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サバイバル

 平日の午後3時半、小学生がランドセルを背負って住宅街を独り帰る。同じ方向のクラスメイトとはその前の角で別れたばかり。でもダイジョウブ、次の角を曲がればもう家が、自分ン家が見える、もう少し。で、その角を曲がる時、ブェロブェロブァアアアアアアア! ブタだな、ブタにしか見えないキグルミを着たいい歳した大人が立ちふさがった。小学生、防犯ブザーのピンを抜く準備は、これは訓練のタマモノだね、すぐ出来た。ピンに指をかけ… しかしブタ男の手の方が早かった、ピンにかかった指を払い、防犯ブザーはむしり取られもう鳴らす事はできない。茫然とする小学生は押さえつけられそして
 “残念”を絵に描いたようなじゃなくて、0.5秒の音にしたような効果音が流れる。シュミレーション終了。
「だめだね、あそこで行動を止めては。すぐ次に、大声を出す、ランドセルを捨て全速力で逃げる、捕まえられたら噛みつく殴る、それなりの抵抗を見せなくちゃ。とにかく扱いづらい相手だと相手にアピールし、生き残るんだ」講評をうけてファーストレッスンは終わる。今小学生以下の子供はたいへんだ、サバイバル能力の欠如が生存確率を下げるこの時代、生き残るための訓練は続く。
「さあ、もう一度やって見ようか」トレーナーが背中を押し、シュミレーターの起動音がする。もう一度、もう一度、もう一度! ああ、そうさ今度こそ… 殺してやる! 急に湧き上がる殺意にオドロキつつ小学生はでも、ゴーグルを装着し仮想現実への対応を開始する。システムの欠陥が発見され公表されるのはまだ先の話。20170216-2
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愛はヒトリジメ

 不倫とか浮気とかの話を聞いているとつい意地悪な考えが湧き上がってしまう。本当にほおぉんとうに複数の女性を愛する事は「悪」なのか? 一夫多妻制や一妻多夫制の社会を否定するのね。そーじゃなくても、どっちも好きなんだよ、愛してるんだよぉ! は欺瞞でしかないのか?
 …じゃあ、じゃあさ。子供にお父さんとお母さんどっちが好き? なんて君は自分の子供に問えるのか? 問うてどちらが好きか白黒つけさせて「お母さんの方が好き。お父さんとは“遊び”なの」なんてムリヤリ答えさせる事に罪の意識を感じないのかぁ!  …なんて事は口にしない。口にしゃしないさ… 出来るワケが無い。20170223-2

綺麗な戦争

 世界情勢があまりに泥沼になってしまってどの国も勝手な事を主張して国の中でも格差が広がり持つ者と持たざる者の争いが… つまりどーしょーもなくなってしまったので世界中が戦争も仕方ないと言う風潮になってしまいました。でも、今までの様に醜く汚い悲惨で残酷な戦争はやめよう、人類の誇りを懸けてそれだけは避けようと言う事にもなりました。そこで生まれたのが「綺麗な戦争」です。それは美しく優美で楽しく愉快な戦争でした。 … で、3年後、地球上から23の国と12の民族が消え、世界人口は3分の1になり戦争は終わりました。でも、「綺麗な戦争」でしたから地球環境が汚染されることも無く自然に対しての影響はほぼ0、無しという結果で終結したのでした。人類の英知万歳! 
 え? そんで「綺麗な戦争」ってどんななの? って、あなた聞きたいんですか? 戦争したいんですか? 綺麗でも戦争ですよ? 死ぬかもしれないんですよ? アナタも。知りたいだけ? 後学の為に、将来の為に、ですか? 困ったなあ、どうしようかなあ、しかたないかなあ、ホント秘密ですよ、実はね… その第一段階はね、そーやって聞いて来る人の肋骨の間から心臓に向けて刃を… そう、殺すの。20170225+

金曜日のフライデー

 プレミヤムフライデー! 万歳! ありがとうこんな素晴らしい企画を考えてくれて! こーゆー細かい配慮が出来るこの国はとても素晴らしい! おかげで今日の金曜日は10時に、午後の10時に24時制で言うトコロの22:00には仕事から解放された! 金曜日にその日のうちにオウチニカエレル! ああ! 万歳! プレミヤムフライデー! 今日は儲けのチャンス! 書き入れ時! この国がトコシエに栄えん事を!  …って、無理、雇われ者の私には。その金曜日にサービスする人が必要な限り、享受する者と奉仕する者が存在する限り、単純には喜ばない。どっかの国のシェスタみたいに国民全員休んじゃう? 医者や警察官、だって例外とせず、勿論サービス業の人も… やってみる? 真のプレミヤムフライデー!  …ああ! 別に、お国のヤル事に文句付けてるわけじゃございません! ほら、プレミヤムフライデーですから… プレミヤム… 20170224+

餃子

 昔… 年末に職場の先輩と俺の家で飲んでると家電が鳴って、ああ、当時携帯電話は存在しなかった、しても高価、ペーペーのサラリーマンが持てるもんじゃない。出るとオフクロが危篤。事故じゃない。病気で入院してて来る時が来た、って事。ああ、そんな時に飲んでるんだから親不孝はその通り。家の鍵を先輩に預け ―明日仕事だから― 俺は病院へ。で、病院に着いて数日して年が明けて、オフクロは死んじゃった… んで、その時思ったのは「これであのギョウザが永遠に食えない…」 そう… 俺はオフクロの作るギョウザが好きで好きで好きで大好きで… 子供の頃苦しくてキモチワルクなるほど食って、 「バカな子だね! ったく!」なんて言われたけど。でも、母親が死んだ時そんな事を考えていて涙も出なかったけど… 15年くらい経った時、そんな話を職場の年上の女性にしたら「それは、母親冥利に尽きるねぇ」って言われたけど意味が解かんないよ、俺の親不孝は巨人軍と同じで永遠不滅、なのかもしんない… 20170222-2

シラズ

 ムカシ、お昼のちょっと前、利用客のまばらな駅のホームでボケ~ッと次の急行を待ってた時の事。タシカ大学生? でした。かな? 向かいのホームに手を振る人達がいる事に気が付きます。ほらほら、タチバナさん、ハヤク気が付いて! てな感じで手を振ってるんだけど、俺の知らない人達。 …でも俺、人の顔を覚えないから、ひょっとして知ってるべき人達かもしれない… って事で、ジェスチャーで自分を指し、「ワタシ?」ってな意思表示をすると、「ウンウンウン」と、皆が首が千切れるほどにうなずいてくれて、ピョンピョン飛び跳ねて喜んでる。でもやっぱり思い出せないんだよなあ… で。電車が2つのホームの間に入って来て、そのヒトタチとは2度と会ってないんだけど… アレは何だったんだろうか? 15~6人いた、ミンナ坊主頭の和装の女性集団、どう見ても20代。う~ん、普通ならソンナヒトタチ俺だって絶対憶えているだろうハズ、ナンだけど…  あ! そーいやその時両方とも、俺も彼女達も一言も言葉を発していない… ? 20170219-2

童話 2作目

「お母さんだよ、開けておくれ」
 バカな仔ヤギを騙してみんな食っちまうんだ。邪悪な企みを胸にドアに声をかける。
「オカアサンなら僕達と同じ手をしてるよね?」
 ドガ! っと音がして玄関の扉の格子の入った窓にでかい手が差し出された。黒い剛毛で覆われた前足。鋭い爪が4つ… ごくりと生つばを飲み込んで
「お母さん、ね… 買い忘れたモノを思い出しちゃった、また買い物に」
 ゆっくりと平静を装って話しながらドアから離れる。でも…
「ああああああああ、オガアざん、イガナイでえ、いガないでェ…」
 がちゃり… ドアの鍵が開く、そして俺の何倍もする大きさのコヤギちゃん? たちがその姿を。 …ああ、アンナの見たくない。「オガアざん… オナガヘッダ」「…ダベデいい? オガアざん」20161013-2+

幸せの代価

 ムカシ間違えてピリン系の薬飲んじゃって、暗いトンネルとお花畑を見た事がある。なんかすごい洞窟みたいなトンネルを自分は小さな虫みたいな存在で飛んで行くの。その先は光輝いていて辺り一面が花の色がグルグル変わるお花畑。うわ~、と呆けて見ている自分と、冷静に、ああ、テレビなんかでモザイクがかかっていく様に、または、画素数がどんどん落ちていくデジカメみたいに世界がチカチカして、視界も狭くなり… ああ、そうか、コレが死ぬ時の… 今、きっと俺の脳には酸素がいってないよね、機能不全を起こしてるんだ。ああ、確かにトンネルみたいで、光の明滅はオハナバタケだぁ… って考えてた。だから、ホントに死んじゃった人の体験談は聞けないけど、こうやって死にそうになった人の経験は聞けて、それが似通ってるから「死後の世界」なんてのが出来ちゃったんだね。テレビのスイッチ切った時に画像がシュンと収束して消えたり、音声がかすかに残ったり。人間にも同じような現象が起きててそこから想像してその後を創り出しちゃったんだね。人間って想像力豊かだね。でも、だから、死後の世界は無い、宗教は無意味だとは考えない。人間に魂があろうがなかろうが、あの世があろうがなかろうが、守護霊がいてもいなくても、人生に意味があろうがなかろうが私はどうでもいい。それを信じてその人が幸せならいいじゃない。 …ただし、本当にホントウに幸せなら、ね。20170213+

昔、いちごマヨネーズというモノがあってだな…

 ハハ、2月14日「ペヤングチョコレートやきそばギリ」貰いました。ハハハ… 奥さんから。奥さんから義理チョコだぜ! ショック! とは思いませんでした、こーゆーのスキだから。で今日、19日(日)食べてみたんだけどさ… ああ、勉強になった。いままで世の中には美味いモノとマズいモノと自分の口に合わないモノの3種類しかない、と思っていたけど、 ああ、食えないモノを入れると4種類? でもそれだけじゃない、 …わけのわからん味ってのがあるんだと知った。一口食べて、吐き出すほどの味じゃないけど… 美味くもないよな? 二口食べると、 …あ、もういいかな? 三口食べると、いやいやいや、結構食べられる、かもしれないけど、四口食べると… まあ一口で評するなら「食べたら話の種になる」だ。 あ! そーゆー意味では、ごちそうさま、美味しいネタをありがとう、なのかもしれないぞ。でも… でも、ムカシ母親に食べ物で遊ぶとバチが当たるって言われた。マルカ商事、大丈夫? チョット心配。20170219+

キレる

 子供が騒いでウルサイ、ってのはよくわかる。私なんかも「おお! 元気だね」なんてにこやかにしていられるのはホントに短い時間で、しつこく騒がれればいいかげんにしてくれと思っちゃう。それは確か。ムカシ小学校の裏に住んでいたけど、遊具の上でドシンバタン飛び跳ねられてうるさくてたまらん、って事もあった。特に二日酔いの時なんか地獄… まあ夜中は静かだった。ヤンキーが校庭に不法侵入して花火でもしなければね。
 まあ、そんな風に思うけど、いい歳した大人が「ウルセー! ガキ! 静かにしないとぶっ殺すぞ!」などと公の場でキレるのは、どうなの? 大人のくせに「耐える力」が養われていない、よね。どんなふうに育てられたんだろう。タマタマ何か嫌な事があって子供に八つ当たり? どうしたらいいんだろ。でも怖いよな、そんな風に怒鳴った後、体格の良い、明らかに戦闘体型に作られた身体をダークスーツの下に隠した人達が「ウチの坊ちゃんが御迷惑おかけしましたか? すみませんねェ、じゃコチラの人目がつかない所でお詫びでも… 殺す、とまで言われちゃあ、テイネイにお詫びしないと、ねェ…」なんて言いながら、指ボキボキ鳴らされて肩に添えられた腕は振り払えなくて… なんて事は想像しないんだろうな。反撃されないとわかってるからキレるのかな? なんかそれ情けないし、それでオモワヌ反撃されてビビっちゃうのもカッコ悪いよなあ。 …ああ、もちろんそんなマンガみたいな事が起きなくてもカッコは悪いんだけどね、大人がキレるって、ハタで見ていると。20161231-2+

ねぇ、神様

 ナンカあると「神様の警告」とか言う人がいる。 …はあ。もう宗教はいいよ、と思ってしまう。受けた人がそう思って今までの生き方を再検討する、のはいいけど、部外者が決め付ける事じゃない、と思う。ってか、そんな神様はもういらない。某宗教の偶像を崇めてはならない、ってのもその主張にはうなずくけど、遺跡や史跡の破壊は「?」と言うより「×」と思ってしまう。ねえ、神様、あなたはどう思う? 私は、もうそろそろ人間はもうちょっと強くならなくてはならないんじゃないかと思うんだ。でも、知的に進歩すればするほど、不安は大きくなり、ナニカにすがりつきたくなるのかもしれない。人間の造るシステムはまだ完璧じゃない。でもね、神様。あんたが存在してても、人間は人間の力で成長していかなくちゃならない。失敗して滅んだって自分のせい。こんな事言うと、子供が不治の病にかかっている親や、理不尽な運命にもてあそばれたように感じてる人から「×」と言われるかもしんない。神様はいて、そんな人達を救わなくてはならない。私がその立場だったら、真っ先にそう言うだろう。 …でも。もうそろそろ、それでも神様から離れなくてはならないんじゃないかな。寂しくても、不安でも、自分で考えて自分の責任で判断して自分で生きていかなくちゃならないんじゃないかな。ちょっと、いやトテモ不安だけど… ねえ、神様。 アレ? 俺、5年くらい前にも同じような事、言った気がする。言ってる本人が神様から離れてないのか… 20160423-2+

イキカタ

 線路を見ている。ホームから線路を見ている。駅のホームから線路を見ている。じっと、駅のホームから鈍く光る二本の平行に走る線路を見ている。
「おお~い、ナニしてんのぉ」声が聞こえてくる。よく見るとミゾブチさん。「ナニしてんのさぁ~ そんなとこでぇ、アブナイぞぉ~」いいぇ、ミゾブチさん、アブナイって、そっちの方が… 
「あらあらあら、タチバナさん、おひさしぶりぃ~」トノヤマさん、ああ、ほんとお久しぶりです。そんなとこで何を… 「タチバナさん、痩せたぁ? なんか、顔色も…」そんな事言われても嫌な気はしない、本気で心配してくれてる口調だもの。
「ああ、もう! トノヤマさん、ダメだよ、失礼だよ、そんな言い方。タチバナさんのカオイロ普通だよ、ふ、つ、う」オオシマさん、変わらない丸い顔の口を尖らせてトノヤマさんに文句を言ってる、いつもの様にヤサシイ。そして…
「でもさ、ナンでそっちにいるのさ。そこはアブナイよぉ。」三人が口をそろえて話しかけてくる。「ほら、イソがないと、電車が来ちゃう! ホームにいるとアブナイって」ホームは危ない? 「だめだめだめ、迷っちゃダメ! ハヤク来なさいって」トノヤマさん…
「ほら、ハヤク、イソがないと…」ミゾブチさん、オオシマさん… あれ、そういえば三人とも… ホームにアナウンスが流れ、レールの振動がわかる。「ほら! 急いで、イソイデ! 一瞬だから… とべぇ!!」 ひざを曲げ、みんなのいるところへ行こうとした時、目の前を列車が。駅員さんが鳴らす警告のホイッスルが、ああ… さっきから鳴っている。
 停止した列車とホームの間からミゾブチさんとトノヤマさんとオオシマさんが「あああ、そっちはアブナイから… コッチの方がいいのに… ラクなのに」私を見上げてササヤク。
 ごめんなさい。同じ職場の三人が選んだイキカタを、まだ私は選べない。まだ大丈夫、でも、いつかそのうち。こっち側が耐えられなくなったら、三人がまた誘ってくれたら… 20170213+

狂金

 サイフを落とした。交番に届けたら、拾って届けてくれた人がいた。で、お礼として、サイフの中に入っていた金額の2割程度の菓子折りを近くの喫茶店で渡した。それで話はオシマイ、の筈だったんだけど、その財布に入ってた宝くじが、1等プラス前後賞で8億円の当たりくじだったことから話はややこしくなる。
 拾った奴は番号を控えておいたんだ。そして俺の住所を調べ、自分の権利を主張しだした。8億円の2割、1億6千万円(計算あってる?)を要求してきやがったんだ! 当然あの時点でお礼は済んでいて、その要求はイイガカリに過ぎないのだが、1億超えるお金、十分に人を狂わす金額だよ。そしてその人は、狂った。
 こうして俺は不当要求者とその背後でウゴメク闇金業者、この三つ巴の戦いで起きるホラーなアクション映画の主人公みたいな人生を… 書こうと思ったんだが、ナニシロ宝くじに当たった事が無い。経験が無い、リアリティを出せない。かといって金に困り狂うほどのビンボーでもない、こっちのリアルも無理。そこで、2年ほど宝くじについて研究を重ねた結果、重大な事実を発見した。 宝くじって… 買わなきゃ当たらないんだ。20170212+

午後の対話

「エサくれ」驚いて辺りを見回す。日曜日のお昼過ぎ、自宅の狭い庭には誰もいない。いるのは俺を見上げてお座りしている4歳のビーグル犬、だけ。「オレだよ。ここ、ここ。イヌ。オレがしゃべってんの」あああ。言葉が出てこない、確かに、ウヌがしゃべ、いやいやいや! 犬が、ミケがしゃべってるぅ~! とひっくり返る。「はぁ~ その名前なんとかならないかなあ、確かにオレも白・茶色・黒の三毛だけどさ」ああ、悪い。半分冗談で付けたんだけど、やっぱ気に入らなかった? 「ネコじゃないんだから… せめてジョン… バロン… ジークとか」ああ、なかなかシャレて… トコロで、ドイツ語をどこで? 「あはあはあは」犬も笑うのか? なんて話してるとこを垣根越しに隣のおばさんに見られてしまった。いや、コレはちょっとふざけて… そしたら、怖いモノでも見るような視線で「御主人、大丈夫? さっきからワンワンワンワン、イヌに向かって…」20170208++

終わる世界の庭で

 ああ、怖い。今の時代、殺意が無い者が人を殺してしまうのだ。自分はそれほど悪い事をした? ちょっとスマホいじって、信号見損ねただけ、酒も薬物もやってない、真面目に仕事して… でも人を殺せるんだ。悪意も殺意も無く、命を奪える。結果から逆に見て「何言ってるんだ! 運転中にスマホなんて危険行為に決まってるじゃないか!」と主張する人もいるかもしれない。でも、今でも結構見るぞ、運転中に電話してる人やスマホ使ってる人。それに昔、会社のクルマ運転してて、ブレーキペタルと床の間にジュースの缶が挟まった事あったぞ。事故にはならなかったけど、死ぬほどビビった。車内にその缶を放置した人間に悪意は無いと信じたいけど… 誰だって車内でジュースくらい飲む。でも… それが私を殺す事だってある。そして、だから、私の書店での立ち読みがダレかを殺す可能性も…
 そんなわけで、俺がこの国の救世主になるんだ! と本気で考えて行動して悪意も殺意もないかもしれないけど、そーゆー人が世界を滅ぼしてしまう事だってありうるのが、この今の世界なのかもしれない。話がトンだ。20170211-2+

宇宙への問(もん)

 SFで、金持ちは宇宙で暮らし貧乏人が汚れた地球で四苦八苦、なんてイメージが使われる(「エリジウム」とか「2012」「ウォーリー」?)けど、ホントにそーなるかな? どっちかっていうと、ファーストガンダムみたく、地球汚染が進む前に貧乏人を宇宙に打ち上げちゃう気がするんだけど、リスクを考えると地球環境破壊の初期だったら、金持ちは地球在住を選びそうな気がするな、どう? そして食い詰めた者が新天地を目指すんじゃないのか? あの、米の国みたいに。ああ、それに昔レディファーストって、危険なゾーンへ、女性を弾除けとして先に行かせた… って聞いた事がある。新天地に、最初の一歩を印すのはやはり弱き者、弱者なのかもしれない。 …JAXA、ジャクサじゃないよ。20160321-2+

たったひとつの真実

 “もうひとつの真実”って何だよ。人が楽しく嘘やホラ話を書いてる横で「これは本当の事です、そっちこそが嘘ニュース、デマだ!」なんて事をやる人達がいる。真実はひとつだよ! 見た目は子供の名探偵も言ってる。それなのに何が正しいか、なんて調べないで考えないで自分に都合のいい事を真実、って事でいいじゃん、と、してしまう。「いろいろな真実がある。俺にとっての真実はこれなの、受け取り方は様々、お前にカンケーないだろ!」なんてサイテーだ! お前ひとりの世界かよ! 嘘は嘘だから楽しいんだ、嘘だからイロイロあっていいんだ、そして嘘だからこそ真実以上にホントの事を伝えるんだ! 嘘は真実に負けない! 嘘は嘘の誇りとプライドを持って真実に対抗しているのだ! 嘘! バンザイ! 嘘こそが真実を貫く無数の針なのだ!  …あああああ、ナニ言ってるのかわからなくなってしまいましたぁ… 20170212

夢の後裂き

 近所の人とそのあたりの道で会って「採れたお野菜あげるから電話して」と言われたんだけど誰だかわからない。オレは人の顔と名前を覚えられないからいつもこんな事で窮地に立たされる。で、今日も困ってたら、職場の同僚のフタツキさんが現れる。「まったくもう! 何してんの!」ってどっかに電話して書類をペラペラめくって、で、「ホラ、この人じゃない? 電話してみて」と、スゴイ調査能力&問題解決能力! ほんでビンゴ! だったからオフクロが喜んじゃって、調子にのって「ねえねえ、ウチの息子どう? 嫁に来ない?」と聞くんだ! フタツキさん、いつものあの声で「キャハハハハハハハハ」笑いだして、オフクロは振り向くとナゼカいかりや長介さんの顔と声で「だめだ、こりゃ」 あああ、ほんと、コリャ何だ? コントか? で… 眼が覚めた。おいおいおい、俺もう60歳だし、オフクロは30年前に死んでるんだけど… それに、ダイイチ、俺もう奥さんいるし… でもそんな事が問題なんじゃない。あれは、フタツキさんの笑い方は「てんで話にならない」(おお! タイトルと同じ)ってか、歯牙にもかけない、って笑い方だ! そこが! あうううう、トテモ頭にくる、しナサケナイ。20170209-2+

悪霊はそこにいる

 布団を頭から被って寝ている自分を見ている、自分は頭から布団を被っている、自分を見ている、自分は頭から布団を被って寝ている、自分を見ている、被った布団の中から、見ている自分を。 …だからといって見ている自分は布団の外にいるのかというと、自分は布団の中にいて自分を見ているんだけど、では布団の中に自分が2人いるのかというとそれはどうなのか。私が見てるのは布団を被った私であるからしてそれは布団。でも見てる私も布団の中にいる、のはそれはまた別の事実? か、同じ事実かは不明、なれど、私は、…布団の中にいるこの温もりは。でも、だが、しかし、私は見ている布団を被った私を… けど… でも、しかし。その布団の中に私がいると知るその根拠は… でも、私にはわかっている、その布団の中にいるのは私、だ。だから あああ、だからそこにいる、私は。 20161205++

カミサマ

 ウチに神様がやって来た。小さな神様。紬の着物のおかっぱ頭の神様。「ここが気に入ったから、いる」と言ってクローゼットの一番上の棚に登り込んだのを見ていたから神様というより“カミサマ”な感じ? おいおい、勝手に妖怪が俺の家(アパートの1室だけど)に入り込んで何勝手な事を、と怒ったんだけど… 20万円入った財布拾った。もちろん警察に届けたさ、1万円以下ならネコババも考えるけど、20万は、怖い、で届けた。イマントコ落とし主は現れない。加えて、職場でのアイデア募集にオフザケで出した販売促進キャラクターが採用になって社長賞5千円。これは安いが社内でオオヤケになって俺の評価が変わった。んで、先輩が「おお! タチバナ、やるじゃないかぁ!」まあ先輩の激励は背中がイタかっただけだけど、女性陣に「あれ、カワイ~よね❤ 有名になるよ。今のうちにサインちょうだい!」と色紙を渡されたのはナミダが出るほど嬉しかった。他にもこまごまと、幸運! ラッキー! ワオ! ってな事が起こったんでもうワタクシメはその日のうちにオソナエのオマンジュウを買って帰ってクローゼットの一番上の棚に供えた。 「おいしい」供えたモノが“カミサマ”に本当に食べられちゃうのは初めての経験だったけど、そんな事はどうでもいい。“カミサマ”に末永くいてほしい、と願う。で、その為の情報収集、ってんじゃないけど、聞いたのさ“カミサマ”に。前にいたとこは、どこで、どうして、その、あの、 …出て行こうと思ったんです? って。 そしたら… ああ。ここからそんなに遠くないとこで起きたアノ大金持ちン家の一家惨殺事件… いまだ未解決のあの… 確か… たった一人の生き残りの子供は植物人間状態… あの家が… あうう。“カミサマ”って、捨て去る時には容赦ない? そんなタイプの人… ああ、いや。人じゃ、人間じゃないんだ… 神様? 「違う。何もしてない。」“カミサマ”は俺の心を読んだのか、応える。「オラがいなくなった後、別のモノが入っただけだ」そう言って、ニッと笑った口には小さな鋭い歯がぎっしり… “カミサマ”… 笑顔が怖い。20170207-2

過払い金

 3年前にヤットコサットコ長年の借金を返して、自由の身になった~! と喜んでいたが、テレビのCMを見て「過払い金」ってのがあるかもしれない、と知った。払いすぎた利息を取り戻しましょう、100万円以上戻ってきた例もあります、なんて言われちゃうと期待するよね、俺だって! ひょっとして。 んで、電話して調べてもらったら…
 未支払金が25万円あります、だって。ウソだろ! 20170207+

 家の本を断捨離してるんで、本は図書館から借りて、読み終わった本について記録して、あまり本は買わない、って事をしている。でもまあ、多少は買う。けど読み終わって、読後に不要と判断すれば売ってしまう。…っていうのを10年以上続けてんだけどさ、今、その読書ノートが溜まってきて… 自分で書いたんで余計に捨てられなくて、ハードディスククラッシュも2回ほど経験したんでPCも信用できない… どうしたらいいの? 結局モノが溜まる。20170204+

過去の凄惨

 ホントは昔の友達に会うのが怖い。過去は振り返らないだの、俺には友達がいないだの、カッコつけた事を言ってたけど、思い出したんだ。
 昔は友達もいたし、振り返りたい過去だってある。でも… そう、思い出した? いや! わかってた、昔の自分の愚行を。それはね、自分勝手にアポもとらずに人の住居に押し掛けるんだよ、俺。やあ、遊びに来たよ、なんてな。迷惑千万、大ヒンシュクモノ! 非常識のカタマリだったんだ… だから。 
 会えない。恥ずかしいからね。お邪魔したトモダチ、御免! 会って謝る覚悟は、まだできてない。ほんと、ゴメン。 …なんて言ってるけど、え? ムカシのトモダチは誰も会いたいなんて言ってない? あああああああああ、うぎゃ! 20170131-2

深層の真相

 ハッキリ言って美人だ。性格は温厚で、優しくておだやかな性格。料理もうまくて、職場のみんなで一緒にハイキングに行った時に持って来てくれた豚肉薄切りのから揚げ、カリカリアゲ、っての? これがもう絶品! オニギリも美味かった。洗濯や掃除も好きで部屋はいつもきれいに片付いている。どうして知ってるのかって? 家に遊びに行ったから。どこかケチをつける、としたら背が高い、かな? でもヒョロヒョロ、ってんじゃない。バランス取れてて、スタイルはいい。「タチバナくん、お嫁さんにもらっちゃいなよ」みんなふざけて言うけど、冗談じゃない。あ! もちろんそーゆー人達に偏見や差別のココロは無い、けど、俺達は無理。
 で、どうなの? 男で美人って? と聞いた事がある、酔っ払った時。「無駄」一言で言い切った。ホント、アイツが女性だったら… いやそしたら“高嶺の花”だね、俺なんか無理。でもこのままヤツがすぐそばにいて、いつか俺が… さっき、そーゆー人達に偏見や差別のココロは無い、と言ったけど、もし自分がそーなっちゃったら、と思うと、考えると、 …怖い。くり返して言うけど、偏見や差別のココロは… でも… 20170104

 なんなんだよ。いい気持で酔っ払って、職場の暑気払いで2次会まで行ってその帰り道なんだけど… そろそろ日付が変わっちゃうかな、最終には何とか間に合って、もう後は歩いて20分を帰るだけ、なんだけど、途中の児童公園で… ああ、気が付かなければ、気が付いても声掛けなければ、いやいやいや、それより飲まなければ、飲んでも帰らなければ… 良かったのに。
 児童公園に人がいた。9人、くらい? ヒトカタマリになって。上下ジャージの中年夫婦もいれば、でっかいバッグを担いだ学生服の高校生もいる。けっこう多いよね、夜の小さな児童公園だったら。そんで、全員が空の同じ方向、斜め60度ほどの上空に視線を固定して、身体も固定して… 動かない、か動けない?
 こっちは、私は酔っぱらってっからさ、「どうしましたぁ~」みたいにカルく声をかけて、んで、返事が無くて、で、あれこれ辺りを見回して、固まったジイサンを揺さぶったり… 若い帰宅途中のOL? の見開いた目の前で手をヒラヒラ… アレコレ、するのさ。無意味な事を。ヨッパライひつこいから。で、動かない、もしくは動けないニイチャンの鼻をつまんだりゴールデンレトリバーのアタマ揺さぶったり… そう、犬もなの。そのうちに気付く。これは… みんなが視線を固定している方向から光が… 光が射している。あ、あたたかい? 後頭部が。そして無表情だった皆が、何故かスコシズツ… 何なんだ… 何があるんだ? アア、シリタイナラ、フリムイテ、ヒカリノモトヲ、ミレバヨイ… なんだけど! 
 だけど俺、走って逃げた。だからあの時、何があったのかはわからない。翌日の新聞? 隅から隅まで見たけど、何も無し。20170202-3

スィッチ

 やめてくれよぉ~ ヒョロヒョロの中学生がか細い声で懇願する。アハハと笑う傍観者達の声。対峙する同じ学生服の男子生徒がアクション映画の様に蹴りを入れる。中学生のわき腹に蹴りが決まり倒れる。場所は人気のない夕方の河川敷。画像は… たぶんスマホの動画撮影アプリ。罵声やヤジが断続的に入る。加害少年は倒れた中学生の背中に再び蹴りを入れ、後頭部を殴り、ヒョロヒョロの中学生は始終逃げ回り、殴る蹴るをする方はもう防御など考えていない。一方的な攻撃が続く、続く。でも…
 珍しく綺麗に ―決して格闘技の上級者ではないらしい― 回し蹴りが側頭部に決まり地面に叩き付けられたヒョロヒョロ、しばらく倒れていたが、加害少年が引き起こしさらなる打撃を加えようとした時… 
 無造作に出した右手の親指が加害少年の左目に入った。のけ反って倒れる加害少年。ええ? オー! など撮影者サイドの驚きの声? 
 それを境に情勢は変わる。やめろよ! 撮影者サイドの声が入る、止めに入ろうとする学生の姿も映る。それに対してヒョロヒョロの、今は決してそうは見えないんだが、ヒョロヒョロだった中学生の声が、何かを伝える。声の意味は判別不能。で、止めに入った者も後ろに下がる。撮影者は撮影を止めない。止められない、のか? 
 ヒョロヒョロ、だった学生は、ハデな動きはしないけど、少し動くたびに加害少年、だった被害者にダメージを与える。地面に飛び散ってるのは少年の体液だけじゃない、肉片も… 殴る蹴る、じゃないんだ、削ぐ… 刃物を隠し持ってる? いいや、そんなフウには見えない。身体を命を、削っていく。相手は、もう悲鳴もない。撮影だけが続く。
 やめてくれよお~ 命を奪われつつある者が命の最後に懇願する。でも撮影は続く。先ほどから入る音声はさっきまで悲鳴をあげていた方の嗤い声。夕闇が迫る。変わっちまうんだ、入れ替わっちまうんだ、いとも簡単に。イジメる者とイジメられる者。でも… こんな具合に? 
 で、誰がアップしたの? これ… 20170201-2

アレはナニ

 近所に土地の段差がある。擁壁、って、「ようへき」って言うんだってさ。地面の高低差に対応し斜面の崩壊を防ぐ… まあ、壁だ。そこに水抜穴、ってのがある。雨水抜けのパイプが壁に等間隔で並んでるんだ。壁の穴、滲みこんだ雨水がじゃかじゃか出てる穴、大雨の時とか。見るだろ?
 去年の夏、晴天の昼下がり、本屋に行くんで通った道の壁、擁壁にある水抜穴から、白い小さい、細い手が出ていて… 何かを探し掴もうと… まっすぐに、ヒョロヒョロと… ああ、それはもう、もちろん人間のモノじゃない。細すぎる五本の指と手首と肘、肘は3つほど、だから…
 私は180度回頭して引き返した。その後の私に何事も起こらなかった。ソコが土砂崩れで、なんて事も無かった。世間では初のマイナス金利の導入がナンヤカヤやっていたけど私には何のカカワリもなかった。 けど、ただ、アレが何かは気になる、ヒョロヒョロと何かを掴もうとする様に… 20170123-2+

発想の転回

 ムカシどっかのデパートで子供の塗り絵展示会があった。クマのキャラクターがチョッキ? いや、ベストを着てる絵なんだけど、いろんな色で塗ったり、独創的な模様を描き込んだり ―クレヨンじゃあまり複雑な絵は無理だったみたいだけどね― 描かれてない背景を描きこんだり、赤い太陽とチューリップと四角と三角を組み合わせた一軒家が多かったかな? まあもう、それは楽しい展示だった。かなり幅広く集めたらしく、“御絵描きの先生”の指導と言う名の一律化はあまりなく、子供達の自由で奔放な想像? で描かれ色が付けられた塗り絵が面白かった。
 で、その中のひとつ。クマが来ているベスト、おなかにボタンがひとつあるんだけど右と左が赤と青、に塗られてんの。アハハ、俺、笑っちゃったよ! これ後ろはどーなってんだ? 子供は黒い線で閉じられたとこをそれぞれの色で塗っちゃったんだな。チョッキというのは後ろで繋がっていて… ★ 
 俺はバカだ! これアリだ! クマが着てるチョッキ、グラテ―ションになってるんだ! 面白いじゃん! くるりと一周すると、色が変わっていくベスト! 正面の合わせるとこではもう全く違う色。あああ! ホントの現実のファッションで使えるかどうかは問題じゃないっ! 子供ってこんな事を考えられるんだ! とトテモ感動したんだけど…
 気分で塗っちゃった、かもしれないよなあ… でも、それもよしっ! 20170130++

プロフィール

Author:KU2
 改行が嫌いです。嘘とイイカゲンが好きです。…改めまして、FC2ブログへようこそ!

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