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彼女

 ふふふ、えへへ。彼女のアパートの部屋で彼女と向かい合いコタツに入ってる。コタツは小さい、部屋も狭いけど、今それが幸せの原因、あはは。コタツの中でからませる脚と脚。視線も、思いも、そして愛も! 絡み合って、ああああ、幸せって、こーゆー事だったの! まったくモテなかった、幼稚園、小学校、中学校、高校。もうだめかと思ってた大学で、こんな、こんな、こんな幸せが トルルルルルルル… 電話が鳴る。僕の驚いた顔を見る彼女も瞬間顔を少ししかめて、それがまたカワイイ! へへへ、俺の方は大丈夫。無粋な電話がかかってきても平気、電源OFFしてるもんね。キャハ❤ なんて間に、彼女はコタツから出ずにデスクの上の受話器を取った! あれ? 腕の長さ変! 長過ぎ? 2m? 近い、ぐにょーんと伸びた彼女の右手、な、なんんあんだ? アレ? 「タチバナくぅん、君にだよ」彼女が受話器を渡してくれる。オカシナところはない。俺のミマチガイ? でも… 「タチバナ! よく聞け!」受話器から友人の切迫した声。「なんか理由付けてそこから出るんだ。彼女は」プ、ツーツーツー受話器を耳に当てたまま彼女を見る。ぐにょんのと伸びた手を電話のフックスイッチにおいて… コタツの向こうでニッコリ笑った、ああ可愛らしい、彼女の為なら… 「じゃ死んで」部屋の電気が消え闇が満ちた。20141027
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最凶

 日曜日に都心に遊びに行って、午後3時ごろ帰ってきた。ちょっと早いかな? せっかくの休日がもったいないな、そんな事を考えながら駅の階段を降り、パチンコ屋の前を通って家に帰ろうと左に曲が… 駅の階段を降りた真正面の舗道。作業着姿の若い男が、若いと言っても俺よりは、って感じ? 30代後半か? ヤナギバ持って仁王立ち。あああ、ヤナギバって役者じゃないよ。包丁。カタナみたいな。カタナと言ってもバイクじゃ… ええい! うるさい! 状況をわきまえろ! 独りボケツッコミはパニックの証。180度回頭も出来ず立ちつくす。スマホ中で男に気付かず、すぐそばを歩く学生。「ヒッ!」すぐそばで気付き慌てる女性。大声で注意喚起? NGだろうな、その瞬間… ううう、どうする! どうなる! と立ちすくんでる間に、警官らしき人物が背後から羽交い絞め、逮捕。あっけなく、何事もなかったような感じで街は動き出す。良かった、良かったけど、これ今日の夕刊は無いけど、明日の朝刊にも載らないだろうな。テレビも同じ。俺、同じ様な状況に今年で12回は遭遇したけど、新聞種になったのは2回… テレビは1回。死者怪我人が出た時だけ。さあ、今回は? 他に事件が無ければ、平和なら載るかな? 平和なら… 平和なら? 20141025-2

神様の問題

 ああ、「人類の問題」は“カミサマのモンダイ”でも、あるのかもしれない。私個人は、天罰、あると思います。二日酔いの時とかね。でもこれを他人の人様の身に起こった事に当てはめはしない。昔、友人が登校中、一緒に歩いてた友達が「気持ち悪いから帰る」って家に帰って、そのまま玄関で死んじゃった。突然死。そーゆー事があるとはじめて知った。その子の家は共働きで、その時間家には誰もいなかった。友人がその後「俺が一緒に帰ってやっていれば…」と言っていた。おまえがそこにいたら、もっとつらい目にあっただけだ! とは言ってやれなかった。当時ガキだったから。言葉が無かった。バチとか、天罰とか因果とか、そいつの親は悪人だった? 死んだ奴がナニカ悪い事した? 友人が受けたのはバチ? フザケンナ! バッキャロー! その時そんな事考えもしなかった。世の理不尽に拳を握った。んで、考えた。カミサマ、もしいるなら手を出すな。俺達人類を創ってくれてありがとう、だけど、これから先の人類は人類で落とし前付ける、と思う。時々タスケテって言うかもしれないけど、まだ崇めてる人もいるけれど、それはホンネじゃない。もうあんたはいらない。人類はカミサマの愛の中でしか生きられないのかもしれないが、余計な事はしないで。天罰も奇跡もいらない。歯を食いしばってでも人類は独りで生きて… あ! 前言撤回! カミサマ! デキレバ来月末まで3万都合付けてくれるとウレシーンですけど… ハハ。20141027-2+

感染

 段々と暗くなる。夜が迫る、深い森… まではいかないか、林だ、林の中だ。でも結構大きな木の下で俺は見ている。一番下の枝にぶら下がっているモノ。フザケタ輩が作った巨大なテルテルボーズ? でも… 子供がふざけて人を驚かせようと作ったものじゃない。だって今見ている巨大なテルテルボーズにはズボンをはいた足が見えてるから、テルテルボーズの部位の名称は知らない。でも丸い首の下、ロープでくくられた下、マントの様な、ポンチョの様なその裾の下から… 人間の足とおぼしきモノが見えます。地上2メートルくらいの所に。ああ、ケーサツに電話、携帯は、いつもなら持っているはず、ズボンのポケットを探っているけど、ケッコウ焦って探っているけど、でも目はソレから離せない。だってテルテルボーズの胴体をなす白い布がゆっくりと、そう中の人間がゆっくりと左手を持ち上げて、自身の左側を指し示す、マッスグに。生きてるのか! じゃ早く下ろさないとホントに死んで… どうやって? 己の無能に歯噛みしながらも、動けない。視線はゆっくりとテルテルボーズの指し示す方を見る。見るな! ナニかが警告を発するが… 間に合わない。暗くなった木々の間に… 木が見える。大きな、俺が見つけたテルテルボーズのぶら下がっているような大きな枝ぶりの良い木が、見える。本当に、良い、枝ぶりの木が… 見直せば、テルテルボーズはそのまま、腕を上げた気配もない。? 幻覚? 独り、夕闇の迫る林の中でぶら下がった死体を見てるんだ、変なモノを見ても感じても仕方ないじゃないか。それで、まだぶら下がっているモノを凝視する、し続ける。腕がもう一度持ち上がったなら、悲鳴をあげよう、そうすれば、多分目が覚める、たぶん、おそらく。覚めなかったら? もう一度悲鳴をあげようか? いや、その時はテルテルボーズの人が指し示した木に向かおう。根元には、ロープも白い布もあったはず… 20141019-2+

二人もいらない…

 船に船長は2人いない。 …だからね、実は、女性は夫に皿を洗ってほしい訳じゃないんじゃないか? と言う話。皿だけじゃない。朝のゴミ出しだって、洗濯だってそーなんじゃない? 夫が家事をする、女性はそれをホントは望んではいないんじゃないかな? 妻じゃないよ、女性。つまりこれから結婚する人だって夫が家事をする事を望んではいない、と思う、私は。だってさあ、あなたは、加熱調理器具の近くに調味料置く? 置く人は調理作業の効率を重視するタイプで、置かない人は美的感覚や衛生面を重視する人だと思う。洗濯した時、靴下ってツマサキを洗濯ばさみで留める? それとも足入れる方―クチでいいのかな? つま先の方で留める方が、留め跡は目立たない。クチだと水分の切れが早いんでゴムが長持ちする。家事はどっちが正しい、じゃない。いろんなやり方がある。それなのに一つの家で家事統率者が二人… となれば、ケンカじゃなくてもどっちを採択するか、って争いになる。誰がリーダーになるか、片っぽが指揮権を諦めればいいんだろうけど、そーすると隷属するみたいで不快だよなあ、幸せな家庭から遠いよね。だから俺は、結婚したらお皿洗いしてね、と言われた時「食洗器を買おう」と言ったのだ。俺の稼ぎがもっと、いや、もっともっともっと良ければ、家事代行者を常時配備して… てな話を職場の同僚にしたら「金で解決するの?」と言われたが、それのどこが悪いの? 金で解決できる事をしないでコジらせて… いや同僚の言いたい事も解かる、そこには異なる意見のすり合わせの結果、よりよいシステムの構築! って夢と快感がない。でも、でも、今俺ン家は幸せだからこれでいいのだ。いや出来れば家事代行者を3人くらい常時配備して奥さんをもっと楽に… ハハ、口だけ。あ! ワタシ独身の時、昼の弁当くらいは作ってました。「タチバナ君の弁当って茶色だね」とは言われました。当時ほうれん草を手早くゆでる技術もプチトマトを入れる知恵も、ああ今もだけど無かったからね。でも今生きてるぞ! シアワセに。20141021-2+

人類の問題

 資本主義って、最小の投資で最大の利益を追求するモノだよね。出すものは出来るだけ抑えて、得られるものは出来るだけ大きく、そうすりゃ、幸せ、もしくは人生の勝者、ってシステムだよね。ホントにそうなの? いや、主張は正しいと思う、ほぼ。だって私の財布で考えると、出るお金をなるべく少なくして、入るお金を出来るだけ多くしてやれば、お金は貯まるもん。でも、広い世界の仕組みとして考えると、どうなんだろ? 会社は出来るだけ賃金や、設備投資、原材料費を安くしようとして、そんで出来た製品をバカ高い金額で売る。 …売れるのかぁ? 無かったら死んじゃう! そんな商品なら売れるかもしれないけど、儲かってるとテロの目標に… なんて事もあるだろうなあ。たぶんバランスが大事、なんだろうけど、それが難しいんだ、バランスとるのが。そして、どーしても、富める者と貧者の格差は開いていく。昔は神様がいて、「神様が見ていますよ」「人は助け合わなくてはなりませんよ」「隣人に愛を」「困った人に愛の手を」といった様な事を世界のみんなに信じさせていて、バランスをとっていたのかもしれない。お金をたくさん持ってる人だって地獄は嫌。だから、自社の利益を社会に還元した、のかもしれない。資本主義だけじゃあお金の流れに偏りが生じるけど、まるっきり関係ない宗教が、宗教的なモノが人類を律し、資本主義の弱点を補正していた。富の再分配を可能にしていた。日本で言えば「お天道様」や「世間の眼」的な? それがお金のバランスをとっていた、なんて変? こんな風に、世界がギスギスして、資本主義が上手く回らないのを神様不在のせいにしたら、神様は怒るかしら。ジンルイは、もう大きいんだから、自分の事は自分でしなさいっ! って言うかしら? 20140523-3

塔の上

 ヒマだ。給水塔を見ている。普通ヒマなら、テレビを見たり漫画を読んだりして時間をつぶすんだけど… 給水塔を見ている。気になると見続けちゃうって、ない? 無いか… 俺はあるんだよ。昔は、街ですれちがった奇異な服装の人間の後をつけたり… おお、ストーカー? 違うよ。その日だけだったもん。 …長くても… ま、いいじゃないそれは、俺の事は、どうでもいいでしょ。で、俺が自分ちの窓から給水塔を見上げている理由は、鳥が飛んでくるんだ、給水塔の上に止まりに。でも、飛び立つ鳥を見ない。そりゃあ風向きとかもあって、俺の見てる方から降りて止まって、反対側から飛び立つ。そーゆー事なんじゃない? かもしれない。 …でも、一日見ていて、こっちから飛び立つ鳥が1羽もいないって… ホントかよ? なんで? ググって見たけど、航空写真の給水塔には変なモノは無かった。当たり前か。でも、 …鳥が飛び立たない。ここで小説や映画なら、何とかして、もしくは偶然手に入れた鍵で給水塔に入り屋上を目指す。そこには驚愕の事実が! となるんだろうけど、現実はならない。そんな事は出来ない。今日も給水塔を見るだけ。今日で3年目、毎日毎日毎日、毎日。降りる鳥はいるけど、飛び立つ鳥はいない。一羽も。20141022

海を渡る

 向こうの島に渡らなくてはならない。南国のリゾート地? いや、国内。でもエメラルドグリーンとか言うの? 透明度の高いきれいな海水、人をやさしく包み込む自然。どこだか場所はわからないけどね。でも、今、するべきことはわかる、解かっている。橋は無い。船は無い。太陽は沈みかけている。つまり時間も、無い。この季節に海に入るのが辛い、そんな季節ではない。でも今日中に、海を渡り、向こうの島に渡らなければならない。さあ、どうするとゆっくり考えている時間も無い。サイワイ、干潮時なら、引き潮の時間には水溜りを歩く様にサンダルで歩いて渡ることができる距離。今だって… 渡れる、でも。ホントにダイジョウ… 考えている時間は無い。島に向かって歩き出す。ちょうど島までの中間、真ん中までは快調だった、水深は思っていたより深く私の腰まで、歩けない状況ではない、だけど。さっきから気になっている。私の周りを、私を中心として半径4メートル? くらいの円を描いて何かが… 泳いでいる。歩き出す頃の明るいリゾートの雰囲気には陰りが入っている、夕闇が迫る。足を速める私の背後でザブリ海水を叩きはね飛ばす音がする。振り向くと泳ぎ去る影。けっこう大きい。サカナ? 足を速める。動物パニック映画の先駆け、を思い出す。この辺りにサメはいたっけか? もうあと少し、例の映画ではこーゆー「ヒトアンシン」する時が危ない、事になってる。大学時代の先輩の言葉が唐突に思い出される。「ダイバーの死因ってね、心臓麻痺が一番多いの。どうもね、海の中で見ちゃいけないモノ、ヤバいもの見ちゃうのが原因らしいんだ。」先輩のバカ。思い出さなきゃよかった。で、今海面はひざ程度、走って海岸、陸を目指す。その時、背後で多量の海水を撥ね飛ばす音。振り向くな! 走る。走りとおして乾いた砂を足裏に感じて、少し安心する。振り向いて渡って来た海を見る。寄せて返す波の向こうに、3メートルほどの影、日は落ちてよく見えない。海面上にでた頭頂は丸く、海藻だか体毛だか出水管? エラだか足だかわからないモノが体中に… それはゆっくりと水面の底に沈んで行く時、「クチオシヤ」確かに喋った。 …こうして8年、あれ? 10年前だっけ? 今も時々思い出すけど、自分自身、信じてない、何だったんだアレ? 20141016-3+

赤い女 其の後

 で、赤い女に追いかけられた俺は死んじゃったんだね、二度と朝日は、って書いてあるから。じゃ、このハナシ誰が書いたの? なんてツッコミが入るのは当然だよね。俺も昔「そして彼(主人公で語り手)は死んでしまったのです。」ってなラストの怪談に同じツッコミ入れました。じゃ誰が書いてんだよ、この話。でもね、さすがプロの作家様、語り手が実は… なんて作品があるのですよ。スゲー面白いの! スゲー怖いの! でも、ここでは教えない。ネタバラシはマナー違反だもんね。そんで俺の場合は… 妄想から覚めて、ああよかった、バカみたい、まだ生きてる、ってな考えさえもが妄想者の証。オチにもナンにもなりゃしない。午後11時の玄関で虎落笛の音を聞き、そこから走って近づいて来る狂気のイメージが… 3秒ばかり立ち止まり、暗い路地に視線を走らせる。あの角から女が、赤い服の女が… はは、実際には、ありません、誰も出てこない、猫さえも。ただ、門扉を開く時、キィーイィィーってきしんだ音が大きくてちょっとビビっただけ。 …でも、でも、奥さんも寝てしまい一人3畳の書斎でパコパコピーとキーボードを打ってると、ポンと背中に手を置かれて「っうぅカまえェたたアぁ」なんて事は… ああ、ありません。 …いままでは ね。 …でも、またハジマルのかなぁ… 20141017-2+

赤い女

 あああああ、今日もザンギョー御苦労様でした、俺。言ってくれる人がいないから自分で言います。はああ、もう今日は風呂いい。ビール飲んで寝ちゃお。ってんで、駅からの帰り道、角を曲がって俺ン家が見える、って時に、風に乗って? かすかに笑い声が聞こえた。ォホホホホホホ… 文字にすると漫画で金持ちマダムが高笑いしてるイメージだけど、う~ん、違う。狂気を含んだ、でも静かな、しかし力強い意志の力を… あれ? 表現ヘン? まあそんな、あまり聞きたくない、特に午後11時の帰宅途中に聞きたくはない笑い声が、ォホホホホホホホッホホホホ… 振り返って… あ、見ちゃった。通りの向こうの路地を真っ赤なツーピース姿の女性が走ってくる。ォホホホホホ がつ! ああ、通りを左右も見ないでそのまま走ってオオアタリ、午後11時だって車は通るよ! オバハン大丈夫か? 119番? ケータイだとアタマに何付けるんだっけ? そんな事考えながら2~3歩通りに向かって走って、立ち止まった! 赤い服の女が、倒れていた赤い服の女が、グインと起き上り、こちらに走って… バ、バケモノ? 左足を引きずってるけど、歩いちゃいない、走ってる。ォホホホッホホ… 笑い声は前より大きい。俺? 俺を目指してる? 自宅をスルーして走る。案外冷静に、ここで家に入って家を知られたらヤバい! ってね。ケッコー冷静でした、ここまでは。で、5分後、赤い服の女は明らかに俺を追跡してるってのが解かった。ああ、口裂け女みたいに時速100キロ以上で、ってことはないので俺、まだ生きてます。でも、なぜか逃げ切る事は、振り切る事は出来ない、逃げられない。コーバンも行った、ケーカンいなかった。チクショー! どーしろっちゅんじゃあぁ! あ、あんな女が、実在するというのか? 帽子のつばで目は視認できない、赤い、真っ赤な口紅の口が… 笑ってる、ォホホッホホホッホホホホホホ… 俺は考える。夢だ、幻想だ、立ち止まれ、相手を直視せよ。さすれば朝露のごとく消え去ら… 無かったらどーする? 追いつかれて、組み敷かれ、背中に隠し持ったでっかい鉄筋カッターで指をイッポンづつ… あああああああ! 走るしかないっ! いやだ! なんで俺が! ああああああ! こ、こ、こーなったら… ハハハ! 俺が! 立ち向え! 戦え! 振り返り赤い服の女が近づく、近づいてくる、赤い服、顔は見えない赤い帽子のツバで隠されて、笑っている口角の上がったやけに大きい口… 赤い口紅… やっぱダメ! ヤッパ逃げる、俺は走る。そして朝が、朝日が差すまで逃げ切ればと淡い期待を… でも、俺は、二度と朝日… 指、四本目までは覚えてるイタカッタ… 20141016+

怖い話

 怖い話、ってのがナニカの本に載ってて学生の時読んだんだけど、突然帰ってきた父親と、寝室から出てきた彼女との遭遇、って… そりゃ怖い。どう対処していいか悩んじゃうよね。でも… まだ、地獄の一歩手前ってとこだと思う。親父だったら、ワカッテル親父だったら、「避妊はしてるだろうな」で、ビンタの一発くらいで… 済むと思う、済むんじゃないかな? ひょっとしたらビンタじゃなくてゲンコかもしれないけど… 怖いのは、ホントに怖いのは、二人でシャワーを浴びてたら、突然帰ってきた母親! 「! き今日はトモダチと熱海に一泊… じゃなかったっけ?」「ケンカして帰って来たの!」『ひぇええええええ…(俺の心の叫び!)』そんでその後、リビングで何もなかったように二人が会話… 「で、お父様はどこにお勤め? (笑)」「あら、まだワタシ、そんな(笑)」「(笑)」「(笑)」 あああああああわああ! んで、そんな事ありまっせん。ゼッタイニ… 記憶は無いから、経験ないから、彼女いないから、やってないから! 違う! と思う。無い。 …ああ、彼女、帰らないで。ああうあ、ママと二人だけに、しないで… 20141007-3+

3倍

 仕事が休みの日にはね、近所をブラブラすんの。散歩。動かないとね、スグ体重増えちゃうんだ。トホホ、まあ、ついでに近所の本屋や大型雑貨店を見て回るのも好きなんだけどね。で、時々コースを変えて、いろんな道を通るんだけど、1年前に通った道にはチョットしたゴミ屋敷があったんだ。屋敷って大きさじゃないけどね。どっちかっていうと小屋? 失礼な奴だね俺も。まあそんな家があって、どの窓も、ガラスの向こうにゴミ袋の壁が見えるし、人が出入りしてる気配もないし… まあ、廃屋? と思ってたんだ、ホント失礼な奴だ、俺。そんで、その時、11月ごろだったかな? 寒い日曜日、午後2時ごろ、その家の前を通った。あれ? 玄関ドア、開いてるじゃん。見るとはなしに見ると、玄関の向こう汚く散らかった短い廊下がある。その先にリビング? そこにコタツがあって入ってる人がいる。綿入りの丹前って言うのか、あれは。どてら? 赤いそれを着た人間がこちらを見てる。それを着た男、とも女、とも書かないのは、顔を包帯? 白い布でグルグル巻きにしてたから。眼だけがこちらを見てたから。目が合ってすぐバタンと大きな音を立て玄関ドアが閉まった。コタツを出て来たあの人が閉めた訳でも他の人が閉めた訳でもない。内側に開く外国のドアなら俺に見られずに閉められるだろうけど、日本のドアだぜ、外側に開く。閉める人間を見ずに… それ以上考えずに俺は本屋に向かった。きっと自動ドアだったのさ、廃屋みたいな小屋なのに? うるさいな、そーゆー事にしとけよ! それにそんなこたぁどーでもいいんだ! 自分自身とクチゲンカしながら、できるだけ早く今見たモノを忘れようとした。こっちを見ていた包帯だらけの顔。常人の3倍はある、あの顔、ってか頭?  …いや、そんなもん見なかった。見ない、俺。でも、 …3倍。だからその道は二度と通らない、歩いていない。 …3ば 20141013+

二階の窓

 泥だらけの人、って何なんだろう。本当は俺、ナニを見ているんだろう。「眼」ってハードウェアは生まれた時から持ってるんだけど、まあ、使い方が悪くてかなり消耗させちゃったんだけどね。そんでも、「見る」ってソフトウェアは生きていく中で自身でバージョンアップをしていくモノらしい。だから密林などで遠近を知覚する必要があまりない人間は、遠くに見えるゾウを「小さいゾウ」と認識するしかないって話を… 聞いたことあるんだけどホントかなぁ? まあ、みんな自身に必要な力を磨いていく、不必要な力は衰えて… って事なんだよね。 …だから泥だらけの人って? いません。嘘です。そんなのはブログに書くためのネタです。あり得ません。仕事さぼって有休とって寝室で好きな作家のSF読んでる午後、この二階の部屋の窓をハシゴもかけずに覗き込む、そんなおかっぱのねーちゃんはいません。泥だらけのワンピースを着た、眼だけじゃなくて顔自体も異様にでかい色白のねーちゃんなんて… いませんっ! …いないといいな、いると怖いな、いないでください、オネガイシマス。だってコワイ… 鍵かかってる、よね? 窓。20140918+

誕生

 昔、思い出したくもないガキの頃。「なんで俺を産んだんだよぉ! 誰が産んでくれって言ったんだよ!」 はい、バカです。青臭くって、何も考えてないオロカモノです。親に向かってホザキました、それがカッコいい? そーゆー時代だった… いや、時代のせいにするのは卑怯だよね。私がバカなだけ。正直言えばテレビのマネ、とても恥ずかしい! でもなあ、あの時代、ほかの人も親からこんな「回答」を受け取ったんだろうか? 「お前。あんたが言ったの、産んでくれって。私が決めて産んだんじゃない、お前が決めて産まれてきたのよ。あんたが必死に生きて産まれてきたから、親の責任として育ててるの。嫌なら死んじゃえばよかったのに、十月十日の間に、そう、産まれるまでに… 」!!! あああ! えええ? そうくるかっ! 産まれてきたのは俺のせい? そうだったのか! …今なら、ハハハと笑い、ずいぶん乱暴な理屈を言う親だな、と思う。言った親の歳を越えてそう思う。しかし、ずいぶんいろいろムチャクチャ言う親だったなあ。その教育が正しかったか間違っていたかは俺が死ぬまでにやる事で決まるんだろうな、きっと。 …じゃあ、教育の成果って、簡単にはわからないよね。親や教師って、タイヘンだね。きっと、子供達の為にすごく遠くを見据えて、でも目の前のハナタレに向き合って、考えて、戦っているんだね。コイツニハコレ言ッテヤレ、コレハNGカナ? なんて。俺にはできないなあ。尊敬する。そーいや、ビルから飛び降りて死んでやる! と親に言った知人は「飛び降りる時はゴミ袋2重にして入って口を内側からキュって持って飛び降りてね。掃除が大変だから」と言われたんだって、親に。知人は今、生きてます。 追記:じゃあ死産の人とか、障害を持って生まれた人や、ホントに死んじゃった人の事はどうなのかと言われると、すみません、そこまで考えずに書きました。親は、目の前の青臭いバカな子供を何とかしたい、それだけ考えて発した言葉だと思うし、そこが書きたかったから。だから、様々な誕生やオシマイがある事が現実だとしても、その事はまた別の機会に考えます。20140925-4+

リア王女

 レンタルパパ! レンタルパパ! カッコいいっ! レンタルパパ! オトモダチに 紹介するには やっぱ サイコー! レンタルパパッ! リアの親父なんてサイテー!  ゲロゲロ! デブでバカでハゲ! あんなのなんで生きてるの? リアパパなんて 意味がない。
 レンタルママ! レンタルママ! ウツクしいっ! レンタルママ! クラスノミンナを 家に呼ぶには チョ ベリグー! レンタルママッ! リアのママなんてサイテー! ゲロゲロ! ガリでアホでブス! ナニが楽しくて生きてるの? リアママなんて 価値がない。
 レンタル… 自分 自分が嫌い 好きな人ができたの でも私 パパとママの子供なの デブ、ブタ、バカ、アホでブス… ハゲじゃない さすがにそれは… こんなのでも生きてるの リアに意味も価値も喜びも ないけど。
パパを憎んでもママを呪っても自分を否定しても そして好きな人への愛がマボロシだって いい 確かなモノがわかった 私が手放してはならないモノがわかった この右手のコブシを握らせる力 ワタシを含むセカイに向かう怒り それがワタシ 20141002+

内在

 強迫神経症、確か昔はそう言った、気がする。俺の場合は確認強迫なんだよね、外出する時、何度も何度も何度も何度も何度も鍵がかかっているのを確認する。ガチャガチャガチャガチャ… もともとの俺はイイカゲンな性格で、PC起動しっぱなしで外出しちゃったり、トイレの照明付けっぱなしで寝ちゃったり、そんな人間なんで、ちょっとはこの症状のおかげで助かってる、トコもある。あー、そんな場合は「症」ビョーキとは言わないか? 役に立ってるし、そこそこの所で止まってるし。だいたい現状と性格が矛盾してないか? 神経質なズボラ?
 ま、いいや。で、この前の夜、酒が切れたんで倉庫に取りに行った、倉庫って言っても車庫の後ろのタタミ1畳程度の物入れだ。スペアを手元に置くと際限がなく飲んじゃうんで、2本目はワザワザ取りに行くところに置いてるんだが… 酒に関してはマメなんだな、俺。あまり効果がない。そんで、鍵開けて倉庫からワイルドターキースタンダード、ああ一度でいいから、12年… なんてぼやきながら酒を出し、引き戸を閉め施錠… 照明消したか? また開錠し、庫内が暗い、照明が消えてるのを確認し、引き戸を閉め施錠し… 電気消したよね? 開錠し… そう、アレが発動しちゃいました。普通は3回で納得できるところが、今日は4回目? 開錠し引き戸を開けると、「ダイジョウブ」ボソッと言われて、引き戸を中からビッと占められてガチャリと施錠された、中から。 ?  …細く開いた引き戸の隙間から見えたダレカの充血した左眼が目に焼き付いてる。 …さて問題です。俺、もう一度倉庫の中を確認した方が良いかな? それとも「大丈夫」って言葉を信じて… 20141007+

帰路

 夜の帰り道。小柄なくたびれたサラリーマン風のおっさんがどっかの家の門柱の表札を見ている、と思ってた。 …違った。やけに顔近づけてんな、インターホンで話してる? とも見えた、声は聞こえないけど。通り過ぎて、ヤッパ不自然だよなと振り返ってみると、門柱に顔がくっついてる? ヨッパライ? フラフラで顔面で体を支えてるの? それにしちゃあ、門柱に顔がぴったり… いそいで向き直り、家路を急ぐ。振り返らなきゃよかった、後悔する、とても。あれじゃ、おっさんの顔面は凹凸のない完璧なまっ平ら、フラットか、門柱と融合してるのかのどっちか。どっちも尋常な事態じゃない。家に帰り付いて麦茶を飲んでる時、あ! オバケ幽霊のタグイの可能性も… まあ、どうでもいいや、もう。
 でも、どうでもよくなかった。あれから2回、夜、家の近所であのおっさんを見かけた。2回とも玄関とか塀に顔をくっつけてると言うのか、めり込ませてた。なんとなく、俺ン家を探してんのかな? 自宅で独り、そんな事を考えてると、とても嫌な気分になる。うう、麦茶より麦酒がいいかな? そういや3回目に見たのは、ウチの隣の隣… ピンポーン! チャイムが鳴る。 …なぜか、とても確信的に、インターホンの方を見たくない。20141004-2

過剰要求

 タテガミを振るわせライヨンはキシネに言いました。「いいかね、我々は君達に我々の子供達の教育を任せている。君達は教育を施す者としての誇りを持って職務に当たってもらいたい。わかるね。」職員室はシンとしています。キシネの職員、教育を施す者は皆黙ってふさふさの尻尾を丸めています。しかし、その中の一人が、威圧するライヨンにおそるおそる言いました。「だから、ですね、ライヨン様。その労働の対価として…」「労働の対価! 教育を施す者として、聖植者として、あまりに恥ずかしい!」カミナリの様な一撃が一同に降りそそぎます。「己を、自分達を何だと思っているのだ? 明日の未来を背負うライヨンの子供達を指導する聖なる職業に従事する者としての自覚に欠けている!」ふるえあがるキシネに次の言葉は無い。尻尾はますます丸くなる。「聖職者なのだから、給料のアブラアゲが半分になり、退職金のサバが4匹になっても泣きごとを言ってはならない! 今わが国は不況で、世界にはもっと悲惨な子供達がいるのだ!」それとこれとは話が違う、なんて言う気力をキシネの先生たちは、もう失くしていました。そしてチャイムもなりましたのでそれぞれの教室に散って行きました。でも、私は不思議です、疑問が残ります。どうやら薄給で酷使されているキシネの先生は、ライヨンに恨みが無いとはいえないでしょう? そんなキシネの先生にライヨンは子供達を預けている、キシネの先生はそれでも聖植者としてぎりぎり教育を施す者としてのプライドを維持して、まっとうな教育をライヨンの子供達に施すと、ライヨン達は考えているのでしょうか? いえ、たとえその通り、神様のような心情でキシネ達がちゃんとした教育をしたとしても、そのちゃんとした教育に“弱者への愛、いたわり”は含まれないのでしょうか? ライヨンの子供達はどんな大人に育つのでしょう?  …ま、いっか。所詮ケダモノ達の話だもの。20130308-2

開戦

 最終で家に帰る。外で飲むのは身体にも財布にもよくない、ってのはわかあててんだきゃどね… ああ、今日はかなり酔っぱらってる、かな? でも、大丈夫。俺ムカアーシ昔、オオミヤに住んでたことあるんだけど、最終の電車が付いて起こされた駅は… オダワラ… キャ! ハズカシ! ってホント恥ずいよ。放浪癖のある酔っぱらいは。結果ノジュクだよ。風邪ひいた。ホントは、もっとひどい事があったんだけどね… ヒ・ミ・ツ! ウフ❤ あああ、酔っぱらってるねぇ、いい具合に。私鉄の駅からは歩いて、あ、話もどってます現在に。酔っぱらって家に帰るとこです。 …ども! 街灯の光テラス道を歩き角を曲がって家の前。うちの門扉に寄りかかってるお嬢さんが二人? は? オレが書くブログじゃないから、身長3メートルでも泥だらけでもない。普通の身長の普通の女性。1人は紺の、紺の… ああ俺女性の普通の服装に関する語彙が異常に少ないんだった。だから「メイド服」なんて書くんだよな。二人ともスカートじゃないズボン。勝負服! ってな派手な服装じゃない。普通の、でも制服でもない。ああ、語彙が… 二人がこちらを見る。曲がった角で立ちスクンデいる俺に向かい、歩いてくる。「スミマセン、タチバナさんです、ね。ショウショウお伺いしたいコトが…」あああ、言ってる事がわかる様なわからない様な… オテマハトラセマセン、ショウショウウカガイタイ事ガ… で近づいてくる。何なんだ、ヤバい! ヘンだよ! 彼女等、なぜか笑いを押し殺している。今にも、高笑いするのを必死に押さえつけて… 心の中で警報が鳴り響く。これのおかげで、俺は今まで生きてきた、だから。逃げる! 脱兎のごとく、家から遠ざかる… 捕まったら… 死ぬ。それはかくじょつ… 酔っぱらってます。でも! 生きるカンは衰えちゃいねぇ! で、走る! 路地を曲がってすぐ民家の塀に飛び乗り走る。裏道に出て音を立てずに走り続ける。刹那、頭のてっぺんに激痛が走る。急速に視野が狭まる。ああ、ヤッパ、急激な運動は身体に良くない、のね。 …で、ブラックアウト。死ぬのかな? 死ぬより辛い事、地獄、なんて無いといいな… 「大丈夫」頭上から光と共にささやく女性の声。「あなたワ私が守りマス」声のする上を見上げ、ため息をつきツブヤク。 …だから足が猛禽類の女性は信じられないって。 20141002-2

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Author:KU2
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