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限界の測定

 うちの会社は優しい。高い契約金を払って社員の為にストレスチェックをしてくれるサイトを利用できるようにしてくれた。勤務中にやっちゃダメだよ、と言われたけど… 仕方ないよね。仕事のことだけど勤務中はダメなんだ、個人の自由時間を使ってやらなくちゃね。で、家に帰って自分のパソコンに向かって、ああ、眠たいな、寝たいな明日早いし、でも… 職員番号とパスワードを入力して… パスワード何だっけ? 自宅のパソコンじゃ登録してないし… ああ、手帳に控えておいたはず… これは仮のパスワードになります? 新しいパスワードを… ピー! 8ケタ以上のパスワードを入力してください。はいはい、ピー! アルファベットと数字を組み合わせた… はいはいはい… ピー! 規則性のないパスワードを入力してください。はいはいはいはい… 俺、ストレスチェックしてんのか、ストレス貯めてんのかわからなくなって来ちゃった。 ピー! 5秒以内にもう一度パスワードを入力してください。
 …ああ、コレ導入した奴、殺したい。20161029+
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報復の予感

 夜中に目が覚める。階下から音がする。研磨音? 何かをこする音。枕元に置いている木刀を手にして階段を下り、音のする方へ忍び足で進む。ショリショリショリショリ …そこは浴室、気付かれない様に中を覗くと… はぁ、浴室内で妻が掃除している、深夜に! 無言で! 黙々と! 照明もつけず、窓から差し込む月明かりで… ショリショリショリショリショリ… ああああああ、ブラシで浴室の床をみがく音。ショリショリショリ… マズい! 妻は怒っている、とても怒っている。昔からそーゆー女だった。直接怒りの矛先を原因に向けず、当て付け行為をする。まあその原因は… タイガイが俺だった。けど、マズイマズいマズイ! あの様子じゃあ、怒りのレベルは最悪、次に何をしでかすか予測不能。マッタク! …だから殺したのに。20161028-2

ウィンな

 今日、飲み会があってさ。酔っ払ってつい言ってしまった。「ウィンナコーヒーってさ。絶対、粗挽きソーセージが入ってるコーヒーだと思って… 」 12人が瞬間言葉が無かった、けど、1人が「ああ、そうなんだ。 …俺もそう思ってた」 「私も… 」 あああ、そんで、なかなか楽しい腹を割った飲み会になった、けど… けど俺がホントに、本当に思い浮かべたのは赤いウィンナーソーセージだった… あのタコさんを作る、昔の。同じじゃない、同じと思ったその瞬間から誤解は生じている。誰も同じものを見ていない… 20161025-3

俺の愛した職業と俺を嫌った組織

 ウチの職場は職員の頭数が足りてないんで出勤に関してどんな状態でも「這ってでも出てこい」と言う言葉が使われていた。 …んだけど、最近状況は悪化して「死んでも出てこい」になった。 …イヤ、コレが冗談じゃないんだ。はは、破綻の日は近い。もう、組織的なイジメじゃないか? とさえ思ってんだけどね。でも、まだ、「自己申告書」なんてのを出させられて「仕事の量は適切ですか?」なんて聞いて来るんだぜ。もう、ホント悪質な冗談としか思えない。でも… ウフフ、アタシが自殺したらさあ、このブログも悲劇のネタになるのカシラ? なんて考えてるんだからまだ、あとチョットはダイジョブ、だと思う。
 で、少し読み返してみたんだ、自分のブログ。 “悲劇のネタ”にはならないな。 “物笑いのタネ”だね。20161027-3

消失

 年取ると生活がワンパターンになって来る。奥さんが出かけていない休日の昼飯はいつも袋ラーメンだ。某即席麺CMのニシジマさん、うらやましいだろ。しかも、ラーメンに入れるモノまでワンパターン。某社の粗挽きウィンナーソーセージを2本、ネギを少々、仕上げにテーブルコショーを3振り。もうここ4~5年そればっか。あ、時々、焼きそばになる時はあるけどね。こっちも好きなんだ。インスタント焼きそば、カップじゃないヤツ。で、ある時、いつものとおり小鍋で湯を沸かし、ソーセージをゆでる… その時、4本入れちゃえ! 悪魔がささやいた。誘惑に弱い私、片手鍋に4本のソーセージを投入し、そして湯が沸いたところで麺を入れ… ゆで時間はきっちり守るタイプです。そして最後のコショー3振り。奥さんいないからもちろん鍋から直食い、洗い物は減らしたいから。
 テレビを点けて、鍋敷き用意して、そんで食べたんだけど… アレ? ソーセージ、4本入れたよね? 1本食べて、どーしてあと1本しかないの? 後の2本はどこ… 鍋の中捜しても見つからない。ガスレンジ台付近も、見た。落ちてない。 ? ソーセージの袋をハサミで開け、残りは袋留めクリップして冷蔵庫に… 本数数える。減っているのは、使った数は4本。 ? 無意識のうちに3本食った? 面もスープも食べてしまって鍋にはソーセージが1本。よく見ると残ったソーセージには口があり、「2本は俺が食っちまったのさ」とニヤリ… なんて事は無く残りの1本も箸でつまんで腹の中。カラッポの鍋を見ながら、 …健忘症? いや、認知症? 記憶そーしつ!? ソーセージはどこに消えたの? 異次元に、ってんならどれだけいいか。ああ、 …俺、大丈夫かぁ? 20161022+

さばくのこども

 ひろいさばくのまんなかに ちいさないずみがわいていて ひとりのこどもがくらしている
 くらしている? いやでもしかし こどもはいきてはいない もうずいぶんとむかしに しんでしまったのだ そしてそのたましいが しんだことをしらずに そのばにとどまり こうして なんねんも なんじゅうねんも なんびゃくねんも まどべにすわりちへいせんのむこうをみている
 たましいのこどもはそんざいするの? そんざいしていたの? いまはいないの? いまもいるの? 
 わからない こどもは さみしいさばくのみたゆめ かもしれない  けど… いつかこどもがたちあがり まどべをはなれ そとにでる なら そのとき こどもはゆめをみる 20160106-2

GONE LADY

 今日は奥さんがいない。遠くの親戚の通夜にでかけている。一晩停まって翌日の葬儀にも出るから今夜は一人。仕事の帰りに買って来た、普通だったら奥さんに顔をしかめられる食べ物をテーブルに並べ、ビールに日本酒。酒飲みバンザイ! ダラダラとDVDを見ながら喰って飲んで、シャワーを浴びてからは2階の寝室で、やっぱテレビを見ながらアイスクリームとタコ&サラミのマリネ、とワイルドターキー! 8年だけどね。カンパ~イ! とにかく徹底的に楽しんだのさ、だって、明日は休みだ、休日だあああ!
 そんで、午後の10時? ごろ? トイレに行くと… 奥さんの乗ってった車の音! ガレージに車が入って来る! ゲ! 予定変更? ヤバ! 俺はアワテテ… 酒壜を隠した? 料理を始末した? イヤイヤイヤ… 彼女に服着せて裏口から… 20161023

不安の立像

 先日、埼玉県で起きた地下変電施設の火災現場の映像を見ていたんだけど… あれ、黒煙の中に真っ赤な炎がチロチロと、あああ! あれ「シン・ゴジラ」のゴジラとそっくりだった。本当にホントウにホントオォオウに、ゴジラは災害の象徴なんだって思った。あの日の午後3時、窓の外、家の真横にあの黒い巨体が見えたとしても、ヘリコプターの爆音が響いていても、ゼンゼン不思議じゃないのが今、なのか? うう、フイクションと現実がクロスして… 少し不謹慎だけど、いま少し、ドキドキしてる自分がいます… この国はどーなる? 怖い。20161021-2+

れがしー

 じいちゃんの… 祖父の遺品を整理していたら黒い液体の入った瓶が出てきた。ブルーベリージャム? スーパーで売ってるガラスの小瓶のジャム、かなり古そうなモノだったけどね。手のひらに心地良く収まるサイズのビン。でも、中に入ってるのは液体? みたい。ジャムじゃない、もちろんラベルは無い。濃い紫? 色の液体に… 何か固形物が浮かんでいる、胎児? まさかね。「おい」 頭の中で声が… ああ、よくあるテレパシー? コイツ、ビンの中の? 割って捨てちま 「ここから出せ」 セーフ。割らなくてよかった。 「おまえのジジイもそのまたジジイもそしてずーっと前のジジイもオヤジもガキも俺の言う事を聞かない! だせ! …オ、オマエならできる」 ヘタなりにコミュニケーション能力をみがこうとする意志は理解できる、でも。ザンネン、その程度じゃ~ね。このまま捨てちまおうか、でもそうすると処理場かゴミ捨て場で、ビンは割れ… チヨッと面倒だな、と考えたんだが… そのまま俺のポケットに入れた。ヘタに捨てるより俺の部屋の机の引き出しにでも入れておいた方が安全かもしれない。そうすりゃ俺が死んでも俺の孫か血筋のダレカが、遺品整理にやって来て、 …たぶんうまく、イクだろう、じいちゃんの、俺達の一族なら。どっかの名前も知らない神様の御加護がありますように… 20160202+

風が吹く

「おつかれさま。君たちの仕事は明日からキシネさんたちが引き継ぎます。」ライヨンさんはそう言って、タムキさんたちを追い出しました。ここはドウツブたちの国、ある施設でのおはなしです。
 今までロクな予算も人員も与えず、長期的な見通しも無いその場の思い付きの企画を押し付け、それで効率を上げろ、仕事量が少ない、給料泥棒と言われながらも誠心誠意働いてきたタムキさんたち。でも約半分の給料で働く約束をしたキシネさんたちにとって代わられたのです。タムキさんたちは明日から新しい仕事探しです。
 でも、キシネさんたちも大変です。引継書に書かれていた仕事は巧妙に多くの必要不可欠な業務工程が省略されておりました。契約した金額では大赤字。職場は混乱するし、御客様にも多大な御迷惑が掛かります。これにはライヨンさんたちもビックリ。
 タムキさんたちはなぜこんな酷い事をしたのでしょう。最初はね、ライヨンさんたち経営陣に恨みつらみはありましたが、ちゃんとした引継書を作って御客様にご迷惑のかからぬよう… と考えていたのですが、そんなタムキさんたちの仕事を理解していなかったのは経営陣のライヨンさんたちだけでなく御客様のドウツブたちも同じだったのです。それなら…
 今そこには無人の施設があるだけです。働く人も、訪れる御客様もいません。完全なる負の遺産です。ライヨンさんたちも、タムキさんたちも、キシネさんたちも、そして御客様のドウツブたちも。どこがいけなかったんでしょう? どうしたらよかったんでしょう。
 こたえるヒトはいません。そこにはただ風だけが吹いているだけでした。20161009-2+

だるま

 ムカシ無暗に人ん家を覗き込むんじゃないと親に言われた。そんなつもりはないけど、みんなから ―親戚のおじさんやら近所のおばさんから― 落ち着きのない子、と言われてたんで、自分じゃ意識して無かったんだろうけどそーゆー事をしてたんだろうね、俺。
 で、ある日小学校の帰り道、その時代は通学路なんて決まってなかったから、いや? 俺が守っていなかっただけ? まあ昨日はこっちから、今日はあっちからといろんなコースで帰ってたんだけど、ある家の掃き出し窓、カーテンが開いてるんで中が見える、そんで家の中にあるのがダルマ。あの赤い起き上がり小法師のダルマ。まあどこにだってとは言わないけど、覗き込んだ人ん家にあっても不思議なモンじゃない。直径2メートルも無ければね。もう部屋いっぱい、って感じで… で、その時はふ~ん、てなもんで、まぁ変なの、くらいに思って、あ! それで夕飯の時、親に話して、「人ん家を覗くな!」と怒られたんだ。
 …しかし、ホント、今になって思う。アレなんだったの? 運動会とかに使う大玉コロガシ、じゃなくて大ダルマコロガシ? を作ってた? 個人の家で? 茶の間で? 作業所じゃなくて? アレはホントに… あ? そーいえばダルマの眼、ずーつと歩きながら覗いてる俺を… 追って? うご… 20161016

土の人

 国の治安を守る人が国民に対して“土人”と言ったとか… 言ったとか、と書いたけど、TVを見る限りにおいて「土人」と発言していた。コレはいけないよね。でも、アフレコ、アフターレコーディングって技術だったあるから、発言が事実とは限らない? 私は経験からあらゆる可能性を考えよ、考えられない可能性でも考えろ、と仕込まれている。 …だから、こんな可能性は無いのだろうか? 実はカメラを構えてる、撮影している人間は画面に映ってはいないが、上半身裸で体を黒もしくは焦げ茶色の塗料で塗り、頭髪を縮れさせ右手に槍状のモノを持ち、下半身に腰蓑状のモノを装着した、昭和の始まりの時代、少年週刊誌に登場したアフリカの先住民族のステレオタイプな容姿を作り… ああ、危険な発言だと思う。しかし、繰り返すが私は、“考えられない可能性でも考えろ”と教え込まれているのだ。あああ、 …真実は? とても気になる。 ああ、私、今んトコどちら側でもない。今回の問題発言だって、その前後、住民と言われる人の発言は明らかでない。住民側は暴力的な発言はしてないのか? …ホントに住民なのか? 長い尺の無編集の画像データは無いのか? う~ん、なんかキモチ悪い、イヤな感じがする。20161020-2+

街は生きている

 ヘンだ… 仕事帰りだからまだ酔っ払ってない。残業で遅くなり、職場を出たのが午後9時20分。あと5分ほどで家、って十字路でコケてアスファルトに転がったのが9時30分。夕方から降り出した雨が路上の全てを濡らす、俺を含めて。 …ヘンだ。この角はもう何度も何度も何度も何度も5年近く行き来してる道だ。自転車だって小学校に上がる前から乗っている。どうしてここでコケる? 何で滑った? 身体の各部をチェックして、ハンドルを握って愛車を起こす。自転車も異常無し。ナニを踏んで滑った? 路上を常夜灯の薄明かりで確認 何もない。路上にあるのはマンホールだけ? ! …う! 動いてる、動くはずのないモノが動いている… マンホール、のフタ? それがズズズと… マンホールの穴から外れてフタだけが動いてるんじゃない、アナごと、マンホール自体がズズズズズズズズズ… ゆっくりと生き物のようにゆっくりと悪夢のようにゆっくりと動いて、いた。 …あ、アレ踏んだのか。 …あれ? マンホール、大きくなってないか? 動くなら… 成長する、のか? 20161005-2

「お孫さんでもいらしてるんですか?」 金曜日の午前中、町内会費を集金に来たタケチさんが玄関でそう言った。いえ、誰も… と答えると、え? でも今… とゴニョゴニョ言いつつ天井を見上げる。まるで2階の部屋で子供が走り回る音がしているかの様に。
 気まずい沈黙が数秒間、その後「あ… では半年分3千円、お預かりしました。」と会費と引き換えに領収書をさし出してタケチさんは帰って行った、首をかしげながら。
 わかっている。ウチに来る人はみんながみんな、全員が「小さいお子さんがいらっしゃるのですか?」と聞く。2階や玄関近くの和室、リビング、家中を走り回る小さな足音と黄色い喚声がみんなには聞こえるらしい。でも、私には聞こえない。私には、私以外だれもいない室内に耳が痛くなるような静寂があるだけ。なぜならば、独り暮らしだから、訪ねてくる者などいないのだから。
 そう、私はこの状況を受け入れている。受け入れざるを得ない。これが私の過去に犯した間違いへの罰だから、これが私の罪の結果だから。 20161017-2

「お母さんだよ、開けておくれ」声を作って俺が言う。
 フッフッフ、さっき見ていたのさ、母親のヤギが、高齢で肉の硬いヤギが出かけるトコロを。その時、玄関で仔ヤギに向かって言ってた「オオカミがお母さんのフリをして…」聞いちゃったからもうダメさ、母ヤギのフリをして、柔らかい仔ヤギの肉は俺のモノ…
「手を、前足を見せておくれ…」扉の向こうの怯えた声が言う。
 はははぁ、ちゃんと小麦粉で白くした前足を、扉の窓から、 …ガグン! 扉の窓から差し込んだ偽りの腕は予想外の強い力で捕まえられた。
「お、お母ちゃんの言う通りだぁあああ、ばバカなおオオカミが引っかかったぁあ、うひあひひ」野太い声がする。怯えた声は演技? 腕を窓から抜こうとするが、より強い力で俺はドアに固定される、腕が抜けない!
 ギギギギギギギギギギギギィ… 扉は内側に開いて、室内の暗がりに七匹の、お俺より大きなヤギ達が嗤っている。嗤いながら近づいて来る。
「た食べる方ってさぁあ、自分が食べられるう、って考えないのな、ははは、うひ!」
 ヤギの牙が、何匹ものオオカミの命を奪った牙が俺の喉に、俺は思わず、目をつぶる、仔ヤギの様に。20161015-2+

スイッチ

 なんか普通と逆。スイッチを切って機械が止まると、その機械の駆動音があるのが当たり前の状態になれていて、無音、静寂が耳に付く、という状態があるよね。
 ある日、この国の人達のスイッチが切れた。ビュウウウウウウウゥ… 辺りは静かになった。少し寂しいくらい。何のスイッチだったかは、やがてわかった。恋のスイッチ。愛じゃなかったから殺伐たる社会に変貌はしなかった。人々は冷静に静かにおとなしく優しくなり、泣きわめく人も苦悩する人も失望する人も少なくなった。驚いた事に、少し平和になってしまったのさ、この国は。でも、少子化に拍車がかかった。人は結婚しなくなり、子供は産まれなくなってしまった。ああ、子供って、愛の結晶じゃなかったんだ。恋の成果だったんだ。 …と知っても、今の私達は冷静、ああ、そうだったんだねと静かに微笑む、だけ。ああ、そうだったんだ。20161014-2

予言はされたのか?

 10月13日金曜日、成田発ダレス(ワシントンDC)行き、午前10時40分発の旅客機内。成田空港を離陸して3時間、キャビンアテンダントが自身の焦燥を隠そうともせず機内を走る。「御客様に申し上げます。どなたか、お医者様はおられますか? 牛のお医者様はおられますか? ああ、獣医師のお客様は? どなたか…」 フロアに緊張が走る。しかし誰も応えない。この高高度の旅客機内で牛の? 
 後日、事件が終息した後、全ての記録は抹消されたが、人の口に戸は立てられぬ… でも、何が? 伝えられたのは恐怖だけ… 20161015-2

個人用通信機器へのアコガレ

 今、現在、この時代。スマホやケータイ、個人用通信機器を一般人が所有するのが当たり前。けど、私が子供の頃、それは夢、あこがれ! 科学特捜隊の流星バッジや、ウルトラ警備隊のビデオシーバーを、ほおおおおおおんんとおに欲しかった。遠くのオトモダチと密かにお話する。あああああ、あこがれ! で、その頃、現実に手に入る個人用通信機器は自分で作る糸電話か、そう、トランシーバー! 
 …で、これを親にねだって買ってもら… わなかった。というか、買って欲しいと言えなかった。だって… ハイ、正直言います、そーゆー遊びをするトモダチいませんでした。妹と遊ぶ? ケ! 冗談じゃない。そんで、子供だった私でも2台のトランシーバーを1人で持って何すんの? そのムナシさを理解していました。 …でも
 今、大人になってスマホ持ってます。誰からもかかってこない電話を持ってます。 …なんだかなあ。20161012-2+

カウンセリング記録

■音声記録№20161012-14
 あのねあのねあのねあのねあのね。ウチの職場、産休で1人、介護休暇で1人、長期療養休暇で1人、合計3人欠員が生じて、加えて人事の不手際で1名マイナスになって定員減4人。で、仕事は新規事業を加えてヤマズミなんです。あの、これって、これこれこれこれ、これってイジメられてるの? バカにされてるの? ツブされんの? 部署が閉鎖、切られる前兆? ねえねえねえねえねえええええええ! お、教えてくれない? せ先生なら知ってるでしょ、お、お、俺の部署どうなるのどうなっちゃうのどんななのぉ! 
 そんでも他の部署の奴等遊びに来て「様子どう?」 なんて陽右 よゆ余裕 かましてって、ッソソそんな余裕あるならここここに手伝いにこ良い言い! ヒヒ暇な部署もあるううんじゃないかああああ! 殴る! 殺す! あああ、これえええは過激な表現で決してょントに殺したい…、殺したいなんて、殺したいんんだ。殺す。
 あ~ あああ、あ… すませんしうせんすいません興奮してしまいました、あああ、ダイジョウブでし、平静を維持できマシ… た。
 で、カウンセリングの先生ならあ知ってますよね失てまづ米之から来trじゃらこれじゃら同成岡個々の部署どうなるのじゃ個づなるんか… どうなるのか。どうなるのか。どうなるのか。どどうなるのかど怒成るのじゃ… せんせい、オシエテください… 
▲音声記録№20161012-14 即日削除[済]

■記録№20161012-15(音声記録)
 せんせいせんせいせんせいせんせいんせええ! イトウヒロシ先生… ケシたね。 20161013-2

夜の挨拶

 こんな風に過去をほじくり返してイロイロな事を考えて、雑文をひねっていると、またいろいろな事を思い出す。そのひとつ。昔ネコを飼っていた。ごく普通の白黒のネコ、両耳と両眼のあたりが黒くて鼻と口のあたりが白い、なんて言うの? ハチワレ? 子ネコの頃に妹が拾って来たんだけど、妹は嫁に行っちゃって、母親は死んで、親父は仕事の都合で単身赴任。その頃、この家は俺とネコだけだったんだ。そんで俺は昼間は仕事で夜も不規則な生活をしてたんで、猫用ドライフード山盛り、飲み水デカい平鉢で、って様な大雑把な飼い方をしてた。洗面所の窓をかけておいて出入りも自由。まあ、その頃のその土地は飼い猫の放飼いがそんなに問題になる事は無かったから。
 で、ある夜。残業でやっとこ帰り付いて「タダイマァ」と家に入るとネコがいない。俺が仕事してくたびれて帰って来たのに出迎えも無し? ネコは夜遊びかよ? と少しふくれた。いつもはノソットでも玄関に来るからね、ウチのネコ。 職場で嫌な事があったとか、そんな記憶は無いけど、9時まで残業してランランとかゴキゲンで帰るなんてありえないでしょ。で、少しネコに八つ当たり。まあ、しようにもいないんだけどね。
 ブチブチ言いながら、飯食い終わってウィスキーの水割り飲みながらソファで新聞読んでると、カタリ物音がしてトタ、着地の音。そして「タダイマ」
 新聞放り出してリビングの真ん中を見る。ウチのネコがいる。びっくりした様な表情でこっちを見ている。テレビは点けてない、もちろんラジオも。ご近所さんの声が聞こえる、はずもない。が、が、が… ご近所の声だろう。お隣さんの声だ。そうに違いない、ネコも、「ニャ~」そうだと言っている、みたいだし。 …ああ、ホント、何だったんだアレは? 20161009-2

不倫

 今日休みで、テレビのワイドショー見てたら、某有名漫画家がW不倫! とかやってた。別にどうでもいい事なんだけど、漫画家には妻と娘がいて、相手の人にも家庭が… とか言ってたんだけど、ここ、相手にも妻と息子が、だったら… 今この時代でも少しビックリするし、話が複雑になるかなあ、ナニカをずーっと抱えていたのかなあ、世間の常識と自分の本音がココロの中でカットウしてたのかなあ、少数者の苦悩は不倫に寛大に働くかなあ、などなど、ぼんやりしつつもイロイロ考え、妄想は暴走してしまった。20161011+

「アカガミ」を読んだ

 前の「『アカガミ』を読んで」の続き。
 昔ヒトが結婚するのは、自分に欠けたピースがあって、それを埋めるため。いいかえれば2人で完全体、一人前なんだ、と思っていたんだけど。でも今、人のスキルは向上している… と書こうとしたけど違うな。
 生きる為に必要なスキルが変質してるんだ、そして今の若者は独りでもう完全体なの、他人はいらないんだ。 …いや、それも違うな。
 強い1つのつながりだけが必要なんじゃなく、ユルくみんなとつながる世界を希望してんだ。結婚してるけどトモダチはいない、話をするのは仕事関係者だけ。それが現在の私だけど、今の若者は結婚する程の人はいないけど、仕事に趣味にそれぞれの人生のシーンごとにふさわしい友人がいる、んだろうね。そーゆー人生も豊かなのかもしれない。その結果として少子化社会となっても、それも一つの選択、運命だと思う。
 けど… ホントにそうなのか? 俺の本能的なナニカがNOのシグナルを出している、思考がクルクルする。ドコカがおかしい… ねえ君達、ホントに幸せ? それが問題だと思う。20161009+

「アカガミ」を読んで

「アカガミ」(窪美澄・著 河出書房新社)って小説を読んだ。あ! そうだ。≪ラストに関する記述もあります。ご注意ください。≫って言っときます。 …そんでね、この本。国の制度でお見合いして結婚した2人の若者がまるで保護鳥のトキのように大事にされてるのが、笑っちゃったけど不気味だった。
 でも、ラストがねえ… 続編があるんでは、という人もいるかもしれないけど、私はこの2人に、いや3人に未来は無い様にも思う。私は子育ての経験がないんで間違ってんのかもしれないけど、この2人の場合、多少強くなったみたいだけど、絶対に周囲の協力や援助が無ければ子育ては破綻すると思う。で、彼等の周りにそーゆー人は… いなかった気がする。それに社会自体も…
 しかし、なぜダメだったんだろう。その疑問が残る。今あーゆー身体で産まれてくる赤ん坊は多いって聞くよ。たいがい多くて、すぐ処置しちゃうから親も本人も知らないんだって。そんな事が排除の理由だったとしたら、アカガミの目的自体が何か他の事なんじゃないか? と思われて、より怖かった。20161009+

玩具

 こんなジョークグッズは犯罪になる? ちいさな四角い金属とプラスチックで作られた箱。大きさは親指と人差し指で作るワッカぐらいの大きさ。ボタンがひとつ付いていて押すと赤く発光し「ピンポン! 次停まります!」と大きい声で… そう、ワンマンバスのあの降車ボタンのオモチャを作るのだ。そして、飛行機に乗った時、こそっと座席のそばの壁に貼り付けて、アナウンス「フランクフルト空港到着時刻は…」が入った後にオモムロニ押す。「ピンポン! 次停まります!」できれば国際線の方が楽しい、気がするんだが… 繰り返します、犯罪になるんでしょうか?  …とても心配。20160710

マルマルちゃん

 ソレを飼っている、ウサギの、ネコの、ぬいぐるみの手足頭を落としたような、フワフワな毛皮の丸いソレ。毎日毎日毎日毎日毎日毎日、仕事のグチを聞いてくれる。理不尽な要求の客、無理解な上司、非常識な同僚のハナシを聞いてくれる。フワフワなソレを撫でながら毒を吐く。でもソレはいつもフワフワで、無言で、私の心を慰めてくれる。
 でも… いつか、いつかいつかいつかこれは終わってとてもとても恐ろしい事が起こる、気がする。フワフワなソレはトゲトゲになって人を襲う。問題はその襲う相手が私なのか、私のグチの相手なのか… 
 でも。今日も、話す。話す話す話す。話す。日々大きくなるソレに向かって… 20161006+

×

「あー、ヤラレちゃってる」 朝早く自転車でその家の前を走り過ぎた時そう思った。白い玄関ドアに大きく赤い×(バツ)が描かれている。スプレー缶の塗料じゃなくて昔ながらの缶のペンキとハケで描いた、そんな×。 うちもやられたらイヤだな、そう思いなからもそれからキョロキョロとまわりを見回しながら職場に向かったんだけど、×はその1件だけ。 …3日後、その家は失火で全焼した。アレ、何かのシルシだったの? けど、新聞にはヒトコトも書かれていなかった、×の事。
 やはり通勤で、自転車で車道を走っていた時の事。右側を追い抜いていく黄色いスポーツカー。おお! バンブルビー! なんてつぶやいちゃった、この辺りで初めて見た。でも、そのルーフにでっかく赤い×。なんか嫌な気分になって見送った。 …3日後、帰宅時に渋滞してるなと思いながら歩道を自転車で走ると、パトカーと作業車両とあのバンブルビー? 最初わかんなかった。こんな普通の道でどうやったらなるんだというくらいにグシャグシャだったから。アスファルトに広がるシミはオイルだけじゃないみたいだった。
 で、今日、今だよ! さっきだよ! たった今すれ違ったじいちゃんの顔にでっかい赤い×。「オイ! あれ」と俺が言ってもお前全然わからんって表情で… だからわかった。アレは俺にしか見えないんだ。で、アレが付いてるモノは三日後ムチャクチャになる。無くなるか壊れるか死ぬんだ。俺はモノやヒトの最後が見えるんだ!
 突然興奮してわけのわからん事をがなり立てる友人を落ち着かせながら笑いをこらえて行ってやった。「落ち着け、わかった。わかったから。 …それより洗面所で顔洗って来い。いつ描いたんだ? その×」
 ! え? ひぇええええええええ! ひ、ひょっとしたら、この能力、人に話しちゃダメ、なんてルールがあって… 20161003++

灰かぶりの伝説

 私は人を愛すると、恋に落ちると死んでしまう。吸血鬼が陽の光を浴びて灰になる様に。人を愛すると灰となる。なぜかそれを知っている。そして人に隠している。当たり前だ、自分の弱点をさらけ出す生き物はいない。こうして私は何年も何十年も何百年も生きてきた。人を愛さず、自分だけをイツクシンデ。
 ある時、私の職場に1人の女性がやって来た。その時代は好景気で、彼女は業務拡張のため新しく雇われた者たちの1人。よく見ると緑の瞳と白い肌が人を引き付け笑顔が美しい娘。これは… 47年ぶりの生存の危機、かもしれない。左手のすそからわずかだが灰が落ちた。
 予感は当たる。彼女は私と正反対の存在。人を愛していないと、恋愛感情を持続させないと灰となる存在。そして彼女が目に付けたのは… 私はすぐ辞表を提出し、その街を去る事にする。愛されて灰になるわけではない愛さなければよいのだが、いつかその時が来そうで怖い。彼女は優しいから、一途だから、美しいから。
 街を去るその時、後ろを振り返る。彼女がいる。追いかけて来る。逃げる私。そうだ、100年と生きられない人間より永遠に生きる人を愛し続けた方が効率が良い。しかし私は… 彼女の手が私の襟
 目が覚めた。 私は永遠に彼女から逃げ続けたのか、彼女は永遠に私を追い続けたのか、私は灰になったのか… 彼女は… わからないまま。20161001-2

婚姻の理由

 昔、お父さんとお母さんはどうして結婚したの? なんて事を頬杖して聞くような歳の頃。私の母親はお父さんにはナイショだよと言いつつ、お見合いの席で私の親父になる男性が急須でお茶を継ぐ時にキュッとタオルをしぼる様に両手で急須を包み込んでしぼったフリが気に入って結婚を決めたんだと教えてくれた。
 ええええええぇ~! もひとつ、え~! …私はそんなイッパツ芸の末に産まれてきたの! あああ、そんなこと教えられても、感動していいのか嘆いていのかわかんないよぉ。 …でも、ネタになったけどね。20161002+

魂の器

 ちょっと前、1年くらい前。仕事の帰りに自転車コイでてすごいモノ見た。「竜の巣」 おどろおどろしく盛り上がる雲、大きさを測る感覚が機能しない。時折光る稲妻の音が聞こえない、って事はかなり遠く? でも、見上げるほどにでかいぞ、まさしく「竜の巣」 なんか、空を見ながら自分がジブリのアニメの主人公になった気分で、妙にウキウキしてしまった… いい歳コイタ大人なのにね。 …あああ! しまった! きっと、あの時真上を見ていたらゆっくりと降下してくる気を失った少女が!
 なんちて。でも、アレはすごかった。そんで考えた。昔子供の頃、風に吹かれて右往左往するコンビニのレジ袋を見ると、ああ、生きているみたい! と思う事があった。風の吹き方と地形でレジ袋が生きている様に、生物の様に動く。アレは生物が生きているのとどう違うのか? と思う。風に吹かれて動くのと、生物が環境を認識し、反応するのと、そりゃあ違うんでしょうが…  ホント、どこが違うの? 見た目が同じならそれは同じ、バカはそう考えてしまう…
 で、あの稲妻の光が、積乱雲のカタマリが「命」と言うか「意識」と言うか「魂」と言うか… そーゆーモノ、って事はないのか? 脳内で動いてんのは微弱な電流って話をどこかで聴いた。物質に固定されてない、寿命が短いと言っても人間だって7000歳の縄文杉から見たら短い。産まれて1時間で死ぬ生命が生命でないとは… つまり長さが問題じゃない。問題は別。人に認識、認知できないから存在しない、とは言えないんじゃないの? 遠くで稲妻が光る。雷鳴が聞こえたとしたらそれは産声? 主張? 断末魔の叫び? 20150901-2+

デュカリオン

 曇天の下の海。砂浜に立ち海を見る。正確には海に突き刺さっている、船を見ている。座礁船、巨大な船。それが海底に突き刺さっている。遠くから旅してきた船は汚れ、あちこち錆も浮いている。再び動く事は、無い。死んだ船。
 この船が運んできた難民は3万人。この地に適応できたのは1万人。子供と老人は… そして船首近くにいた者は運が無かった、と言う事にしておく。そして、当初はこの地を訪れた難民に親愛の情を示した多くの住民も、やがて真実を知る。彼等来訪者に期待した“進んだ科学技術”の伝授は不可能だという事を。しかしこれはあたりまえの事。誰が享受している文明の仕組み全てを理解し他者に伝授できる? そして、訪れる先が天国か地獄かわからない場合、手持ちのカードは隠す。もちろん仲間にも。となれば、扱いは一変する。悲劇、としか言い様は無い。異文明との出会いは必ず滅ぼすか滅ぼされるか、だと証明された、またひとつ。
 再び船を見る。赤い空を背景に緑の海に突きたった宇宙船。美しいとは思えない、禍々しい配色に吐気さえ覚える、私達には。船腹にはこの星でいまだ解明されていない言語で船名が記されている。「ARK-8945」地球を逃げ出した1万隻の中の1隻… 20150513-2

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Author:KU2
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