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深読み

 新聞をナナメ読みした。某反戦漫画は表現が過激という理由で某教育委員会が閉架書庫に移動させろ言ったとか言わないとか… 禁止すると読むよ、子供って。禁止するとしたがるよね。ゲームは1日2時間、なんて決めたら、対戦ゲームで友達と4時間やる、あとの2時間はゲームじゃない“つきあい”だよ、なんて抜け道考える奴は普通にいるもん。あ! だから、制限したんだ。子供達は読むよ。隠れて。隠れてだからふざけてなんて読まない。真剣に読む、反戦漫画を。そしてショックを受けて考えるよ。これは何なんだ? なぜ大人は禁止したのか? ここに書かれている事はホントなのか? 全員じゃないけどクラスで2人くらいは調べ出すよ、ネットで。公立図書館にも行くかもしれない。そして友達と話す。自分の言葉で。自分の調べたホントの事を。 …いやあ、教育って深い。願わくば子供達が賢く強く正しく成長するように某教育委員会は最後まで悪役を貫いてほしい。子供達の成長の為なら汚名だってかぶるさ、か。大人は子供の壁であれと思う。護るための、越えるための。頑張ってね、撤回しないでね。な~んて駄文を書いていたら撤回した。 20130822-3
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危険な女

 南の島に行く。日々のしがらみを忘れ、プールサイドのデッキチェアに身を横たえ昼間っからトロピカルドリンク、節操は日本に置いてきた。持参した本をゆっくりと読む。ドが付く近眼なんでマリンレジャーはNG。視力補正器具が無いと3歩と歩けん。いやホントは15歩くらい歩けるがすっ転んで痛い目見るのは俺だ、そんで海に入ればピンボケの海中。そんなん見て… 何が楽しいっ! いや、怒るとこじゃないな。バカンスバカンス、バカンス。で本を読むのだ。読む本は、読む本は… 「うさこちゃんときゃらめる」あ、バカにしたな、オコチャマな絵本かよ、なんて。あまい! “うさこちゃん”のシリーズは多数出ているが今回うさこちゃんは犯罪に手を染めてしまうのだ! 取り返しの付かない己の行為に心を痛めるヒロイン… ハードボイルドだろ? とカメラ目線でウインクしたところで目が、あああぅあ、もうお馴染みだいっ! 目が覚めた。そうだよ、今日も仕事だよ。20130827

初稿

 夢を見た。職場からの帰りに給水塔の近くを通る。今日も通った時、何気なしに上を見る。あら、屋上の手すりに手をかけた女の子が見える。黒い髪は長くニコニコと屈託なく笑って… けど、何かおかしい? あんなとこに一般の人が入れるのか? それにやけに顔がはっきりと、ああ、わかった。遠近感が変。この距離で顔の表情がこんなにはっきりと見えるって事は、あの子、顔の直径が50センチ近くあ… 笑い顔は一変して憤怒の表情となり消えた。あっ! と後ずさりすると、ガッと肩を掴まれ、振り向くとそこに
 で終わるお話を書いていた、というか打っていた。こんな事経験してないけど、まあ似たような事はあって、それがネタ。これ第2稿。初稿は、職場からの帰りに給水塔の近くを通る。今日も通った時、何気なしに上を見る。あら、屋上の手すりに手をかけた女の子が見える。黒い髪は長くニコニコと屈託なく笑って… けど、何かおかしい? ああ、と気が付いてぞっとした。遠近感が変だ。この距離で顔の表情がこんなにはっきりと… これじゃあ、あの人、顔の直径が40センチ近くあ… 数日したら環境保全の中央公民館デビュー で終わってる。これなんだ? あ、アンダーラインは後から付けました。全然記憶に無い。いつかの様に酔っ払ってた? いや、酔ってた記憶もないよ。私、環境保全の仕事もボランティアもしてないし、中央公民館で働いてもないし、利用もしてない。チョット顔の大きい人、自分の種族と容姿の異なる人や自分と生活習慣の違う人、そんな人はイる。コワイと思う事もあるけどそれは正しい感情じゃないと思う。でも、自分が自分で制御出来ていない、自分の中に自分の知らないナニかが在る、それは。  …ちょっとコワイ。20121023-3

アスパラガス

 アスパラガスを買いに行く。大型量販店内で見知らぬおっさんに出会う。おっさんは主張する。「全てのマチガイは正されねばならない」ああ、確かに間違いは直した方がいい。おっさんいい事を言うな、おっさんに座布団1枚。と思った。ネクタイ曲がってるよ、とも思ったけどね。店でアスパラガスを選んでいる時、「白いのもありますよ」おっさんがささやく。ああそうだ、昔白いのをマヨネーズ付けて食べた記憶がある。俺は好きだったけど、俺の奥さんは人が食べるのを見ても吐き気がすると言って、結婚してから15年、白いアスパラガスは食べた事が無い。全てのマチガイ、白いアスパラガスは間違い? 食べない方がいいのか? 奥さんの前では食べない方がいいんだろうな。人を不快にして許されるとは思えない。食べない方がいい、けど。食べたいのか? 少し食べたい。懐かしさ? 量的な問題じゃない。ちょっと食べてみたい。あれ、だけどホントに白いアスパラガスが好きだったの? 食べることが出来ない、奥さんが白いアスパラガスを嫌いだから、だから食べたいんじゃないのか? 手に入らない物を欲しくなる? 「どーします? 白? グリーン?」アスパラガスは、そうだ。白いのにマヨネーズを付けて食べた、けど、そんなに美味しいっ! ってなものでは、確かなかった気もする。「グリーンのやつ」 白いのは確か缶詰だった。いつか俺は買って食べるのか? 奥さんに隠れて? 「マチガイは正されねば…」何が間違いなんだ? 食べればいいのだ白いアスパラガス、独りで缶詰を買って荒川の土手で開けてマヨネーズを嫌というほど付けて食べればいいのだ。なぜしない? 食べたくないのか? いや、そうしてまで… 本当に? 本当に食べたくないのか? 本当は食べたいのか? ああ、おっさん、解んなくなってきちゃったよ。俺、何がしたいの? 「マチガイは正されねば…」おっさん… …うるさい。20130219-2

覚醒

 ああ、あの日もこんな夜だった。風が無く、蒸し暑い夜。友人の家を訪ね酒を飲む。独り身の気楽な身分の友人。しがらみだらけの私。けれど、今は違う、少しね。実は、その年の初め、大学の頃から集めていた蔵書をすべて妻に処分された。断りも無しに。正直ショックだった。…ホントに? いいや、本当の事をいうとちょっとホッとした。がらんとした私の部屋にすこし安堵したんだ。してしまったんだ。このまま本を買い続け、蔵書が増え、その先に何があるんだ、と少しばかり考える様になっていた。父が死んだせいかもしれない。遺品を整理、いや処分していて残された物のあわれを実感したからかもしれない。妻は私からのそれなりの攻撃を覚悟していたようだった。けれど、私の心に在るのは“まあ、いいや”だったのだ。そう、本当に、その事に関しては驚くほど醒めた気持ちしかなかった。そしてそれからは、私は徐々に持ち物を減らしていった。いや、減って行ったんだ、自然な当然の成り行きで。私の持ち物は減り続け、そう、小さなトランク一個にまで減った時… その日私は解き放たれ、空の天井、大地の床、今いるところが私の家、となった。今から5年前。妻はどうしているだろう、職場はどうなったのだろう。世間で言う蒸発だもんなあ。あの時、本当に感謝している。しがらみを切ってくれた妻に。でも、 …怒ってるだろうなあ。友人の家(青い家、家と認めない人もいるけどね)を訪ね酒を飲む。独り身の気楽な身分の友人。しがらみのない私。20120508-2

咳払

 朝起きて洗面所で顔を洗っていると、俺は起きてすぐ顔を洗うんだ、そうじゃないと気持ちが悪い。で、顔を洗っているとドアの向こう、廊下側じゃなく浴室の方、半透明のドアの向こうから咳払いが聞こえる。人がいるのも解る。あの人を不快にさせる大きな咳払いは… ああ、親父だ。なぜあからさまに嫌そうな言い方かって? そりゃあ、親父が2年前に死んでるからだよ。病院に駆け付けた時、酸素吸入器が外されてたんで「お! 良くなったの?」一瞬でも思った俺は馬鹿だった。必要無くなったから外しただけだったのに… いや、まあそーゆー事もあって親父が死んでるのは確実。骨も拾ったし。でも今、隣の浴室に親父がいる。蓋をした湯船に腰掛けて… そんな気配が伝わって来る。どして? って、まあ、そーゆー奴なんだけどね、そーゆー奴だったんだけどね。死んだ事も忘れるよーな… しかたねーな。咳払いが聞こえる。何かを考えてるんだか考えてないんだかは解らない。ただ、怒ったような咳払いが聞こえる。最近俺がするのとよく似た咳払いが… 洗っていた顔をタオルで拭いて、浴室のドアのノブを握り… 開けようか開けまいか。あ、俺は迷ってるな。いまさら… なんて考えてるその時に目が覚めた。親父とそっくりな咳が出て… 手は浴室のノブを握ってる形のままだった。20130326-2

 医者に行く。頭が痛いんですけど… 大きな機械を使って検査した医者が言う。 …おかしいですね? あなたには頭が在りませんよ。そんな… じゃ、この両の肩の間から生えてるのは何なんですか? ああそれは頭部モドキです。キノコの一種です。ホントの頭じゃありませんよ。でも、こうして今不安になってあなたに訴えてるこの言葉を考え出しているのは… ああ、モドキでも最近のはそれくらいしますよ。じゃ、そーゆー事で、オダイジニしてください。次の人呼んで。最後の台詞は看護士さんに言った言葉。モドキの頭でもそれくらいは解る。さあ、ところでオダイジニと言われても… どうしたものか。そこから先はよく解らないので市販の頭痛薬飲んでオダイジニしてます。普通の昔のエスエフじゃあ、頭部モドキの人は差別されたり収容所送りになったり大変な目に会ったんだろうけど「お前はニンゲンじゃねぇ!」なんてね。クリスマスの日に虐殺されたりしてね。でも今は大丈夫。少子化のせい? 仕事して違法行為をせず税金納めてるとたいがいの事は見逃してくれるミタイ。いい時代、と言っていいんだろうか? タブンいいのだ。 …でも、ホントに? 20130311-2 で、私は何を心配しているのだろうか?

ナマケモノ

 ナマケモノっていう動物がいる。ジャングルみたいな所にある木にいつも逆さにぶら下がっている。ホントに見たわけじゃないよ、テレビで見た。私が、ナマケモノだったら「うへほむぅういてぇ、あーあるこほほお」なんてモノマネって上を向いたら地面が見えるんだろうな。涙がこぼれちゃうんだろうな。そんで私のナマケモノだからドジ踏んで、木から落ちるような時は、爪が木の枝をかすめ、空をつかみ、背中の方へ、上へ上へと落ちてゆくんだろうな。落下じゃなくて落上? いつも上にある地面が目前に迫って来て自分にぶつかる。のばした手と足の先には青い空、白い雲。何もない空間。で、地面に落ちたナマケモノは、木を登り、また枝からぶら下がるまで、上に空を、下に地面を見て感じて「へんなの」と考える、のかな? 20120406-2

忍従

 長が付く役職っていいな、と思う時がたまぁにある。「あ~、小林君、この前の契約の仕様書出してくれる?」「あれぇ、課長。確か3日前にも渡しましたよね? 仕様変更ですか?」「うんにゃ、でも、どっかいっちゃってないの」あああああ、いいなあ。ああいう状況で仕事したら気持ちいいだろうなぁ… いやいやいや、多分課長は課長で他のいや~な仕事が山ほどあるんだろうなぁ、そうでなければ、そうでなければ… そうさ、渡した書類を失くされたなんてたいしたことじゃない。1週間残業した仕事が無駄になったり、課長の主張が1.5時間で180度変わったり、休日出勤を俺にだけ振ってきたり… まあ、いろいろいろあるのは社畜の定め、割が合わん、なんざ当たり前。デクノボーと罵っても課長は私をワリと良くしてくれている。そう、失敗をかばってくれたり、奢ってくれたりいろいろいろあるんだ。でも、でも、でもね。ナイショの話。私の忠誠心は貯金なんだ。残金があるうちは大丈夫。でも、引き落としが続いて残金が0になったら… やる事はひとつなんだ、私は。後の事は知らない、もう決めている。私は両手で課長の耳を… んで富士山見せる。その後は、ひ・み・つ、ウフ。 多分課長はその時の感想を言えないよ、生かして俺、手を離すつもりはないから。20121227-3

ぐるぐる

 定時に退社したのだが、同僚と少し飲んでいたので、いつもの駅を降りたのは8時頃だった。家の方に歩いていくと、サイレンの音や夜空でもわかる煙の柱、家が近づくほどサイレンは大きくなり、野次馬なのかいつもより人が多い。煙柱も次第に大きくなり、もうこれは最悪の事態を考えた。そしてみごとに大当たり。最後の角を曲がるとそこに消防車が3台、野次馬は数えきれない。あああああ、俺が走って近づこうとしても、でもすでに家は炎に包まれ、それでも近づこうとするのを後から羽交い絞めにされ阻まれる。「あんた死にたいのか!」あああ、俺の家が、親父が残してくれた家だからローンや借金の心配は無いがそれは何の慰めにもならない。その時警官らしき男と話していた男が「あいつだ! あいつが放火したんだ。俺は見ていた!」と俺を指差す。誰が何の目的でそんなふざけた事を、俺を指さす男を見た。俺だった。俺がジャージを着て俺を指差している。なんなんだこれは! 俺は恐怖と先ほどまでの酔いも加わって、羽交い絞めの男を振り払い逃げ出した。どこをどう走ったか覚えていない。しかしやがて人通りは少なくなり、いつもの近所の町並みの中を走っていた。ああ、これで一安心と角を曲がったところで、あれ? 俺の家だ。消防車も野次馬もいない。いや、そもそも家が燃えていない。あれはなんだったんだ? 不思議に思いながらも、俺は鍵を開け、家に入りシャワーを浴びいつもの様に缶ビールを開けテレビを見ながらウトウトしていると、焦げ臭い。窓の外が明るい。いやな予感が走り、窓を開けると灯油の臭いがし、俺が逃げて行く。倉庫に入れて置いた灯油を使ったな! と思ったがそんな事より、消防署に、電話は通じない、消火もすでに無理な状態。あの俺は何でこんな事を? そんなこんなで家が焼けおちる最中、警官に事情聴取をされているさなか、野次馬の中に俺がいる。「あいつだ! あいつが放火したんだ。俺は見ていた!」と背広の俺を指差す。その俺は羽交い絞めにしていた男を振り払って逃げ出した。俺も制止する警官を無視して背広の俺を追いかける。あれ? どこか変だ。あれは8時に帰宅した俺ならば、奴の無実は俺が知っている。そーいえば放火して逃げていく俺の背広は明日着ていくはずの背広だ。無精者の俺は、通常3着の背広のセットをローテーションで着ている。じゃあ、明日の俺に何があったんだ? 自分の家に火を点ける、自分がいるのに。それなのに自分の家に放火する理由って、何なんだ? 犯罪者、いや自分を殺す殺人者になる覚悟の俺。明日俺に何が起こるんだ? いや! 違う。すでに明日着て行く背広は… いや、だから今日は昨日? 夢から覚めた。じっとりと身体中汗を掻いている。カーテンの向こうが明るいのは、炎じゃない朝だから? つまりこれが翌日? それとも昨日? 終わっていない? 終わらない? 20130108-2

遠景

 妻と旅行に行った。車を走らせて、見晴らしのよい高台で休憩する。ああ、すごい。向こうに見える海は日本海? きれいだねー あ、遠くに家が見える。あそこ。窓に女の子がいる。小さく手を振っている。前髪をそろえたおかっぱ頭? お人形さんみたいだねぇ。思わず手を振り返す。それに気付いてくれたのか、なお一層女の子は手を振る。けど… なんか変だ。何が変なのかよくわからな… 窓の大きさ? 変だ! 遠くて遠近感が定かでなかったけど、この距離で、あの窓ならあの女の子の顔は直径1m? えっ! と思った時、女の子の笑顔は消え怒りの表情に一変し、そして… 窓から消えた。開いたままの窓だけが黒々と残った… 20121018-3

忘却

 何かを失くした。失くした、という事は解るというか覚えているが、いつ、どこで、何を失くしたかが判らない。アムネジア。でも、いつどこで何を失くしたか覚えていれば、それは捨てたんじゃあないか? なぜ拾いに行かなかった? 取り戻さなかった? 奪われた? 解らない。家を出て駅とは反対の道を行く。太陽は出ていないが、雨が降るわけじゃない、だろう。判らない。急に視界は開けはるか下に片側3車線の道が横たわる。一台の車も通らないその道を見ながら、いつどこで何を、と考える、フリをする。失くしてしまったモノが何かも解らないから、悲しくも、悔しくも… この状況は、ひょっとして恐れるべきなのか? あはは、と声に出して笑う。身体は、今のところ不都合なところはない。恐怖で体が凍った如く、という事があったわけではない、と思う、たぶん。なかった、と言い切ってもいいかも、しれない。坂道を下り、あの広い道路の方へ行こう。道の向こうへ行こう。坂道を下る前に道の向こうに、だいぶ向こうに海が見えた。海へ行こう。海の、あのもくもくと高く煙を上げている、それとも水蒸気なのか? 解らない、その白いモノをあげている大きな四角い建物へ行こう。行けば、行きつけば、解る。何かが解る気がする、みたいに思う。こうして、考える、フリをする。でも、足は動くよ、しっかりと。あ、左はちょっと… でも動く。行くよ。そしてきっと失ったモノが何かが解る、気がする、みたいに、思う。さあ、あなたも、いっしょに。20130814

資質 ―鬱まであと何マイル?―

 アメリカのホラー小説家の人が何かに書いていた。お話を紡ぎ出す想像力って、人はうらやむ。「ああ、その能力があれば私も小説家になれるのに!」なれるかもしれない。でも、それはその能力を正しく使う事が出来れば、の話、らしい。夜、子供達の寝室に行く。布団をはね飛ばしてないか? などと考えながら。その時、その瞬間、作家が制御していたはずの能力が己の意思に反して暴走! 静かに眠る子供達、ああ、よかった、 でも、 …おかしい? 顔色? 呼吸を、していない!? 何故だどうして! そんな恐怖の場面が、映画よりもリアルに作家の脳内に描きだされる、あああぅあ、これはたまらないだろうなあ。私はちゃちな妄想力でもって、短い文を書いてまあ趣味の「小説家ごっこ」をしてるけど、私の砂粒くらいの妄想力でも、最近制御が難しくなってきている。来ている。きてる。職場の女性達が給湯室で吐き捨てるように言うのを聞いてしまうのだ「タチバナさんてどうにかならない? 人の事エッチな目で見てるの気が付かれないとでも思ってんのかしら? ったく!」見てません、見てません、見てませんてば、チョットしか。「ロクな仕事もしてないのに、えっらそーに!」ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。「いるだけで不快よね~ 死ねばいいのに!」あああああああああぅあ、そんな事言われて、まだ面と向かってはないです。ないはずです。でも、陰で言ってたら、思っていたら、どうするどうしよう。あああああああああ、あ? 勤務中に固まっていたのか? ポン、肩をたたかれる。振り向くと笑顔の、不自然な笑顔の上司。「大丈夫! それ、妄想じゃない。みんなそう思ってる!」あぎゃああああああ、妄想が多重化して暴走? もうやだ!20130811 …そう言えば職場で本当に言われた。「タチバナ君って、…時々夢みたいなこと、言うよねぇ」

RAPE

 夜の新橋。同僚とちょっとひっかけて(お酒を少し飲んだ、って事だよ。念のため)家に帰ろうと改札に向かったとこで、その人と会った。身長2m25くらいのガタイのイイ男、筋骨隆々。そだね、ターミネーターT-800みたいな巨体で戦闘的な人間が僕に向けて怒るんだ。「訓仁力がオマエには足りナイ。解っているノカ?」正直解っていない、さっぱり解っていない。はは、訓仁力って何? 「解らないのはオマエの鍛考が足りナイから!」そう言われても… 鍛考って何? さっきからこの人の言う事は半分も解らない。日本語を話してるのに半分も理解できない。「あの~ すみませんが、人間違い」いきなり頬をはたかれる。「聞いてイルのか! オマエは真聞力も不足シテイルゥ!」な、何が? はたかれた頬がジンジンジン「オマエはそれだけの負荷を引き受けなければナラナイ。オー、ますた、じゃくすん。カミの御加護ォ!」何なんだ? 「オマエのセイで窮地に追イ込マレタのが理解できていナイのか! みすた・たなくぁあ!」「俺、田中じゃねぇ!」って言えないっ! 怖い! どうにかしてこの場を逃げ「みすた・たなくぁ! さあ、イッショに!」手を握って来る。痛い、バカヂカラって差別用語だっけ? ああ、普通じゃない力で右手をつかまれる事がこんなに不安だとはぁ。「みすた・たなくぁ! さあ、イッショにぃ!」い、いっしょに何をするんだぁ? あ、あああ、バクテン?! 後頭部に激痛が走― どこか遠くで声がする「犬にかまれたと思って」20130301-2

BAR

 銀座の渋いBARに行く。もちろんジャケット着用で。で、カウンタに座り、あ、言っとくけど本当にカウンタに座った訳じゃないよ。カウンタの前にある席―ハイスツール―に座ったんで… 常識? ハハ、失礼。でも私初めてなんでメニューを所望したのさ。そして、最初はバーボン、ワイルドターキーはどうかな、なんて。8年物しか飲んだ事ないけど今日は… なんじゃこるあぁあ!! メ、メニューに「おこさまセット」ってある! 大人の社交場に、チキンナゲットとオレンジジュースとサンドイッチ… 「これって…」おそるおそる私が聞くと、バーテンダーは「はは、お昼のランチですよ…」って、苦笑い。銀座、大丈夫か? ってとこで目が覚めた。 …昨日ちょっと飲み過ぎた、バーボン。もちろん自分ン家での話。 …でも、ホント大丈夫か? いやいやいや、銀座じゃなくて俺。20130527-2

朝からオハイオ

 長い事会ってない。よく俺の電話番号知ってたな。あの時から2回は変わったぞ。ああ、調査能力は相変わらず、ってことか。友達多いし奴は。急な連絡で仰天したけれど、まあ、暇でもあったし会いに行くことにした。パスポートは3年前のがまだ有効だし、貯まってるマイルも足せば何とかなるだろう。シカゴで乗り換え? めんどくさ。オハイオって直通便は無いの? まあいいや、空港からはタクシーだ。で、再会はそれなりに感動的だったのさ。ウエストエアポートからやっぱレンタカーにして、奴の好みの赤いバラの花束も奮発したからね。まあ予想とはちょっと違ったよ。奴も年をとった、俺もだけどね。 …いいや、予想通り、かもしれない。俺への思いが再燃したって訳じゃなくてフラれた腹いせで呼び出されたんだ。これは大学生の時から変わんない。愚痴を聞くのが俺の役目さ、昔っから。でもなあ、俺も男だぜ、いい加減にしろと… 言えたらいいなあ。こればっかりはだらしないと言われても言い返せない。今回だって大学時代と同じさ。因果な性格だよなあ。トホホだぜ。けど、違った。夢か? 時間の経過は人生を変える。人も変える、ってことか? 朝、彼女のベッドからでてキッチンの冷蔵庫からペリエを出して飲む。在るのは判ってた。ああ、今回の事で最悪があるとすれば、彼女が言うんだ「昨日の事は空けた2本のワインのせいよ、忘れて」解った。それが最悪だ。想定どおりキッチンの入口に彼女が現れる。俺がふざけた朝の挨拶をすると彼女は笑って言うのさ「ここはブライト、インディアナ。オハイオは隣」そこで目が覚めた。なんのこっちゃ?20130101-2

決意

 ずーっとむかし、まだ子供のころ、学校―体育館のようなところで? 映画を見せられた記憶があるようなないような… 映画ってだけでワクワクしてたのに、楽しみにしていたのに、そんな子供のオモワクは、裏切られるとかそんな話じゃない。サイショっから問題にされていなかったのが悲しい。で、その映画だ。主人公の小さなかわいい女の子は戦争でめちゃくちゃひどいめにあって最後に死んでしまう… 何の罪もないのに、何の落度もないのに死ななくてはならない。いや、殺されたんだ、な。誰に? 泣いてる女の子もいた。この映画を見せた当時の大人は「戦争はいけない」と教えたかったんだろう。まあ、それは解る、子供でも。でも、でも、でも、でも。怖い。大人の成す事はほぼ絶対正しいと信じていたんだけど… 怖い、そうじゃなかったんだ… 私の隣に座っていた知らない男の子、クラスで列を作って鑑賞したから隣のクラスの子? すごい怒りの表情で拳を握って、それは震えていて「負けちゃだめなんだっ!」 私は確かに聞いた、吐き捨てるようにつぶやいたあの声。怒鳴ったんじゃない、つぶやいたんだ、血を吐くように。何を考えているのかは、いやでも解った。当時の子供みんなが使ってたコトバ「十倍返し」だ。 で、その子なんだけど、今でもあの時のことを覚えているのだろうか? あの時の怒りを胸に秘めているのだろうか? なんでこんなことを考えてるのかというと… 人の顔を覚えられない私なんで確証は持てない。でも、なんか、この頃、テレビのニュースでしかもワリと最初の方で「あ、奴だ」なんてことがあるような、ないような… 20120207

かみさま

 かみさま は いるの?
 かみさま は いないの?
 かみさま は いるかもしれないし
 かみさま は いないかも しれない
 かみさま が いるか
 かみさま が いないか
 それは きっと わからない
 それは きっと だれにも わからない
 わからない

 けど たぶん かみさま が いたとしても
 ぼくたち に なんにもしてくれないよ
 せかい を みてごらん
 せかい は こんなに うつくしくて もう ての くわえようは ない
 せかい は こんなに ざんこくで もう ての ほどこしようも ない

 せかいは
 もうかみさまを ひつようとしていない の かもしれない
 かみさまは
 もうせかいを ひつようとしていない の かも しれない

 ぼくたちは ひとりで…

 谷川俊太郎の絵本を読んだ20120617-3

飛べる

 私は飛べる、鳥のように? いやいやいやいや、あんなに必死にブザマに羽ばたいて飛ぶのではない。もっと軽々と美しく空を飛べる。まあ、ただ、こうして助走しなければならないのは美しくないが。こうしてある程度の距離を必死に走って、定められた速度が付いた時点で、100m以上の高度差がある所から空中に飛び出せば… あれ? 俺、今までに飛んだ事あったっけ? いやいやいやいやぁいや、自分を信じなくてはだめだ! やればできる! はずだ! よね? もう引き返せないぞ、これだけスピードが付いちゃっているともう止まれない。崖はすぐそこ、加速するしかないっ! でも、俺の確信の根拠って何だった? 成功して飛んだ記憶がないのはなぜ? ああ! 崖、すぐそこ! ジャンプゥウゥゥ! …ダメじゃん! 下に向かって加速している、失敗の原因は何? 信じる心が弱かった? 速度不足? ああああああぅあ、地面すぐそ グジャ! 目が覚めた。自分の部屋のベッドの上。握った拳の中は汗でベトベト、でも解った! 最後に解った! 呪文が足りないんだ! よ~し、起きてシャツを着る、今度こそ… 20130601-2

プロフィール

Author:KU2
 改行が嫌いです。嘘とイイカゲンが好きです。…改めまして、FC2ブログへようこそ!

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