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進化?

 あした、いっしょに遊ぼうね、って約束したけど、無理。私たちには、もう明日は来ないみたい。今、沈んでゆく太陽。あの太陽は明日も昇るかもしれないけど、それを見る人間はもういない。どうしてって、今日が人類最後の日だから。あした、人間には来ない今日を迎えた誰かは昇る朝日を美しいと思うのだろうか? と、思って寝たけど、目が覚めた。明日が来た? 人類は滅びなかった? いいえ、どうやら違うみたい。人類は滅んでしまった。私たちは、もう人類じゃない。そういえば、おなかもすかない、のどもかわかない。あつさもさむさもかんじない。ああ、わたしたちはしんのじゆうをてにいれた… わたしたちは、すたーちゃいるど?
「とても正視できる状態ではありません。意思疎通も不可能です。」静止衛星軌道上の宇宙空間移動施設の中で報告する者、太陽系外からやって来た種族の1個体が言葉を続ける。「惑星上に80億のゾンビがワラワラワラ… 」20120504+
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トレイサー2

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 昔… あーあ、また昔の話だ。自分でも嫌になる。今の俺、「これから」が無くなり、「これまで」の大きなズタ袋を長く引きずって行くんだ、ブザマ! たまんねぇな、マッタク。で、その昔の話… 「トレイサー」って作品、じゃねぇ、日記を書いた。俺が昔恋心を持った女性のブログを偶然見つけ、でも、そこから読み取れるのは病気の可能性、死の予兆… 俺はどうしたら… ってな話。 …嘘だよ。そんなに都合よく昔の知り合いのブログ、見付けられる? 盛りました、話。創りましたロマンス。そんな、ドラマチックな事なんてあるわきゃあ無いでしょ、普通。無い、絶対ない。 …だから、2ヶ月近くそのブログの更新が無いのは、HDDC、ハードディスククラッシュで… もうしばらくすれば… 「ごめんなさいっ! 機器のメンテナンスって大事ですね!」なんて近況がアップされて… ああ、言ってる事が矛盾してる? ああ、そうだね、だからこれも嘘。矛盾でOK。 …だから! アップしてくれ、何でもいい。「オオカミが来たぁ!」の羊飼いの少年、下された罰は「嘘がホントになる」だった… ならば考えよう、書こう。「しばらくホノルルに行ってました。お知らせしなくてごめんなさい!」とか、「息子の結婚式が急に決まって、更新できませんでした。しかし! できちゃった婚なんて許せない!」とか、「結婚記念日に旦那がサプライズプレゼントで旅行を…」とか、「宝くじに当たっちゃったよ! 3等5万円だけどねっ! でもブログどころじゃなくて…」「PC買い換えたら接続上手くいかなくて…」「ガゼひいだあ~」「パスワード忘れちゃって…」とか、とか、とか! 考えろ! アレ以外の、あの最悪以外の嘘。俺の考えた嘘がホントになるなら… 考えろ! 考えろ! 考えろ! アレはダメ! ホントになりそうな、否ホントウになる、アレ以外の真実の嘘を… 20140329-2

夢枕

 バスタオルに拾い包んだ。生前はウエストハイランドホワイトテリアだったものを。2枚重ねでも血は染み出てくる。服が汚れるからと言っても娘は聞かない、自分が連れて帰ると。可愛がっていたペットの死は、5歳児には耐えられない悲劇だ。庭にお墓を作ろう、そう約束して肩を抱き、共に帰る。リードを外された小型犬が一時の自由に欣喜し、車道へ飛び出して… いなくなって探し回った結果、道端で見つけた変わり果てた姿。しかし、私としては、それが娘でなかった安堵の方が大きかったが。その夜、泣き疲れ眠りに就いた娘の部屋を出て、私が眠った時。「すみません」わっ! トテトテトテと暗闇から小走りに飛び出てきたのは、夕刻、目に焼き付けられた肉片、いや、「シロ! か?」シロは血まみれのその姿で言葉を続ける、まあ、夢… だもんね、きっと。「そうです。生前はお世話になったのに、最後は… ご迷惑かけちゃって… 」いやまあ、いいんだ、とも言えず言葉を濁す。「それでこれから、お嬢さんの夢にもご挨拶に伺って… 」ああ、そうしてくれ、と言いかけて、注文を付ける。「ああ。けど、できれば、娘の夢には生前の元の可愛いシロで出てやってくれないか? その方が娘も喜ぶ。」はあ、シロが言う。どうやら、死者が夢枕に立つ行為は、私が思っているのとは異なるシステム、らしい。訪れる死者の画像データを訪問者側は持っておらず、夢を見ている人間の画像データベースから夢を見ている本人が対象を認識し割り振るシステムらしい。今、私がちょっとスプラッタなシロの画像データを選択してしまったのは、やはり記憶が新しく、強く強烈な印象を焼き付けられていたから… 「あ、まずい! シロ、娘のとこは-」夢の中で叫んだが遅かった。あーあ。私を叩き起こしたのは、娘の部屋からの悲鳴… 20140326+

子供

 休みの日、リビングのソファで横になり新聞を読んでると、ピンポン… チャイムが鳴る。でも出ないよ。奥さんは都心に買い物、鍵忘れたにしたって帰ってくるにはまだ早い。どうせ、新聞か、宗教か、クッキーだ。あ、新聞の集金だったら、わるいなぁ、 …でも、奥さんいる時にしてね。俺、たまの休みだから。ピンポン… ピンポン… ピンポンピンポンピンポン… あああ! しつこい! なんなんだ! ガキのいたずらか!? …しばらくして静かになった。んで、起き上がって、インターホンのモニターを見に行こうと! びっくりした! リビングの掃き出し窓を外から除く子供がいる! 窓を開けてから、しまった! と思ったが遅い。「あの…」小学、4~5年の女の子? ガキの歳なんざ解らねぇ、ウチに子供はいないしな。「ここに、私のオトウサンがいると思うんですけど…」何なんだこのガキは、わけの解らんこと言い出しやがって。「あの、オトウサンが…」それは解った。で、持ってるのか? そのオトウサンの住所? 見せてみろ。あああ、マッタク、意味もなくおびえた顔しやがって、何を根拠にウチだと決めてチャイムを押したか、その… だめだ。俺の話、伝わってねぇ。まずい、泣きそうだよ、それくらいは俺にもわかる。子供と話すことなんかないからな、親戚にもいなかった。 …まいったな。どうしたら… 「なにしてんの?」振り向くと妻がデパートのペーパーバックを持って立っていた。「ああ、早かったな、良かった。実は…」バトンタッチ! で、俺は奥さんの買ってきたケーキを食べ損ねた。奥さんとあのガキが食べて紅茶を飲んで話をしていた、1時間以上! それから… 俺がウタタネから覚めると子供は帰ったのか、もういなかった。夕食の支度をする奥さんに事の顛末を聞いても、ふふふと笑うだけ。あれは何だったんだ! マッタク! でも、就寝前、歯ブラシをくわえている時に思い当った… 6年生、12歳なら、あの時! 振り向いても意味はない、思い当っても遅い、大の男が、両手で顔を覆って泣くしかない。あの時に気付かなかったうかつを呪い、巡り会わせの神を罵倒し… そして、俺の推測が正解なら… 二度と会えない子供の顔を思い出そうと必死になるが、あああああああ、あの時の… ああ、どーしょうもないな、俺は。基本的にすべてが手遅れだ… 20140325+

45分間の悪夢

 教室で、一人の生徒が席を立ち、話し始めた。先生を含めクラスメートがそれを聞く。みんな、同じ意見なんだね。戦争は良くない、悪い事だ。でも、じゃ、それ-戦争を止めるにはどうしたらいいんですか。私たち小学生ができる事って何でしょう? アメリカの大統領に手紙を書きましょうか? 人殺しの道具を捨ててくださいって。ロシアの偉い人にも手紙を出しましょうか? ほかの国へちょっかい出さないでくださいって。他の国と争ってる国の偉い人に言って回りましょうか? 止めてくださいって。そーゆー実際の行動を考えてますか? それとも、良くないって思ってるだけ、言ってるだけで平和になると? 道端の石ころが素晴らしい意見を持っていたとしても、石ころである限り、私たちにその意見を伝えない限り考えてないのと一緒です。あるってわからないものはないと同じ。でもこれは悪いことばかりじゃない。「あいつを殺してやる」そんな意思だって他の人に伝わらなければ無いのと一緒。ハハ、良かったね、この言葉で救われる人は、いるよね、このクラス。さて、それは置いといても、戦争はいけないと考えているだけで、みんなニコニコ平和に暮らしていけると思いますか? どうです? うなずくんだとしたらみんなおめでたい、あまりにも。だいたい、戦争は悪くていじめはどうなんです。そういえば、私の言葉、イントネーションが変だのなんだの、いろいろ言ってくれましたよね、私が転校してきてすぐ。私がしゃべると笑いましたよね、からかいましたよね、馬鹿にしましたよね、みんな。ああ、いいですよ、みんなが私に対して悪意を持ってそう言った、とは思いません。このプレッシャーを受け止め、私がそれなりに上手い反応を返せれば、私も皆さんの仲間、通過儀礼が済んだ事になるんでしょうね。 …でも、そんなこたぁどうでもいいや。そんな同じじゃなければ安心できない、そーゆー人たちが戦争は良くないって言えるんですか? そんな少数者を排除する人が、同じじゃなければ仲間じゃない、そんな人が大人になって戦争始めるのとちがいますか? ユダヤ人殺したのでは? インディアンを。アボリジニを! ああ、それとこれとは違う、なんてキレイな事言いますか? じゃ、どこが違うんか言ってみてください。そして、戦争は良くないですね、それをこの教室で言うだけでハイおわり、で済むと思いますか? ホントに? そりゃあ、悪い事してる人に、それはいけない、って言うのは勇気がいる事だと思います。年下の子供や同い年の小学生になら言えるかもしれません。でも、大人に言えますか? 親に言えますか? 怖げなおっちゃんに言えますか? 殴られるの覚悟で口にできますか。腕へし折られても言えますか? この前の遠足で先生、公園でタバコ吸ってましたよね。公園内は禁煙でした。でも、みんな何も言わなかったよねえ。私も言えなかった。けど、みんなも言わなかった。こんな小学校のクラスで先生にもちゃんと言えなくて、戦争は良くない、世界に言えるんですか、殴られても、殺されても、そんな覚悟で言えるんか! 今ここだけで良いカッコしょるのと違うん
「他に意見のある人」 …先生が言った。20120207-3

ういるす

 仕事帰りに駅前の書店によく行く。そこでかなり頻繁に出会う、大きな声で独り言を言う若い男。何を言っているのか、不思議と理解はできない。かなり大きな声で、日本語である事まではわかる。これが具体的に「だから俺は部長に言ってやったんだ…」とか「フランス中部にはしとどなく雨が降る、紫の…」などと話してる言葉が理解できれば、意味が理解できなくてもまだ安心する。 …そう、私は気付いてしまった。男が日本語を話してるのは理解できても、何を話しているのか理解できないのだ。これは、ああそうだ。昔「タモリ」というエンターティナーがいて、ハナモゲラ語という日本語のモノマネ芸で… わからない? あ、そう。ま、いいや、そんな風なわけ解らない事をダダもれさせる男がいたのよ、駅前の本屋さんに。で、俺は、ほら、こーゆー人間、ブログのネタを探してるような人間だから、どーにかそいつの言ってることを… やらなきゃよかった。苦労して、聞き取って、メモや録音機も使って… で俺が理解したのは… ウイルス。言語を介して人間に伝染・増殖するウイルス。私が少しずつ彼の言ってる事を理解すると、私の脳に創り上げられる独立した信号系、回路、サークル、ウイルス。そして、こいつが、こいつが私の頭を、俺の脳細胞を一杯にしたら、俺の言語ことば中枢をつかって使い次の… 
「ね、変でしょ。あのおっさん。この駅でよく見かけるんだけどさ、意味不明のブツブツ独り言を…」20140315-2++

 昔… あー、これもう書いたかな? 忘れちゃった。 …でも、まあ、いいや! 2度目の人はゴメンね! どーせおっさんの戯言だから、読んでたらスキップしてね。 …で昔、俺が中学生だった頃。授業中に視線を感じる、の。な、何なんだ? と辺りを確認すると、左側の席の女生徒の、視線。え! なにこれ? ひょっとして、俺に… ❤? いや、そんなことはない、はず… 成績もよくないし、スポーツもダメ、俺がモテる可能性はゼロに等しい。あ! もちろんハンサム(今ならイケメン?)でもないっ! けど… ゼロじゃないのかもしれない… ウフフ。何のとりえもない男がモテる、そんな漫画もあったみたいな気がするように思えて… ウフ❤ ウフフフフ… けど地獄は天国のすぐ隣にあるものさ。昼飯時に友人が教えてくれた。「梅原が、お前の方見てるだろ。」え、そうなの気付かなかった… なんて答えたけど、心臓バクバク! 梅原は俺の左側の席のあの女生徒。「左の席のイイコが授業中ちょっかい出すからな、イイコの方見ないようにしてるんだ。で、お前の方よく向いてるだろ。気付かなかった?」はは、いや~ 気付かなかったな、そうなんだ~ イイコってのはクラスに1人はいるお調子者のアダ名。某長寿アニメ「極小円形ちゃん(仮)」の“ヤマダくん”みたいな存在かな? ハハハハハ、それにしても… 「俺にホレちゃいけないな、でもどうしてもというのなら…」な~んてあの時、言わなくて良かった! ああ、ほんんんとおおうに、良かった… (泣)20140317-2+

ハマる

 ああ、映像編集って面白いね。1月の年賀にも書いたけど、NHKクリエイティブライブラリーにハマってます。保存されている映像を並べて、ハート飛ばしたりキャプション入れとかの特殊効果挿入、そんな簡単な事しかできないけど、でもすごいんだ! 例えば椅子が映ってる素材映像、これに「そこに幽霊が座っていたのです!」もしくは「これがあの有名なエジソンが愛用していた椅子」なんて入れるだけで「普通のイス」はオドロオドロシイモノや、ユイショタダシイモノになってしまうのだ! そうだ! 世界に意味を付けて創造するのはこの俺だ! 俺は神だ! 俺が全てだああああ! って感じです。あああ、ハマっても仕方ないでしょ、解るでしょ! あああああ! 20140202-2

そいれんと

 キツネの国は不景気だった。始まりは主食のアブラゲの値下げ合戦で、ドンドン安くなったんで、キツネたちはおおよろこびさ、最初はね。アブラゲ製造会社は、涙ぐましい営業努力で終わりなき競争に参戦した、するしかなかった。でも、その営業努力ってのは、原材料を値切る、買いたたく。コストを下げる、製造工程を簡略化し、人手を、いやキツネ手を減らす。または、賃金を下げる、ってな事だった。でも、そんなにガンバっても立ち行かなくなって、正社員はやめてバイトを使うようになった。製造工程見直しでオートメーション化も進めてたんで、熟練ギツネはいなくてもアブラゲは作れるからね。原料の大豆だってよその国のだだっ広い畑で作った安い豆にシフトした。不思議なんだけど、運搬費用を払っても、こっちの方が安いんだって、変なの? そんで安いアブラゲが市場にあふれたけど… そんな安いアブラゲでさえ「御馳走」になっちゃって、つまり、キツネたちのほとんどが工場をクビになったんで、アブラゲ買うお金にも苦労する様になっちゃったんだね。だから、だから会社もキツネたちも、社会全体がトホホになっちゃったんだ。んで、クビにされたキツネたちが工場に押し掛けて「クビを取り消して!」と騒いだ。彼等は工場に入って行って… 帰ってこなかった。しばらくしたらその工場、新製品を売り出したんだ。「ホンモノ“キツネうどん”はじめました!」 …なんてな。ハハ、そっちに行っちゃあ危ないってば… 20140303-3

白猫

 夢を見ている。夢の中で俺は猫を飼っている。白猫。ううう、白猫は、本当は好きじゃない。大学生時代に住んでいた家の近所に“エリザベス”と俺が勝手に名付けたデカイ白猫がいて、酔っ払ってイイ気持ちで帰る俺をすごく軽蔑した目で塀の上から見るのだ。でかいエリザベスカラー付けてんで俺はそう呼んでたんだけど… ああ、でも夢の中では俺は白猫を飼っている。だから、両手の甲に白い猫の毛が生えているのだ。職場の飲み会で、テーブルの中央の煮物の皿に箸を伸ばして、手の甲の異変に気が付く。あわてて手を引っ込めるが、ああ、何人かは見ただろうな、俺の手の甲の猫の毛。「すみません、用事を思い出してしまって…」ヘタな言い訳をして席を立つ。でもみんな、俺の手を見ている、気がする。気がするだけダケド… あたりさわりなく引き止められるが、誰も本気じゃない。そうか、残念だな、また今度、気を付けて。それで解放される気楽さと哀しさ。だから家に向かう俺は少し不機嫌。何なんだかなあ。ちょっとイイ気になっているんじゃないか? 俺。何様なんだよ、おまえ? で、家に帰って手を洗う。チリン、鈴の音がする。振り返る。独り住む家に鈴の音が響く。白猫に付けた赤い首輪と鈴が思い起こされる。チリン。ああ、これは夢の出来事、だよね? 俺は実際に猫を飼ってイナイ… アレ? これは夢の続きだから、猫が存在しても不思議じゃあ… チリン。鈴が鳴る。後ろ? そうだ夢の中だから、猫がいても大丈夫。 …? チリン、鈴が… 鳴る。え? 今、起きてないか? 飲み会は夢? この時 …ああ夢だ。良かった。だって後ろにいたのはシェパードほどの白猫だもの。20140228-2+

春?

 大学時代の友人に呼び出された。おごるから飲まないか、酒の誘いだ。なんかイイ事あったな。長い付き合いだ、分かっちまう。せいぜい驚いた顔してやんないとな。で、池袋の飲み屋に向かうのさ。
 …あのさあ、職場にちょっと気になる女性がいるんだ。頭が良くて、仕事が出来て、人当たりも良く、瞬発力は無いが、持続力があり、安定した戦力、ってな女性。 …わかんない? 何言ってるか。ハハ、だね。そんで、容貌は… これは言っちゃうとまずいかな? 美人って言っても? 通常、容姿に関する発言自体がNG。う~ん、まぁいいや、非公式発言だもんな、これ。で、いい子なんだってホント! …そんで、誘って飲みに行ったの。やるでしょ俺! これくらいは、ね。ハハ。楽しかった。お酒飲める子だし、会話は弾んだし、言う事無し… なんだけど… その時ね、旅行先で撮ったって写真を見せられたんだけど… オーブ、知ってる? 玉響(たまゆら)現象とかいう写真に光の球が写る奴、そう、たいがい空中の微粒子や極小の水滴にカメラのフラッシュが反射して、そうなんだけど、結構マジに話すのよ。イヤ、笑いながらだけどさぁ… どう思う? 職場じゃわからないけど、そーゆー… 付き合っちゃマズイ、イタイ子なのかなァ? 
 ハッハハハハア! ハハハのは! 笑っちゃうぜ! 唐突にオゴルと言われて来てみれば! そーゆー事かい! そうか! そうか! そうかぁ! 痛いって? そりゃそうだ、お前の背中思いっきりドツイてんだから! でも、そ~かぁ、大学時代と変わらんなあ! けど! 春が来たのか! お前にも! いいか! 誘え、また飲みに行け。そんで見極めろ。俺がその女性を知るわけないだろ。実際知らん。俺が知ってんのはお前だ。大学時代ソッチ方面全戦全敗のおまえだ! 加えて余計なこと言うけど、彼女はそんなに美人じゃないな。お前の美的感覚が狂ってんのは、あイヤ、失礼、独特・個性的、ね。でも、おまえと話が合うってんなら、いい子だ。そのあたりは昔のパターンから解ってる。だから、イケるぞ! ん~、チョット失礼な言い方か? でも、俺の判断は正しい! ゼッタイ! 変な宗教や1億なんて借金がなけりゃ即GOだ。親もサグれ。親のそれも厄介だ。で、イザとなりゃあ親とは縁を切らせろ。お前が惚れたのはその子で親じゃない。ヘンな親なら容赦なく切れ! カケオチだあ! イケイケ! あー、俺も酔ってるな… でな、そいつがホントにいい子なら… 玉響ごときは飲み込め。お前がしっかりしてりゃあ大丈夫! 否定も肯定もせずに聞いてやれ。たいしたこっちゃない、ってか、おまえの趣味のUFO、空飛ぶ円盤とそんなに違わないだろ、話あうんじゃ
 UFOとそれは違うよ! 奴もかなり飲んでるのか、昔のキャラにもどってる、あだむすき? エリア51? なんじゃそりゃあ! な、話が始まった。う~ん、それはおまえと彼女、そして俺にとっても重要な話題とは思えない、そんで、俺は。 あ! にいちゃん! ヒヤの菊姫徳利でもう一本な! そ~かぁ、おまえが春! ウププププ! 春だって! ってんでもう一回、奴の背中を思いっきりドツイタのさ。 20140210-4+

ガンバロ?

 残業が終ってやっとこさアパートにもどって来たんだ。鍵を開けて、倒れ込むようにして… ってのはちょっと大げさだけど、そー言いたくなるくらい疲れてたのさ。リビングに入る前にバスルームの前を通るんだけど、ピッチョーン 水滴の落ちる音が、する。ドアの前で立ち止まっていると、中に人の気配… いやだなあ。玄関の鍵はかかってたぜ、バスルームの照明はOFF、でも、すりガラス越しに中はボヤーっとなんか明るい。ああ、またかよ… 泥棒や、不法侵入者が風呂に入ってるという可能性は、非常に低い。彼等は通常速く仕事を終えて現場を離れたい、ってのが常識。ああ、彼女がサプライズ・イベント? いねえよ! 俺に女はぁ!  …って事は、人間じゃあ… あああ、コンナンばっかしぃ。妖怪や化け物なんていてもイイよ。でも頼むからよそで表現活動して、俺に関わるな! なんて言っても… 無駄なんだけどね。悪意のある奴じゃなけりゃあイイなァ、そんな無駄なあがきをしつつ、バスルームのドアを開ける。中はバスタブの淵に1本ろうそくが灯り、女が、長い黒髪を後ろでまとめてアップにした女が両の手で顔を覆い… 「ウゥ… ヒ… ク…」押し殺した様な恨みや怒り怨念が胸から溢れ出た様な… 女が振り向く! 「ボ! ナ! ス!」で、お湯を頭から… やられた! 俺まだスーツだぜ! 1着しかない。明日何着て行きゃあ良いんだ? あ、「ボナス」は「ボケ! ナニさらしとんじゃい! スットコドッコイ!」の意味ね。昔からねいちゃんに浴びせられたお決まりのセリフ。ゆーとくけど、ねいちゃんはまだ生きてる。旦那と2人の子供持ちの“おばさん”だけどね。「旦那がね、浮気してんの!」風呂から出て、アロマテラピーが何とかの半身浴についてウンザリするほど語ってから、ねいちゃんは言った。俺の貴重なエビスの350mlの1本を手に、あ!1本じゃねー! 身に覚えのない空缶がすでに2本も部屋の隅に… 「だから泊めてね」ゼッテーに、ねいちゃんのハヤトチリだ。俺には解る。で、解っている事はほかにもある。それは今夜俺が寝袋で、しかもロフトで寝るって事、トホホ。ベッドはねいちゃんのモノ。そんで、俺の夕食、買ってきた惣菜はサカナとなり、ねいちゃんは4本目の、俺は今夜最初で最後のエビス350mlを… ワイルドターキーは、あったよな? 俺も飲むさ、あの、バスルームでお湯を浴びる前に聞いた、姉の声を頭から追い出すために。たいがいねいちゃんのハヤトチリに決まってるが、決っているだろうが、本気の姉の泣き声は聞きたくなかった。聞きたかァない声を頭から追い出すために、バーボンが必要 ゲ! ああ、最悪。減ってるぅ! や、安い酒じゃないのにぃ… 「2杯も飲んだ! 親父にも飲まれた事ないのに!」ナンテ言えるわけねーじゃん、ねいちゃんに。あああ。あ、それに明日早出シフトだぁぁ。20140225-2+

消費税

 3月31日、月曜日深夜。コンビニで買い物してると、ああそうだ、消費税今日の0時、12時か? どっちだっけ? ま、いいや、切り替えがあるんだよな、確か最初の品物をスキャン… あ! 0時だ。もう8%か、ハハ残念。金足りるかな? 「ふざけんなよバッキャロー!」レジで怒鳴り声がする。「あいつが、前の奴がクダラン物をダラダラたくさん買うから、俺の順番が遅れて、8%? ふざけんじゃねーよ! 俺、払わねーぞ!」ああ、やっぱりだ。こーゆー人、いると思ってたんだ。でもすぐ静かになった。何なんだ? なんか渡した? 後でレジの人に聞いてみた。「ああ、あれは『消費税10%時に20%割引券』ですよ」 え! ふ~ん、そんなサービスするんだ。あまりに簡単に納得感心したからか、店員さん教えてくれた「あの券、使用期限10カ月ですけどね」ペロリ、舌を出す音… 20140301-2

違う

 夜、廊下の突き当たりの洗面台で歯を磨く。トテトテトテトテ… ドン。今夜も小さな足音が暗い廊下を走って来て、俺の太もものあたりに子供が3歳の子供が抱きつく気配。涙があふれる。ああ、ケンタロウはまだここにいる。運命から護ってやれなかった不甲斐ない親を、まだ慕ってくれるのか? その存在は私の心を癒すけど、少し心配。天国への道が分からないんじゃないか? 私達夫婦の悲しみがケンタロウを引きとめてしまっているんじゃないのか… ああ、ケンタロウ、ケンタロウ、うう、涙と共に思わず声が出る「ケンタロウ…」… 「アグア? チガウ。 オレけんたろーヂャナイ」しゃがれた老人の声が耳元で、した。20140301-2

男壊論

 男は壊れているんだ、という話。「壊れる男たち ―セクハラは、なぜ繰り返されるのか―」(金子雅臣・著 岩波新書)を読んだの。最初の方で「あーあ、ひどいな。コイツラってバカ!」的な事例を知らされて、後半で、その理由、なぜ男が壊れてゆくのか、が述べられるんだけど… 私はこの理由、違うと思うんだ。男はね、「壊れる」んじゃなくって、最初から壊れてんの。昔「アリーテ姫の冒険」(ダイアナ・コールス/作 学陽書房)を読んだ時も、最近、ジブリ映画で「かぐや姫の物語」を見た時も、登場する男がバカばっかり… 最初、自分と同じ性を貶められている感じでイヤだったけど、ここまで延々と男はバカ、って主張されると、考えてしまう。そこに真実が混じってんじゃないか? って。そして、考えてみると、男女の別が最も有効に効果的に働く、生物学的に最も重要な行為のひとつ… を行う時、多くの場合それは女性に対して苦痛を与える、らしい。特に初めての時や経験の浅い場合非常に苦痛、らしい。歯切れが悪いのは、私が女性でない事と、女性の友人知人がいない事(う~ん、いても聞けないよね。)、それを数少ない経験と本やその他のメディアで学習する事で得た知識でカバーしてこれを書いてます。ああ、話が進まん! んで、男性はパートナーが苦痛を感じる行為をそれでも継続して行わなければ、子孫はできない。女性だってそれはわかってるから、苦痛でも我慢する、これを「愛」と名付けたシステムで苦痛を軽減させることが可能だと仮定しても、パートナーである男性は相手が、愛する女性が苦しんでいるのに、その苦痛を与える行為を継続して行わなければならない! まともな人間なら、相手の苦痛を取り除く方向に感情はシフトする。普通、男性だって、いや男性だからこそケンカの時に相手がぐったりすれば「興奮」は「沈静」に、握った拳は崩れ落ちる相手を支えるために開くだろう。でもセックスの時、ああ、言っちゃった。ま、いいや。その時に男性が「ゴメン痛かったね」なんて冷静になったら、「興奮」が「沈静」に切り変わってしまったら… だから、男性はこの行為とこの行為に準ずる状態の場合、つまり女性に対峙する時、共感能力を低下させ、想像力を肥大化させ、現実から目をそむけるのだ。「イヤヨ イヤヨモ スキノウチ」とかイロイロね。男が女性の発する情報を正しく受信しない、己の都合の良い様に受け取る、のはこの為なのです。 …はい、ヘリクツです。でもわかるでしょ? 男は、少なくともコンナ妄想書く奴は、最初っから「壊れてる」って。20140301+

プロフィール

Author:KU2
 改行が嫌いです。嘘とイイカゲンが好きです。…改めまして、FC2ブログへようこそ!

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