみさまがこわくて、そんなひとたちだけがいるせかい。しぬほどたいくつで、つまらなくて、でもやっぱりかみさまはこわくて、わるいことをするどきょうもないから、まいにちはおんなじ。なにもおこらないまいにち。これはなんのばつなんだ! とこぶしをふりあげるさきもない。だってかみさまはこわい。そんなところに、いちにちいただけでもういいや、ぼくはかえってきてしまった。だからといってじごくはやっぱりじごくらしいよ。ねえ、きみ。しんだときどちらかにいかなくちゃならないなら、どうする? ぼくはりょうほうごめんだね。だからいいこともほどほど、わるいこともちょっぴり、いいかげんにやっていこうとおもう。そうすると、どうなるかって? たましいはてんごくにもじごくにもいかないで、パチンとはじけてきえちゃうのさ。ねえ、それがいちばんいいって、おもわない? 201211072013/04/07
山田
もうすぐだ、もうすぐだもうすぐ。アパートのドアを叩いて友人の名前を声に出し待つ。ドアが開き「なんだおまえか」友人が寝入り端を起こされた不快感をあらわにまあ入れよと言う。どうした、ビールでもと出された350ml缶をひったくってプルトップを開け口にした。そして「おまえ、山田知ってるか? 同じクラスの…」友人の顔色が変わった。あいつのことか、知ってるよ、知ってるから喋るな、いいな、喋るんじゃないぞ。喋るなら叩き出すぞ。俺は明日アサイチでバイトだ5時半起きだ、だから寝る。お前も寝ろ。我に返って腕時計を見る。午前1時、確かに寝る時間だ、しかし。寝ろ、友人は言ってクローゼットから毛布を出し放ってきた。受け取ってソファに横になる。電気が消される。しかし、眠れない。翌日友人のアパートを出て大学には行かず家に帰る。家には母親がいた。「大学の友人でさ、同じクラスに山田っていう…」ああ山田さん、母は言う。知ってるわ。だから、喋っちゃダメ。普段は見せない真面目な顔で続ける。あの人の事は私も知ってます。あなたが何を見たかも知ってます。でもそれを口にしてはだめ。喋ればあなたに何が起こるか、いえ、あなたははっきり言わないとわからないわね、悪い事が起きます。だから喋ってはだめ。夜、仕事から帰ってきた親父にも、母親に隠れて話した。「大学のクラスにさ…」おまえは死にたいのかっ! 殴られるかと思ったが、父は怒りというより恐怖を感じていたのはわかった。疑問を解く気力は失せていた。翌日、大学の教室に入る。授業開始10分前ですでに多くの学生がいる。一番前の椅子にかけている山田。山田がゆっくりとふりかえる。おとついのあの時の事が思い出される。喋ってはいない、喋ってはいないが、あの時のことが鮮明に思い出されて、「山田お前…」頭にすごい衝撃が走り、あたりが急に真っ暗になり、音も聞こえ ≪おわり≫201212032013/04/05
オヤジの話 ―ハチに追いかけられた―
子供の頃、親父から聞いた話―だと思う―つづき。昔、親父が山ん中で蜂に追いかけられた時の事。かなりでかい蜂の巣にちょっかいを出してしまったらしく、もう辺り一面の蜂の大軍団で、わけわからんパニック状態で、ウワーって全速力で逃げたらしい。で、やみくもに走って逃げて、でも蜂に追いつかれて回り一面蜂で、刺されて痛いは、怖いやらで、もう必死。そしたら走る先に偶然小さな池があって、そこに落っこちて助かったって話。なんだけど、親父がその池に落ちる瞬間、体をひねって空の方を見た、らしい。そうしたら、逃げる自分の姿が手足を四方に伸ばした、交通事故が合った時路上に描かれるヒト型の様な、そんなモノが、白抜きで、いやホントに見えたんだって、蜂の大集団の中に。ってホントか? 聞いてる俺も聞き返した、真偽を疑った。あははははは… 笑った人はもういない。死んじゃったから今更確認しようがない。ああ、子供だから呆然としてしまったけど、大人としてツッコンでみたかったなぁ、聞いときゃよかったなぁー。ちなみに、こーゆーのを私は都市伝説ならぬ家伝説と名付けました(かってに)。家に伝わる伝説「お父さんとお母さんはこうして結婚した!」「お前が生まれたときこんな事が!」「お父さん、お母さんの武勇伝」などなど家に伝わる伝説。あなたの家にもあるでしょう? ちなみに私の両親が結婚したのは大名行列で通った橋の下で… ああ、それは又の機会に。20130404-1
2013/04/01