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散々論法

 ちょっと考えた。今、現在、この時代、AIっての? 人工知能、早い話がコンピュータに世界が乗っ取られる、なんて心配してる人がいる。あのユーメーな映画のせいもあるかもしれないが、ホント? コンピュータは、そんなに賢いの? だって…
 例えば… あくまでも例え、ナンだけど、コンピューターが1秒間に10億回の命令を処理できる、とするよ。おお! すごいな! と誰でも思う、と私は思う。だって私、午前9時10分に受けた1つの命令を処理すんの、早くて午後2時だぜ。
 で、コンピュータはスゴイから、ミスもしないっ! でも、完全にマッタクしない、って事も無いだろうなあ、どっかでミスするって話も聞いた気がするし… んで、コレも例えば、の話だけど、100億回に1回しかミスしないっ! とする。これもすごいな! と誰でも思う、と私は思う。 …もう皆さんは予測してるだろうけど、そう。私の場合、ミスしない方が珍しい。2回に1回は… ああ、言ってて恥ずかしい…
 だけど! とすると、だけどね、計算上、 …コンピュータは10秒に1回ミスするんだ、どうなのそこんとこ? 乗っ取られるどころじゃなくて、任せておいて大丈夫か? コンピュータ? コンピュウゥゥタァア! 答えて! 
 あああ、コンピュータの秘密はともかく、ワタシの無知は世間にバレてしまいました… 20150927-2+
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鶏遊戯 =チキンゲーム=

 昔の西部劇、ウエスタンじゃないけどさ、道を歩いてて前から自分とオンナジ年恰好の子供が来る、とする。避けて道を譲った方が負け、なんてゲームを考えて、独りで勝手にやった事ない? そう、これもまたムカシの話、なんだけどね。小学生だったか、中学生だったか。もちろんこんなバカなゲーム考える割には小心者の私は、全戦全敗、みんなに進路を譲った。て言うか、だって、勝てそうな奴に譲らなくて、負けそうな相手、ガタイが良くて暴力的な雰囲気を出してるワイルドな奴には譲る、ってそっちの方がカッコ悪いと思ってたから、だからそんなら全戦全敗の方がマシと思ってたのだ、ちょっとコザカシイ卑怯なニオイはするけどね、いやチョットどころじゃねーな。
 で、ある日ハカラズモ1勝した。その日はトモダチに借りた漫画を家まで我慢できずに読みながら歩いていた。ハッと気付くと前から子供、身長は俺より低い、小柄。まあでもいつものクセで避けようとしたら、その子供も俺に気付いたのか、「ウォ」とか言ってあわてて横っ飛び。あ! ラッキー! とそのまま直進したら… グニョリと左の運動靴の下からやわらかいモノをふんだ感触が… アレだ、昔はよく路上に落ちていたアレ。あ、あいつはコレを避けたのかぁ、その後、必死に左足の底を地面にこすり付けながら思った。ああ、独りで良かった。誰かいたら、ハハ、「エンガチョ!」 …だよ。20150308-2

白い脚赤い靴

 音もなく細かい雨が降るこんな夜に限って、酒が切れるのさ。あと2缶はあったはずのビールも無ければ、ウイスキーも焼酎もジンもウォッカもない。で、無いとなると飲みたくなって買いに行くのだ、酒飲みはマメだね。食料の在庫管理もまともに出来ないけど。 …意地が汚いだけか?
 傘を差して速足で歩く。最寄りの店はスーパーマーケットなんだが、さすがに午前1時じゃやってない。コンビニの方が遠いんだ。変なの。ウィンドブレイカーを羽織ってきたが10月になろうとする夜の雨を甘く見てた、寒い。歩調を速め、さっさと… T字路を右に曲がったその時、前方に、傾けていた傘の下に急に白い足が見えた。白いのはクツシタで赤い靴、ハイソックスっての? ニーソックス? 「あ! ごめん!」 ぶつかるかと思って、あわてて避けて、思わず声を出した。きっと、相手も傘を深く傾けてて… アレ? ヘンだ? そんなら傘どうしが最初にぶつかる、それに足が、いきなり膝まで見える前に… それに… 夜中、だぜ… 俺、頭の回転は速い方じゃないが、この辺りの思考は2秒くらい。で、全速力で走って家に帰り、施錠を5回確認して台所から塩持ってきて撒いて布団かぶって寝た。照明点けたまま。
 見たモノはまだ目に焼き付いている、きっと一生消えない。白いニーソックスが赤い靴を履いて、雨でぬれた夜道を歩いて行く、あの光景。足だけが… あああああああ! おおお… アレがまだ、美しい女性の足ならば… 20150926+

 嘘吐き。って何なんだよ。ウソツキだよ。嘘を発する虚言を弄する者、だ。本当の事を言わない、者だ。人を傷付ける悪者、だ。唾棄すべき人種だ。つまり… 俺だ。
 あの時、見舞いに言った病院で聞かされた、本人から。卵巣なら片っぽだからまだ… でも、子宮だから、もう… 言葉が無かった。なんて言えばよかったんだ? 親の財産食いつぶす様なガキが出来なくていいじゃん。か? 人様に多大な御迷惑をかける可能性だって… か? そんなのが慰めにならないのは、周りの空気を読まない、コミ障の俺にだって解かる。 …言葉がない。 顔を伏せて声も無く泣く女を前に、俺はどうしたらいいのか解らなかった。ガキだったからね… で、…そうか、でも。がんばれよ、とか何とかゴニョゴニョと… そんなサイテーの言葉を残して病院を出る。30分ばかり帰り道の河川敷で頭を抱えたけど、金があれば、仕事があれば、就職してれば、たとえどんなトコロでも… イクジナシはイイワケが上手いよな、嘘を吐くのが。そして信じ込ませるのさ、嘘を。 …自分自身に。一番やっちゃいけない事だってするのさ、するっと。
 そして7年後。彼女が死んだ、俺はとっくに仕事についてたけど、もう彼女を… だから、アレが最後だった。退院の時だって迎えになんざ行かなかった。理由は… わかるだろう。俺はわからないけど。だから、もちろん通夜にも葬儀にも行かなかった。行けなかった、こうして残業後の深夜、家への道を歩いていたから、あの時も。どのみち俺は
「うそつき…」
 肩越しに耳元で囁き声が… 振り返る。彼女の声だ。そーゆー悪ふざけをする奴だった、忘れるもんか彼女の… 無駄と解かっても歩道を戻る、左右を見渡す、心ならずも泣きそうになる、空を見る。もう一度、もう一度だけ… でも、 …彼女はいない。いるわけがない、アイツは死んだ。 …そうさウソツキさ、クソッタレ。せめて、その一言が、俺を責めていてくれれば… 
 ほんで…  嘘吐きは生きるのさ、今日も、明日も、明後日も、その先も、死ぬまで、くたばるまで! …みっともなく。 はぁ… 20150922-2++

ステレオ

 深夜、道を歩く。バス停のある角を曲がって住宅街に入る。歩調を速める、いつも曲がる角を通り過ぎ、直進する。早く帰ってシャワーを浴びて缶ビールの今日はデカい方、500ml缶だ! 開けたい。だけど! …後ろの奴等を何とかしなくちゃ、家に帰れない。家に帰っちゃいけないと、本能が告げている。立ち止まり振り返る。奴等も止まる。もう密かに、なんて考えちゃいない。俺の5mばかりウシロ、2人の子供、小学2年生? くらいの身長。揃いの紺の半ズボンに吊りベルト、白いシャツに赤いネクタイ… どっかの私学の制服か? 気が付いた時、一度駅にもどって交番にも行った。小学生の2人組に尾行されている、で、ヨッパライ扱いだ。 …まあ、わかる。説明してる俺が、ダメだこりゃ、と思っちまったからね。
 で、あれからグルグルグルグル40分歩き続け。駅から15分のアパートなのに! 「ましと」「あきと う」「しらだきすぺうだます あし」「きえら む」そして2人で顔を持合わせクククと笑う。“殴りたくなるガキ”の意味が解かる。「くえむ と」「しだりむ」意味不明の会話は、欧米人が日本語はこんなふうな言語ですと紹介する意味のない日本語風言語、に似ている。「めば かし」「君達、今何時だと思ってるんだ、早く家に帰」ククククク… 「さもし」「れば」小学生が怖い、なんてオカシイ、と思いつつも頭のどこかでは結論を出していた。コイツラ子供じゃ… 踵を返し走り出す。無いっ! 絶対人間じゃないっ! 「やほ」「やほ」振り返らなかったが、追いかけて来るのはわかった。くぬやろ! 本気で走る。走り続ける。大人の本気、見せてやるぅぅ!
 そして、10年間以上していなかった全力疾走でヤツラをまいた、と思った瞬間! 「あふ!」「あふ!」声がして15mほど後ろの角をアイツラが曲がってきた。ちゃららー 変な音、効果音? がして駆けてくる小学生は中学生サイズに… 見る見るうちに… 変身? モーフィング? ってCGかよ? ククククシ… 2人笑いながら、揃いの紺の半ズボンに吊りベルト、白いシャツに赤いネクタイの中学生が走って来る。クククシ… は、走るしか、無いじゃん! クククシシ… クシシ! スピードが上がった。20150922+

夜の歌

 深夜、駅から家へ向かうとこ。人通りは無い、俺ひとり、とおもったら。トストストス…足音がして白い犬が俺を追い抜いて行った。え? 瞬間、飼い主どうした? 大型犬のリード離しちゃアウトだろ。と思ったけど… 何か変だ。白いセントバーナード犬? じゃねえ、猫だ! 尻尾が違う! 白猫が俺を追い抜いていく。追い抜く時に、チラと俺の方を見て「ナオ」と鳴いたから、確かに犬じゃない。 …でも、サイズは… セントバーナードサイズ、 …デカい! しかし、デカくても、猫でも、まだ違和感は残った。家に帰り付いてわかった。あの猫、まだ幼獣、仔猫だった… デカい仔猫? 20150922+

枯渇

 ああ、ゴメンよゴメンよゴメンよホントにゴメンよ、ゴメン! ほんっつつとうに、なぁんにも出ないんだ、考えても考えても考えてもアイデアが。どんなにどんなにどんなにどんなにどんなに頑張ってみてもアイデアが、出ないの!  ~はぁ。呼吸を整え、意識を集中し、魂に呼びかけ、自分の奥の奥の奥の奥の奥の、おくうううううの奥の泉に目を見張る。 …そこに、浮かぶのは…
 あああああ、おぉ お、オリビア発生…  死ね! 俺! 20150923
 追記:時々こーゆー精神状態になります。2ヶ月に1度くらい。下品な表現もありますが、自戒の意味を込めてupします。20150924

九頭龍 ―神話の始まり―

 夜。ムラさんが来たんで酒を飲む。クダラナイ世間話とバカ話と、猥談をして、またクダラナイ世間話をする。
 でね、「断捨離」と「ミニマリスト」の本を又買ってしまったの… 何冊目? さあ? 矛盾してるよね。わかってんだけどね、わかってはいるんだけど… ホラ、勉強してからでないと、大事なモノ捨ててしまって後悔するかもしれないから… そーゆーのヤでしょう? ね、ね、ね、そーゆーのイヤだよね。だから… ああ、ダメだよ。ソッチの部屋に入れないのは、ドア内開きなんだけど中に積んだダンボール箱が崩れてね、つっかい棒代わりになっちゃって、んで、入れない。いや、だから捨てろと言われても入れないんだから… え? 何か音がする? そーいや窓際に水槽が、そう、結構でかいの買ったのよ、アクアリウムとか興味あって。手入れ? してないよ。だから、入れないって、この部屋。音? 声? ナキゴエ? いや、もう、なんとかテトラとかゆーちっちゃなサカナ入れたけど、もう死んでるっしょ。虫でも湧いてる? イヤな事言うね。それに、だいたい魚はナキ… なに、今の? え? 何だ! 外から… 窓割れた!? 
 で、俺とムラさんが玄関から外に出て裏手に回って俺ん家の2階を見上げたのは、午後9時20分。開かずの間の窓ガラスは派手に割れて窓枠もひしゃげて裏木戸のそばに落ちていた、ガラスの破片もね。 …って事は、中から… 辺りには腐った魚や藻のニオイ? の様な、いやもっとひどい臭いがして、深緑色のヘドロ状のモノが撒き散らされているのが月明かりで見える。ガァサリ、やっぱり手入れして無くてジャングルになっている庭の方で音がする。ギイィィィグァァ… 絞り出すような、声? 草木を掻き分ける… 足音?
「オマエとなんか飲むんじゃなかった… 」ムラさんが言った。ああ、 …俺もそー思う。20150912-3

可決

 う~ん、私よく解かって無いんでこんな事言うの恥かしいんだけど… 間違っていたらゴメンね。あのさあ、自分の国の国民が不当に拉致されてそれがウスウスわかっていても、それを武力で解決してはいけない、もしくは出来ない国が、オトモダチの国が戦争に参加しろよって言えば参加できる? そんな国になっていいの? 順番が違くない?  …なんかヘンじゃない? 国民よりオトモダチの国の主張が大切なの? で、さあ、もし、「そんな理由で参戦するなら国内の○○力発電所に設置した○○を爆発させる」ってテロが、あえてテロと言いますが、テロがあったらどうするの? 爆発を容認して○○能汚染を覚悟して参戦する? 憂国の士だけじゃないと思うよ。宗教的に我が国の友好国と敵対する宗教的グループがなんかしないとは限らない。そしたら? この国であと2カ所くらいそーゆー事件が起きたら… 風向きによったらマジに… あの方のお住まいにもしものことがあったら… まあ、この国なら責任者が切腹なんてありえないだろうけど… でもマズイ、よね。でも、あのスポーツの祭典は、シンボルマークどころじゃないよね。福岡とか広島なら… 開催可能? 変更は、認めてくれるの? 来てくれるかな? オトモダチの国とその他の国々。その時はそれどころじゃない? かな? ああ、そうだ、株価だって… 
 あああ! それとも、これで、あの国に武力で、軍事力を使って、オトモダチノ国の力も使って強制捜査が出来るの? 帰って来るの? あの人達が! ああ、そうなんだ、俺、昔、公民館に貼ってあるポスター見たよ、見たことがある! 我が国は決して忘れない、許さないって。あれ、誰に読ませてるのか疑問だったけど、未来の俺達だったのか? だから可決を急いだの? …国はついに決断したの? そうなのかあ、だとしたら… ヤッパ戦争? 20150920++

らいとにんぐ★だんでぃ

 書店で防災グッズを売っていた。なぜそんなモノを本屋さんで取り扱ってんのかわからなかったけど、面白そうなモノもあるからまあいいや。
 で、見つけた。「手回しライト」ってのがあったのね。電池不要でハンドルを回すと懐中電灯になる。永遠に電池を買う必要がないっ! …まあ、俺、永遠に生きるつもりはないけど、市販の普通の乾電池3回以上は買い換えると思う。そのくらいは生きると思う。で、買ったのさ、「手回しライト」 職場で最後に施錠する時、職員用出入口に照明がないんだよね、暗いんだよね、鍵穴が見つからなくて、いつもイライラすんのさ。でも、これで解決! ランラン!
 ウニンウニンウニンウニン… 職場の午後8時、職員用出入口の前。ハンドル回してライト点けてます。左利きの俺が右手で「手回しライト」を持って、左手でハンドル回して! ライトを点けて、で! どーやって鍵を鍵穴に入れるのさ! やけに安かったからね。蓄電機能は無いっ! ハンドル回すの止めると、真っ暗闇! ウニンウニンウニンウニン… 鍵穴はよく見える… んだけどねぇ! この防災用「手回しライト」企画製造した奴と、買った俺、どっちがバカでしょう?  …みんなバカ? あったりぃ! 20150920+

愚者の哲学?

 自分が確かに存在していたと記憶していた自分がいなくなってしまえば、私は他者の記憶の中で生き続けると言っても、それでも私がいなくなってしまってる事に変わりはないし「そんなの嫌だ!」とか「仕方ないよねトホホ…」と考える主体である自分がそもそもいないんだから、最初から地球に生命が生まれていないのと一緒、と考えると少し安心するような、でも、よく考えると、みんなで遊んでたのに急に用事を思い出して「俺帰る」って独り遊びの輪を抜けた時の様な、後のみんなには楽しみがまだ続いてるようだけど、もう俺には関係ないんだよな的な、あああ、イヤだな、ソンしたな、みたいな苦しみと言うか悲しみと言うかそんなモノが頭の中を渦巻い… あ! そうだった、その考える頭はもう死んでしまってるんだからクルシイもサミシイもアホくさいも、もう無いんだ、そう考えるとまた少し心の平安がやって来るけど、寄せた波が引く様にその安心感も引いて行く、平安は安定しない、常に大なり小なりの不安が常に存在するのは、私がこうして考えているからに違いない。考える事を止めれば、平安が? やって来るのだろうか? で、それはさっきまで考えていたことの裏返しで、死って事なんじゃない? って考えてしまう。グダグダ… 20150906+

異邦人

 世の中にはいろいろな経験をした人がいて、立場が違う人もいて、だから考えの違う人がタクサンいて。その多様性が世界の安定を担保するモノとなるのですが、なかなかそうは考えられない、ならない気がする。でも私の貴重な経験はそれが正しいと告げている。昔、子供の頃、妹が急にパイナップルを食べなくなった。生のパイナップルは舌をヒリヒリさせる時があって妹はビンゴ! 大当り。んで、食べなくなっちゃったのね。それからは家に入ってくるパイナップルは私がヒトリジメ。多様性がパイナップルのヒトリジメを可能にした… え? ソレとコレとは話が違う? 
 なんて事を考えながら、床清掃のバイトで、今日の相棒を紹介されたんだけど、 …人間じゃない。あの5年前の大熱狂、「人類は孤独じゃなかった」「歓迎! 宇宙の友よ」フィーバーで地球にやって来た、ホントは落っこちて来た、っーか遭難者だった宇宙人の一人。でもなー漂流船に700万人って、スケールデカいよな、宇宙。んで、私、生物はタイガイ左右対称だと思ってんだけどこのヒトは表裏対称? どう考えても対称軸がずれてんの、ニンゲンと… どうやら今俺の方を向いてんのは前じゃなくてコイツの、この宇宙人の右側らしい。ああ、詳しくは解かんない。ニンゲンが発狂せずにどうにか彼等とやっていけるのは、宇宙人の身体の形態は不気味でもそれが収まってる宇宙服の表面はツルツルで、丸みを帯びていて、そう、ずいぶん昔にはやったユルキャラ? あのイメージ? あんなのがそこら辺をブラブラしてる感じだからなんだ。
「あー、じゃあ、掃除機でゴミ取りから… 」「★! おおけー。ぼす@!」 …了解、って意味らしい。掃除機の操作、右手で持って、って… アレ? どう説明したらいいのか? ちょっと悩んだ、身体の形態が違うから「真似して」って言えない。さあ、午前中にこのフロア、終わるのか? 頭痛い、まだその時は少しだったけど。20150720+

まだホンキは出してない

「夢はかなう」隣の部屋でテレビが喋ってる。きっと有名な人が、成功した人が喋ってるんだろう。「夢はかなう」 …うん、いい言葉だ。未来に希望が持てる。とても良い言葉だ。ちなみに私にも夢がある。宝くじで7億円あてるという夢が。いつかきっと、ワタシも信じている。「夢はかなう」 かなうよね? 今まで1度も宝くじ買った事ないけど… これからも買わないけど… 「夢はかなう」 ああ、イチローみたく、ナンカのスポーツの求道者みたいになるのも良いな、と思ってる。「夢はかなう」よね、スポーツやってないけど。今58歳だけど。いい言葉だ、信じてる。「夢はかなう」それに、漫画家にもなりたかったんだ、手塚治虫先生のような。あの神様のような。今、ラクガキだって描いてないけど。「夢はかなう」よね? 昔からみんなが応援してくれた、「君はヤレばデキる子だ」って。みんなが。「夢はかなう」「ヤレばデキる」あああ、いいい、良い言葉だぁ… ヤレばデキる、信じているぞぅおぉお、ゆぅめぇわぁあぁぁ、かぁぁなぁあうぅぅぅぅ… え? ナニ? 「ヤラナイはデキナイと一緒」 ? 何それ? ムカツク! 20150915+

EVE

 そう、私。全て独りでやったの、30年近くかけて育てたの、私が独りだけで創ったの。改造? いいえ、どちらかというと無から有を産み出した、そんな感じね。人の羨むダンナサマ、ステキな人、結婚したいオトコナンバーワン! …に見えるでしょ。でもね、今でも、中身スカスカ、なぁんにもないオトコ、何も出来ない。そう、1人じゃ何も出来ないの、仕事以外は。ああ、ホントは仕事もソコソコ、実はね。私が手伝ってるから、いいえ、私がやってるから、今の地位にいるの。 …そりゃぁ、手伝うわよ。出世は、収入に直結してるじゃない? やっぱり、良い暮らしがしたいもの。なぜ、どうして? こんな事を?  …あのね、理想の男なんていないの。いないなら創るしかないの。どこかに王子様がいて、ワタシをムカエにイツかヤッテキ
 その時、応接間のドアが開いて男性が入って来る。「ああ、失礼しました。ミツコが友達を招待したと聞きましたが、 …こんな素敵な方だとは。 …どうだろう、私もご一緒して」
「あなた…」
「ああ、積もる話の邪魔をするほど野暮じゃありませんよ、どうぞごゆっくり」
 男は、容姿も服装も完璧な男は、軽く会釈して部屋を出てゆく。その立ち居振る舞いも完璧に見えた。なにもかも素敵。客の女は改めて思った。だけど…
 夜。
「ミツコ。今日来た君の友人なんだけど…」テレビがCMになった時を見計らい夫が聞いて来る。読んでいた文庫本はサイドテーブルにしおりを挟んで置かれる。
「ワカッテル。ゴメンね、また嘘付いちゃった」テレビから視線を外さず私が答える。
 ため息をつきながら、でもまあそんなトコロだ、達観した表情で夫は言う。
「まあ、それはいいけど、 …で今日は僕、元犯罪者かい? 逃亡犯? DV夫? 宇宙人?」
 もっとひどい、ロクデナシよ! ワタシがね。心の中でだけ応えてダンナサマに飛びつく。キスしてこの話はもうオシマイ… そう、オシマイよ、独身女のタラレバと愚痴なんて聞いてりゃキリがないの。だから、自分の幸せくらい自分で創れば! って言いたいけど、言えない。 …今の幸せな私を創ったのは、ダ・ン・ナ・サ・マ、だから。キャハ❤ 20150911++

勝負

 「一度読んだら忘れない読書術」(仮名)って本を読んで中身を忘れてしまった… どうしよう。って、どうしょうも無いのだが… トホホな話だ… アハハと笑い、俺の健忘症は無敵! って自分を慰める? ああ、 …少し元気が出る。でも… それで、ホントにいいのか? いいのか? ホントウにいぃぃぃ!
 書店に「一生心に残る読書術」(仮名)って本があった… これは… 20150912-3

目撃

 夜、アパートの窓から外を見ている。雨が降っている。風が吹いている。台風が接近している、わけじゃないんだけど、観測史上最高の… とか、テレビで言っている。今世紀最高の… だったら笑っちゃうよ俺。でもしかし、よく聞くと、“観測史上最高の”は、他県の話らしい。ここはそうでもない、少なくとも“観測史上”を持ち出す感じじゃない。
 歩道に自転車が倒れている。1台だけ。赤いママチャリ。酔っぱらいのおじさんが通る。なぜ酔っぱらいのおじさんと解かるのか? 判断したのか? 性別年齢はともかく、酔っぱらいである事は、強い風が吹いている事を考慮しても、フラフラ度が高い歩き方をしていたからだ。それともうひとつ、倒れている自転車を見て、じっと見て、それを起こし始めたから。やっぱ酔っぱらっているなあ、サンザン苦労して自転車を立てて、さて行こうとすると、ガシャン! ああ、ガラス越しで音が聞こえたわけじゃないよ。でも、自転車は倒れた。風が強かったのか、酔っぱらいのする事だからイイカゲンな立て方だったからか… で、おじさんは振り向き、倒れている自転車を見て、そして! 倒れた自転車にゆっくりともどると、また自転車を立て始めた。そして自転車が立つと、自分のした仕事を満足げに確認し、家路をたどる… ガシャン! 今度のは風が原因だね。ずっと見てたからわかる。で、おじさんは… 7回までは見ていた。でもそれ以上は… 明日は仕事なんだ。
 で、次の日の朝。昨日とは打って変わって快晴に… なんて事は無く曇天だった。出勤途中に昨夜のおじさんと自転車の格闘場所を通ったら、フレームもハンドルもグニャリと曲がり、前後のタイヤはリムごと波打つ様にひしゃげた赤いママチャリが… まるで巨人が両手で丸めた… アノおじさん?  …昨日、最後まで見た方が良かったのか? 見なくて良かったのか… 2015910+

後悔

 昔トモダチから聞いた話。トモダチがタワムレに飼い犬にニギリッペ、した。自分のオナラを掴んで、イヌの眼、いや鼻の前でパッと… 主人にそんな事をされて犬はとてもイヤそうな顔をしたんだって。アハハと友達と俺は笑ったけど、その後、犬の嗅覚はヒトの1億倍… って知って、後悔した。だって、ニンゲンだって臭くて不快な他人のオナラ。犬の場合、あの臭いオナラのニオイが1億倍となって嗅覚を襲う、?! 地獄な気がする。この様に人は取り返しのつかない事をしてしまうものなのであった。
 ちなみに、俺、飼い猫に眼前でオナラされた経験がある。ああ、オナラの連鎖には終わりが無いのか? 20150621-3

夜の猫

 夜道、深夜仕事の帰り道。ニャァ… 猫は好きなんだ、つい、かまいたくなるんだよ。 …でも、だから猫からはあんまし好かれないのは解かってる、猫ってそーゆー生き物なのさ、いじくる人間は嫌う。ハハ、解かってんだけどね、でも、つい、ね。ニャァ… 辺りを見回す、鳴き声から居場所を探す。さっきから移動はしてない。 …ニャア。ああわかった、と電信柱の影に歩く、と。そこに緑色の猫が… ギョッとするけど良く見なくても猫はヌイグルミ、リアルな猫なんだけど明るい緑色に染められている… でも… ニャァ… そのヌイグルミから声がする。どこかの悪ガキがヌイグルミに仔猫を… よしよし今出して… ファスナー、チャック、ジッパー、そんなモノを捜すが… ない。ニャア… 鳴き声は確かにこのヌイグルミの中… もう一度、ファスナーを捜す… ここから先、あまり納得する人間が少ない。オマエ、酔っぱらってたんだろ? って言われる、必ず。 …ファスナーないのさ。ニャア… ぬいぐるみが鳴く? ぬいぐるみの中のナニカが? 鳴く? でも、大きさが… これじゃ中の猫は身長、ネコのサイズをそう測るのかどうかは知らないけど、7㎝。 俺、それほど昔の人間じゃないぞ。機械的なモノを通した音声かそうじゃないかは、判るつもり… だから、…そっと電信柱の影、元あったところにぬいぐるみを返して… そして家に帰る… 家で、風呂に入り、缶ビールを開けて… ニャア、猫の声。捜す。ニャァァ、近い。 ニャ… ああ、聞こえるのは俺の… 腹の中? ああ、オマエ、ついて来たんだね… 怖いけど、ちょっと嬉しい… 猫、好きだから。20150831-3+

OUT

 通勤に自転車を使っている。職場まで家から30分、往復で1時間、1日の運動にちょうどいい。豪雨の日はしんどいけど。
 今日は残業も無しで、だから、少し遠回りをして帰った。いつもより20分くらい遅い到着、のハズだったんだけど、アレ? 1時間? 自転車を降りて腕時計を見るといつもの3倍? あれあれあれ、ヤバいなあ、奥さん怒ってるかな? 
 だから? いつもは玄関燈が点いていて玄関の鍵だって開いてるはずなのに。奥さんがいない。ウチは二人暮らし、2年前から奥さんは専業主婦、昼間は自由にしていても、普通は俺が帰る前までに… 何があった? 急に不安になる。車庫に車があるって事は、駅まで歩いたのか? 不安だ、何も手につかない。普通なら雨戸を閉めて風呂を入れて先に入って… いや、着替えさえも… できない。妻の身に何が… 外はどんどん暗くなる。考える事は最悪の事ばかり、立ちすくむ… と玄関に声。義兄さん? 義姉さんと奥さんが? ああ、俺の妹もいる? 何なんだ? 奥さんは泣いている? 「しっかりして、必要なもの持ったらすぐに」義姉さんが言う。
 あ!  …解かっちゃった。
 あの時右折で突っ込んできた車、間一髪で避けたつもりだったんだけど… ハハ、だめだったのか、アウトね。 …はあ、やっぱり、だめ、だった、か… ひどい貧血の時の様に急激に視野が狭まる、まるで薄暗いトンネルを進む遊園地のアトラクションの様に… 
 ああ、メンドクサイな。死んだ後もこんないろいろな事を考えなくちゃならないのか?これから先に天国とか地獄とか行先決める審判が待ってんのか? 「さあ、行きましょうか?」オムカエノヒトの声が後ろからするのか? チェ、なんかホントめんどくさいな、なんか、こう、もっと、気が付いたら死んでた、って感じで、昔の16ミリフィルムの映画が切れるように唐突に、ブチッと 20140916-2+

REPEAT

 深夜、家で独り酒を飲んで本を読んでいる。妻を殺した容疑で裁判を受ける男の話… その世界に入っていけなくて、数行読むと眠気が襲い、舟をこぐ。もういい加減寝室に言って寝てしまえばいいのだが、それはいやだ。したくない。 …ガチャリ、玄関を開錠してドアが開く音がするから。鍵を渡している人間など一人もいない。そして、それが正しい判断だとは思えなかった時もあったが、玄関に出る扉を開ける。 …そこに、妻がいる。
 あら、早かったのね、夕食はいらないと言うから遅くなっちゃったけど、ねえ何時に帰ったの? 夕ご飯食べた? 靴を脱ぎ上り框を越え玄関マットに上がってくる妻、そうそう、今日はね、妻の話は続くが、後30秒だと私は知っている。カズちゃんがねこの前プレゼントしたレゴブロックで
 唐突に妻は消える。玄関の鍵はかかっている、施錠されたまま。あの時と同じ“時間”が再現され、あの後の阿鼻叫喚はカットされる。たぶん、私が望まないから…
 今、あの時に妻が世話をしていた甥の子供、カズちゃんは中学生になる。繰り返し繰り返し繰り返し、玄関を開けてブロックで初めて“ひこうき”を作ったカズちゃんの話をする妻は、あの時のまま、あと10秒。でも、明日の夜、また… これは罰なのか、救済なのか、あるいは… 20150902-2

代行

 昔から嫌な事は何一つしなかった。小学生。夏休みの宿題は親が金で解決してくれた。ネットで見つけた業者に頼んだみたい。詳しい事は知らない。勉強はするさ、そんなに嫌いじゃないからね。でも宿題はね。
 受験。これも身代わりで何とかなった。なんかね、ハンパな金じゃあバレルらしい。充分に金を出せば、ダイジョウブ。なんだって、親が言ってた。詳しい事は知らない。まあ、親が金持で良かった。
 就職。これは、金も身代わりも使わない。使う必要はない。親の会社に入ったから。ダイタイ働く必要だってないんだけど、マア、ホラ、ソコは… セケンテイってのもあるしね。これにはかなわないよねぇ、ハッハッハノハ! え? そんなんで仕事はできるのか? だって? ダイジョウブ! 代理がいるから。仕事してくれる代理が。ま、こーして生きてきたのさ。こーして生きていくのさ。金と代理で世の中は何とかなる! これが俺のモットー! 座右の銘。そんで、そろそろ…
 結婚。これも、まあ、身代わり使う、ってわけにはサスガにいかないだろうけど、親がなんとかしてくれるんじゃないかな、金で。
 で、ある夜、親から呼び出されて実家に戻った。こればっかりは代理が通じない仕事だって… おお! ひょっとして… 待ちに待ったケッコ
 実家で口にしたコーヒーを飲んですぐにムチャクチャ強い眠気に襲われる。意識が飛ぶ。気が付くと、アレ? 身体が動かない。病院のベッド? 金属製のパイプベッドに手錠足枷? こりゃ、何なんだ?
「すまないねぇ、ハルヒトや。こればっかりは身代わりがきかなくてねぇ」何なんだオフクロ? ナニ言ってんのかわかんないよ。
「本当にすまん。タチバナ家の、一族の繁栄を守る為には100年に一度、一族の長男の血を捧げなければ…」 オヤジ? ナンなの! そのオハナシは! ダイタイ誰にササゲんの? と言おうとして薄暗さに慣れたんで見えた。ここは12畳くらいの窓のない部屋。地下室? でも天井はやけに高い。そんで、あるのは俺が拘束されたベッドだけで、でも俺の左右の壁は全面鏡? 合わせ鏡? オイオイ、安モンのホラーかよ。
「ゴメンね、ゴメンね。でも後は弟のマサヒトが…」なんだよそれ! 慰めになってない! 両親は扉から出ていく。やけに頑丈そうな、船の水密扉の様な扉。わめき散らし暴れる俺の耳に足音が聞こえる。右と左、そう、かなり前から聞こえていたけど無視していた。それが無視できないほどに大きく… 鏡の奥から 2015819-2

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