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誰も知れない

 誰も知らない。
 午前3時20分。私の勤めていた会社の事務室。もちろん誰もいない。そこで、私の机の斜め後ろのデスクの小引出しが、机に座って右側にある引出しの一番上、が… すぅ、と引き出される。くり返して言うけど、誰もいない、引出しを開ける人など。防犯カメラが設置されていれば、毎夜毎夜、誰もいないオフィスでの怪奇現象が記録されるんだけど、防犯カメラなんて無い。誰にも知られない時間に、誰にも知れれない空間で、それは起きている。その開く机の引出しの裏にある手紙が貼り付けられていて、机の今の持ち主も、手紙の送り主も、受け取った人も、その手紙を貼り付けた人も、もう誰もここにはいない。 …その人達は、今はもう、遠くへいってしまった。だからその手紙が愛を伝えるモノなのか、憎しみ呪うモノなのか、わからない。ただ、その手紙が、不可思議な現象を引き起こす。誰もいない深夜のオフィスで。
 では… 誰がこの事を語るのか? 私しかいないのだ。ここに、この場所にしかいる事を許されない、私だけが。私の机。私のモノだった机は… いま、他の誰かのモノ。 でも、私が、最後に、いた、この机のある、この場所で… 私は… 見ている。私のいた世界、を、ずっと。見ていたい。ここからずっと、見ていたい。 …そのために、午前3時24分、私は私の机の斜め後ろのデスクの小引出しを、すぅ、と閉める。20171124-2
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「デッドソルジャー!」彼は叫んで敬礼した。

 なんで今の若い人って結婚しないんだろう? 子供の人口が減っていくのだろう… ワタシがワカいコロは… なんてジジイみたいな事を、ああ、もうジジイなんだけど、そんなタワゴト言うのはイヤなんだけどつい口から出しやしないけど、考えてしまう。 …けど、もうそんな文句を言ってどうなるって状況じゃないんだってさ。 つまり、晩婚化がドウのとか、婚姻率がコウの、そんな問題じゃないのだ。知り合いのお医者さん、開業医じゃなくて、ナントカって公立の研究機関にいるお医者さんが言ってた。イキツケの酒場で知り合った飲友(ノミトモ)なんだけどね。この国の男女共に性欲は減退していて、おまけに男性の精子数は減少していて、不妊原因の72%がソレなんだって。オマケに晩婚化。だから社会体制上で結婚を奨励したり、婚活、とかをしても、もうダメなんだって。で、この人口減少は、どっかの政治家の無策が原因、なワケではなかった、んだね。この国は亡びる、それはもう決まった事。原因究明も、してるらしいけど、駄目、ペケ、わかんないんだって、今のとこ。で、今メインにやってる事は、それをいかに引き延ばすか、最終フェーズにどうやってパニックを起こさない様にするか、なんだって。はあ、もう決まった事、ってのがショックだったけど、けどさ、そんな重大な事を酒飲みながらポロリと喋っちゃっていいのかぁ? 俺、ブログに書いちゃうよ? と聞いたんだ、タコの唐揚げで酎ハイ飲んでるお医者さんに。そしたらアヒャヒャと笑って言った。もう、そうやって少しずつ、いろんなトコロに情報はリークされてるんだって。いきなりドカン! じゃなくて「あ、やっぱりね。そうじゃないかと思っていた。」って感じで、パニックが起こらない様… ああ、もうどうしようもないんだ、って雰囲気を自然と多くの人に少しづつ、少しづつ… 
「デッドソルジャー!」二人で空けたボトルを倒して彼は言った。ナニ見て覚えたんだ?若いのに。 あ、マサカと思ったけど、泣いてるようだった。そー言えば3歳の子供がいる、らしい。激動の、疾風怒濤の、この国の撤退戦の最終局面、しんがりを務める数少ない世代、を育てる世代か… かける言葉は無い、よなあ。20171127++

海中の顔

 やっぱり、友人のじいちゃん、漁師だった人の話。
 海の上はモノの大きさの判断が付きにくい、らしい。比べるものが無いから。特に海の中のモノの大きさは、海上からただ見ているだけで、その大きさを知る事は…
 その日も陽が登る前から船を出して、辺りが明るくなる頃に漁場に着いて、もっと足の速い船を持ってれば、朝寝が出来るんだが、なんていつもの文句を言いながらも漁を終えて、さあ帰ろうか、って時に、船の下に何か白いモノがある。その辺りの海域の海水透明度は結構高いんで、目視できたんだけど、白い楕円形の、何か。ウミガメか? とも考えたんだけど、違う。海面のすぐ下にあるなら直径1メートルくらいだろうけど、何なんだかよくわからない、よく見えない。って事はかなり深い所にあって大きい。海面に近づいて来るのか、見た目の大きさが少し大きく… それと同時にじいちゃん、エンジンかけて全速力でその場を離れた。 それは、顔だったんだって。白い、昔のお公家さんの様な顔。ウリザネ顔、とも言うの? で、大きな顔、だけが、能面の様に海中にある、でも巨大。顔の様に見えるナニカじゃない証拠に、目がギロリと動いてこちらに焦点を合わせた、目が合ってしまった、んだって。ホントかどうか? そんなこと知らない。でも、あの膨大な海水の中に、巨大な、でも海そのものに比べれば小さなナニカがいないとは、もう思えない、私は。20171125-2

鯨火

 昔、高校時代の友達のじいちゃんは漁師だった。そんで色々な話を聞いた。その友人を介して。 …まあ、直接、じゃないんだ、その友達から聞いたの。だから、怪談でよく言う“友達の友達”と同じ? けど、俺はそれより、少しは信憑性がある… んじゃないかな? 俺はそう思ってるんだけど。
 夜、そのじいちゃんが船を出していた時の事、かなりの沖。陸地は見えない。まあ、ホントはそうじゃないけど、海の真ん中、って感じ? 陸が見えないから。そんな海上で… 急に下が明るくなる。海の中で、下の方で何かが光っている。それはとてつもなくデカい、広範囲を照らす光。 膨大な量の海水を通してその緑の光は海面から溢れる。 何だナンだ何だ? 慌てふためいてパニックになっても、何も出来ない、海中の緑の光源は西方に動いている。やがてじいちゃんの船の辺りから光は遠ざかり、消えた…  そして、海はいつもの海、いつもの夜の海になったんだって。 潜水艦? USO(Unidentified Submarine Object)? 未知の発光生物? 巨大な? わかりません。そのじいちゃんはクジラビ、鯨火って言ってたっていうけど、確かに陸地の狐火より、むちゃくちゃデカかったそうだ。20171123-2

森の奥の…

 森の奥の中の先。子供を、泣き叫ぶ拒否の意思を身体全てを使い表現する小さな野獣を連れて俺はここにいる。今ここに。
 ムカシ俺の父親と来た場所、がここ。記憶がよみがえる。泣き叫び拒否の意思を全身の筋肉を使い表わしたケダモノを連れた若い俺の親。向こうに、森の奥の中の向こうに藪の先に異形の生き物がいる。戌の様な、鼻と口の長い、尖っている者。それが話しかけてくる。“マッテイタ”
 何の事だかわからないけど… その戌の様な生き物が連れてきた… ? いや、持ってきた肉のカタマリ、毛皮を剥いで突き出されたモノは… 子供。赤い柔らかい小さな… 子供は俺の父が連れてきた子供と交換、差し換えられて… それが …俺。
 大人になり結婚し子供ができ、毎日の戦いの、小さな生き物との戦いの毎日の中で… この森に足を向ける事を意識した時から、騒ぎ喚き暴れる小さなケダモノをもうどうしようもなくなったその時に… 俺は自分の親と自身と森の奥の中の先の事を思い出したのだ。これで俺も本当の親になる、人になる。20160816-3+

穴の人

 のっぺらぼうは怖いよ、そりゃあ。夜道であんなのに出会っちゃったら、そりゃ大変だ。ビビっちゃうよね。つるりとした、目も、鼻も、口も無い顔。 けど… 穴の人よりは、いいかな。 ほとんど同じ様な話なんだけどね、のっぺらぼうと。 …夜歩いていたの。暗い道。その道の先に常夜灯があり、そこだけボゥと明るい。そこだけ明るいんで、夜の闇は、辺りの暗闇は一層深く暗い。そこに和装の女がしゃがんでいる。よく見ると肩が小刻みに震えている。泣いているのか? 困ったなあ、何があったか知らないけれど、こんな夜半に、関わり合いになりたくはないけど、見て見ぬ振りも… ってんで、かがんで「もし、もし。どうされました?」と声をかける。すると女が振り返って、その顔は… 穴なんだ。上下は髪の生え際から顎の所まで。左右は頬骨の辺り? そんな大穴が顔面に開いている。赤黒い洞窟の様な穴が、深い穴が。縁の辺には白い細かな牙がズラリと… ウギャア! と声にならない叫びをあげて、のけぞって、逃げ出す、走り出す。同時に常夜灯はブッと消え、辺りは真っ暗。どこをどう逃げたかなんてわからない、散々な目に合った事だけは確か。 多分、ムジナかタヌキか、キツネ? まあ、そんなナニカに化かされたんだろうけど、また同じ様な目に合うんなら、会わなきゃならないなら、俺はのっぺらぼうの方が良いなあ、友達のじいさんの話。 あ! 失礼、友達のおじいさんの話。20171125

森の中

 森の中。母と一緒に歩いている。母は小さな私と手をつなぎ、でもそれは私を逃がさないため。私は森の中、その先に行きたくない。手を引っ張り、足を踏ん張ってはいるが、母の力の方が強い。子供は非力だ。 やがてそこに、着いてしまった。高い塀に囲まれた大きな家。でもかなり古い。鉄格子の門の間から見える。その門や塀には、乗り越えようとする者に刺さる様に鋭い槍になっている。こんなモノを造った人も、住んでる人もイヤだ、怖い。でも母はさっさと門から入り、家の玄関に向かう。途中、庭にいた男に怒鳴る。「先生を呼んどくれ! こんな意固地な娘を頼んだ憶えはないよ!」
 暗い部屋。先生と呼ばれた男が小さなけれどまぶしい灯りで椅子に固定され動けない私の眼をのぞき込む。そして話し出す。私にじゃない、母に向かって。「う~、再調整してもいいが、お前さんが望んだこの娘の価値も半減するよ。どうするね? まあ、いい方法がないわけでもないが…」 そして再調整はなされた。
 森の中。母と一緒に歩いている。母と私は手をつなぎ、家路を急ぐ。母の手は柔らかく、温かい。「遅くなっちゃったね。今夜は何にしよう? 何が食べたい?」 そんな事を私に聞く、母じゃなかった。私は少し、怖く思った。あの森の中の家で何があったのか? 母は何をされたのか? 母は …変わってしまった、けど、良い。この母とならうまくやっていける。“サイチョウセイ”って良い事なんだ、私はそう思った。20171122++

存在の認識

 頭がぼんやりする。いや、頭がぼんやりしている。風邪、か? だから寝ている。職場にはさっき電話した。体調不良で休みます。ダイジョブ、有休はまだイッパイいっぱいイッパイ… ある。よね? まだ、ダイジョウブ… ウトウトして、目が覚める。あれ? 仰向けに寝てるよね、俺。目の前すぐそばにあるモノは何だ? 眼鏡してないからボンヤリとしか見えない、横になってる俺の上空30センチの所に何か浮かんでる。ムカシ子供の頃、目を覚ましたら木目が見えて、夢だと思って勢いよく起きたらベッドから落ちて転がってベッドの下に入り込み、ベッドの底でしたたかオデコを打った記憶がよみがえる… アレか? あれと同じか? 眼をシカメルと… ナントカわかる。人間の後頭部、ああ、後ろ姿だけど、きてるパジャマ、色が同じ、あれ、俺だ。あらら、幽体離脱、じゃないよね、変だ。幽体離脱なら、俺の意識は上の方の、今俺が見てる方に在るハズで、アレ? オレ、浮かんじゃってるよ、下には俺の身体が見える… 的な事になるのが普通でしょ? 幽体離脱が「フツウ」かどうかはよくわからないけど。 アレは… そーいや身体が熱い、熱が出てきたのか?  …という事は、アレ、俺のアクだ。アク、灰汁。いや、澱、オリ… オレから分離した「悪しきモノ」に違いない。 気が付くと浮かんでる俺は少しづつ回転してる。今左側面、左の耳が下を向きつつある。なんか… まずい。鏡を、反射物を使わずに自分の顔を見る事はとてもマズい事が起きる気がしている。本能の警告? ドッペルなんとか、見たら死ぬとか? そーかもしんない、ヤバいかもしんない、自分の悪いトコとそのまんま向かい合ったら… 回転している俺、目をつぶろうとしてる俺、でも、ああ、これがカナシバリ! 身体は動かない! 目もつぶれない! 30センチ上空に浮遊するオレ、と向かい合う俺。それを見てしまったなら、俺は… 見てしまう? ああ、こんな時だけ! 視力0.01を喜ぶなど。裸眼じゃ30センチしか離れてなくてもボンヤリとしか見えない… 20171122+

友情の分水嶺

 昔、大学生だった頃、授業が終わっての帰り道、トモダチがコーヒーでも飲んでいこうぜ、といったんで喫茶店に入った。そう、喫茶店、カフェじゃなくて、喫茶店。で、当時カネが無かった、哀しいほどに金が無かった、私。だから、メニューで一番安いブレンド… あ! もっと安いのがある! 「ライス1つ」ブレンドは250円だったけどライスは100円だったのだ、確か。トモダチが頼むから止めてくれ、俺がオゴルから、言ってくれて、コーヒーを飲めた。ああ、トモダチってありがたいな、その時思った。 …だけど彼、オゴってくれたトモダチはどう思ったんだろう? トモダチって。20171120+

禁じられし言葉

 交友関係を切りたければ金を借りろ、という。ソコまでしなくとも友人を失う方法はある。例えば… 言えばいい「あ、その話聞いた」 昔、トモダチに言ってメッチャ関係が悪化した。別の時、別の友人に言われてむかついた事もある。あれは、人が決して言ってはならぬ言葉のひとつだと思う。学習の対価は高かった… で、その言葉って、破壊の呪文? バルスみたいな? ああ、またわけのわからん事を喋り出す。もうここにはそーゆームカシのトモダチはいないというのに。もう、みんな… 誰も、いない… 少し哀しい。20171121

路地裏

 深夜帰宅中、繁華街の路地。向こうからやって来た人影? 「 …23」ナンだ? 23って。 …独り言?  …コートを着ていたが、ロングヘアとなんとなく体型で女性と判断、でも夜にサングラス? 「23」 じゃなかった。眼窩が窪み、でもない! 白目がない! 黒い眼球? 「23」 マックロな目の女性が、もう目の前、握手が出来る距離で、俺の正面でニカと笑って「23」 …と思ったらガクンと顎が外れたような大口。「口裂け」じゃない。タテにもヨコにも広い大きい、オオグチ。大口女が、サメの歯のように尖り鋭い歯が、牙だけじゃない、真っ赤な口蓋や、やけに長い舌が、眼前に! 「23!」なんで… 俺ぇぇぇぇえ!
 …ありゃあ… 暗くてよくわからなかったけど狭い路地の突き当りで… ヤバいな、女が男を、飲み込んだ。食っちまった、のか? オレ酔ってる? 夢見てる? 路上生活者のメリットもリスクも飲酒の害も知ってたつもりだったケド…  あ! マジヤバ! 女、オレに気が付いた! にげ おおお! 足ハヤ! 女、もうスグそこ! な、なんだよぉお、24って! 20171028-4

飛頭蛮

 暗月の光無き海岸線に佇む。寄せては返す波の音ばかりが聞こえる。やがて目が慣れて、星明りか、わずかなながらの光で、波打ち際の砕ける波が見える様に、なる。遠くに見える様になる。そして… 見える。海から上がって来る「ヒト」。白い身体が、何も身に付けぬ身体がボウと闇に浮かぶ。ひとり、ふたり、さんにん… 表情の… というか、顔が、頭が無い。首の太さのまま先細りの、まだ使っていない筆の先の様な、白い、魚の腹の様に白い… よにん、ごにん、ろくにん… そんなモノが両肩の間に生えた「ヒト」。ひちにん、はちにん… あとひとり、来たら、今夜はオシマイだ、さあ行こう。この世界の事を教えてあげよう。今までの世界の事は、忘れて暮らせる様に、空からやって来る「アタマ」も紹介してあげよう。こうして昔から私達はナカヨク暮らしているのだもの。2人そろえば、2種類のイキモノが適合できれば、我々はここに住む人間にそっくり。この中つ国で暮らしていけるのだもの。私達の様に。20171112-2

過ぎ去りの予感

 図書館に電話がかかってきた。今朝の新聞読んだんだけど、本借りて返さない人がいて2万冊の本が消えている、ってホントなのか? ウチの図書館はダイジョウブなのか? って利用者からだったんだけど、あはは、ダイジョウブですよお、ウチは長期未返却で除籍するのは年間80冊もありません。それより問題なのは図書館員の高齢化、後継者育成放棄。本は消えませんけど、図書館員はもう確実に消えていきます… って事は近い将来、図書館が消えるんですよ! …言えなかった。あくまで私の私見だからね、勤務中にそんな事は… でもお客さん、4年後にビックリするだろうなぁ。自分の利用する図書館がこんなに変わっちゃうなんて。あの時、本当に自分が知らなくてはならない事が何だったのか、思い起こしてくれるかなあ。そうなった時に「知らなかった。私は聞いてない!」みたいな事は言って欲しくないなあ。 …ああ、思い出す。あの8月の暑い日以後、全てがひっくり返ってしまったあの頃の事… 20171117-2

調査票の顛末

 あはは、本社から調査票が来た。何か問題はありますか? 仕事はどうですか? 言いたい事はありますか? ってのを調べる申告書なんだけど… 社長も変わったし、我が部署は危機的状況なんで思いっきし書いた。早急な成果を期待できない部門だけど、ここを疎かにしてわが国に未来は無い、なんて… そしたら、社長は年頭訓示で、全社員の申告書の内容を読んだが、文句・愚痴が多い! だって… ほぁあ… 申告書に愚痴なんか書くかよ、書いたのは改善すべき問題点だよ! そりゃあ不平不満を書く社員がいないとは思わないけどさ。で、社員全員のを読んだんだって? ヒマだね! 仕事の効率化を常に念頭に、なんて言ってるのに、他に社長としてする仕事は無いんかい? で、結果が愚痴が多い、ならまあ来年からは調査票が来る事は無いだろうな、まあいいや、その方が無駄な仕事がひとつ減る。 …しかし、不平不満愚痴なんだ… 俺達の具申は… 潰れるかもしんない、この会社… 
 勢いに任せて言いたい事を言う、ってのは嫌だから、1年間寝かせたけど… 状況はあんまし変わらない。相変わらずやる事はイキアタリバッタリ… けど、まあ、良い事もある。1年間は潰れなかった。20161018-4

「頭が重い…」残業中に同僚が呟く。事務所にはソイツと俺と2人しかいない。午後10時を過ぎた。フロアの照明も俺達のとこだけ。俺の方は一区切りついた。 そんで、そろそろ引き上げるかな? なんて考えていたんだが。 「大丈夫か? そろそろ帰ろうぜ。 明日だってあるんだし…」言いながら頭を抱えて俯いているソイツのデスクの横に移動する。 「頭が、重い…」ヤツは繰り返す。ノートPCは膨大な数字を載せたExcelが開きっ放し。ほんとダイジョウブなのか? コイツ。横の椅子を引き出して来て座り、俯くソイツの肩に手を… 「おい…」 ゴツ! すごい音がして机上にソイツの頭が落ちる。同時に「あ~! スッキリしたぁ!」ガバと立ち上がり両手を左右斜め上方に伸ばすソイツ。身体が完璧なY字型。 …完璧なY。頭は机の上に、ゴロリと落ちたまま… 20171115+

天神町集団幻視事件

 昔の話。当時の友人2人組が某地方都市の四つ辻で、まあ銀座で言えば四丁目の交差点みたいなトコで、2人であらかじめ決めておいた空の一角、某デパートの屋上より300メートルくらい上、くらいを指さして「アレ、ホラ、何だろう?」「え? ああ、アレ、ホント、ナンだろうねぇ?」なんて路上でやってた。ときたま友達の指さす方向を見る人もいたりして、でもシツコク続けてるとだんだん人が集まって来て、見上げる人も増えてきて、中には「ああああ! ホント! 見えた! ナニあれ!」みたいな事を言う人も出て来たんでこりゃマズい、ってんで逃げる、その場を離れる事にしたんだけど、その時、チラと見上げた空に確かに黒いナニカが見えたんだ、とソイツラは言ってたけど、誰が信じるか!  …と、思っていたのさ、 …だけど、「天神町集団幻視事件」なんてのを45年後に図書館の地方史文献で見付けちゃうと… でもなんで3人も死んだんだ? 何回読み返しても、状況が解らない… 20171112-3

チバニアン?

 チバニアン、地球の歴史を語る上で“千葉県”を冠した言葉が採用される… バンザイ! ヤッタネ! オメデトウ!  …でも、「しんとうきょうこくさいくうこう(後の成田国際空港)」とか「とうきょうでずにいらんど」って名前を使った千葉だもの。ここはひとつ、「トウキョニアン」でどうだろうか? いや、決して無理に、とは言わないけどさ、イヤミでもないけどさ、 …そうです、カンゼンに茶化してるだけ。20171114

力無き不正義?

 テレビ見てたら、電車内で痴漢行為をしたとして女子高校生に取り押さえられた巡査長(35)が逮捕された… ってニュースを放送してた。 …その時、正義を守り、悪を挫き、人々の模範となるべき警察官がなんて事を、と思ったけど… もっと、根源的な、とても基本的な、ものすごく単純な疑問が… 女子高校生に取り押さえられた警官… この国はダイジョウブなのだろうか? …いいや、いやいや、待て待て… ひょっとして、スーパーウルトラワンダー女子高校生の存在を無視できない? 20171113-2

更年期後悔

 ムカシ、ばあちゃんから聞いた話。ばあちゃんの家は鍛冶屋、と言ってたけどそれは昔の話で、今言うトコロの鉄工所。工場に続いてある、工場の裏口からすぐ家の入口に続いていて、そのまんま家の裏口まで土間が伸びている、昔の商家。そこの2階にばあちゃんの部屋がある。2階にはばあちゃんの部屋だけしかない。階段上って引き戸を開けるともうばあちゃんの部屋。
 ある夏の夜遅く、ギシ、ギシ、ギシ… 階段を誰か登ってくる気配がする。部屋にいて寝る支度をしていたばあちゃんは、あら珍しい、誰が上がって来るんだ? と思ったらしい。そんな夜更けに誰か来るなんて事、めったにないから。でも途中で、ギシ、音が止まってそのまんま。上がって来るにしろ下りるにしろ音はするはずなのに。で、翌日知ったのさ。仲の良かった同世代の友達が、ちょうどその時間に死んだって、最後のお別れを言いにきたのかね、間に合わなかったのかね。 …ばあちゃんが言ってた。
 で、今。もうジジイになった私がツラツラ考える。ガキの頃はビビりの、ヨワミソの臆病者だったけど、この話、不思議と怖いと感じなかった、思わなかった。ただ、あ~、そーゆー事もあるんだぁ、と思っただけだ。なぜだろう? ひょっとして… 今ならわかる、心当たりがある。死ぬその時、会いに来てくれる友達も、会いに行きたい友達も… いなかったから。もちろん今も。リアリティがないんだ! 私には! この話。 …少し、今までの生き方を後悔する。20171112-2

ギフト

 いつの頃、30歳を越えた頃からか… 人のヒタイに数字が見える。「80」とか「56」とか「72」とか。写真とか動画でも見える。最初なにかの冗談かとも思ったけど、鏡で自分のヒタイにも「73」 …これは何なんだ? と思ってたら、新聞に載ってた連続殺人犯のヒタイに「75」 いや、連続殺人犯でも75人は殺して無いし、何なんだろう? あ! バカだ。俺は73人も殺して無い。 …で、ある日気付いた、気付いて愕然とした、なんでなんでなんでこんな能力を神様は、神様が与えたと仮定しての話だけど、俺に与えたのだ!? 俺のヒタイの数字が「72」になった時、絶命までのカウントダウン! なんて考えたけど、違う! これは、体重。 あああああああ! 何の意味があるのだぁ! 何の役に立つのだぁ! この能力ぅ! 
 …「74」 課長ぉ! 最近調子いいんじゃありませんかぁ? 「お! わかるぅ? 先月からジョギングはじめて、体重が何と…」4キロ減!(1キロおまけ) 「おおおおお! さすが! タチバナちゃん! わかってらっしゃるぅ! そうなの、聞いて聞いて聞いて…」 20171108-2

定義

 昔、“金属バット”で親を撲殺、って事件があって、それからなんだと私は思ってるんだけど、“金属バット”がケンカや暴力事件の際に使われる凶器としてテレビ・新聞・週刊誌・映画・ドラマ・漫画に取り上げられて、それで私の中で“金属バット”は野球の道具じゃなくて武器に分類されるようになってしまいました。アレ? そうだったかな? “金属バット”で親を撲殺ってのがショッキングで、テレビ・新聞・週刊誌・映画・ドラマ・漫画に“金属バット”が出てくるとアレは野球の道具じゃなくて武器、と思うようになったんだっけか? いずれにしても、いまだに“金属バット”は凶器、のイメージが消えていません。
 そして今。テロで自動車で歩道に突っ込む事件が… 高齢者の運転ミスが… あれ? …車は走る凶器です、だった。自動車はムカシっから“交通戦争”って言葉があって、車が武器、殺人兵器なのは昔からアタリマエでした。けど、 …自分で言っておいてちょっとショック。20171102-2

天狗花

 天狗花。って言ってもホントの花、じゃない。木の幹や枝で、ある1点から四方八方に太い枝が、それこそ天狗の鼻みたいなのが多数伸びている、そんな状態を言う、んだよ、うちの田舎では。どうしてそんな事になるのかはわかんない。子供のころ理科の先生に聞いた記憶があるけど、なんか、植物が持ってる枝を出すシカケ、これだけ成長したらここで新しい枝を作ろう、ってなシカケがあるんだけど、それを暴走させる菌だかウイルスだかが作用してるんだ、って言ってた。よくわかんなかった。 …今でもよくわからん。その時に先生は言ってたけど、「動物にもあるんだ」って。その動物ってのはカエルで、その細菌はより上位の鳥に寄生するため、カエルの足をたくさん生やす様に操作してカエルの動きを制限して捕食されやすくするんだって。 …これは、キモチ悪くて、ウヘェと思って、なんかイヤだなと思った事以外はよくわかんなかった。
 でも、なぜ今頃そんな昔の事を思い出したかというと… ニワトリ一羽から手羽やモモ肉がたくさん取れたら儲かるじゃん、なんて研究がされてる、とか… でも、それはもう、ニワトリ、じゃないよね。 …研究してるのも人間じゃ… 20171104-2+

図書評価項目

 昔、本を紹介したり読後の感想を言い合ったりするトモダチがいた。ある絵本を見せてくれて、言った。「とてもいい絵本なんだ、子供も大人も楽しめる。大人が読むと、けっこう深読み出来て、哲学的思索を誘発する、そんな絵本なんだけど… 残念。ニオイがなあ…」 その本を借りて鼻を近づけて臭いをかぐと、確かにあまりいいニオイはしない。どちらかというと☠(ゲロゲロゲ~)… で、それからなんだけど、私の本の評価項目に“臭い”が入った。20171104+

諦観

 部活が終わった。体育館の外はもう真っ暗。モップ掛けも終わって俺達が最後だから戸締りも確認して、さあいいな照明消すぞ、で、バチバチバチってスイッチ切った直後、ターン、ターン、ターンタンタンタンタタタン、ボールが弾む音! ありゃあ、天井の構造体にでも挟まってたボールが落ちてきたかな? あわてて照明のスイッチを1つバチって点ける。中央の主照明だけが点灯し、その明かりで体育館フロアに転がっているはずのボールを探すが… フロアにボールはない。いやな予感がするけど照明を点けっぱなしで帰るわけにはいかない。バチ、スィッチを消すと、ターン、ターン、ターンタンタンタンタタタン… ! 俺達はそのまま出口に走り鍵を掛け、職員室に鍵を返し… 先生に報告? ああ、「異常ありませんでした」って。 ふん、俺達は経験則でムダな事はしない、自身の不利益になる事はしない、決めてんの。「心霊現象経験者」なんて内申書に書かれたら… 20171105-3

障子

 縁側を通って和室に通される。床の間のある8畳間の応接間。広い。ウチの実家にも和室はあるが、8畳ってこんなに広かったっけ? ああ、畳の規格が違うんだ。座卓を前にして座ると、片側だけ開けてある障子の向こうに庭が見える。小さいながらも日本庭園の趣。何もかもがウチと違う… などと思っていると、視界に影が動く。障子の向こうに子供? 障子におぼろに映った影なので、男の子? 女の子? それさえわからない。プツ、あ! 障子に穴が開く。小さな指の先が見える。なぜか嫌な予感。不安が走る。よくある怪談話で障子に穴をあける指、でもその向こうはガラス戸、障子とサッシの2重窓で、しかも鍵が掛っていて人が存在できる空間など… ってヤツ。まあ、今回、今の状態はそれじゃない。廊下に立ってる子供の影が見える。小さなピンク色の指が上下に揺れている。あ~、あとで怒られるよ、きっと。 …って、俺がやったと? マズい! と考えたその時、指がす~っと50センチくらい、伸びて、関節も6カ所くらい? もっと? 蛇の様にうねる指がすぃ~っと伸びてきて… 「ひ!」思わず息を飲むと、キャハハハハハハ! 指は引っ込み、トタトタトタトタと影は走って消えた。
 お待たせして申し訳ないとやって来たこの家の主人は言った。「え? この家に子供はいませんよ。息子は今、愛知県の大学で…」 20171102-2

難問リベンジ

※  以下の文章には不快な表現が含まれております。特に、お食事前・お食事中の方は閲覧をご遠慮いただければと切に願います。

 出直してまいりました。「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコどっちか食べなきゃならないならどっちにする?」問題。これは「ウンコ(実はカレー)を食べるかカレー(実はウンコ)を食べるかどっち?」って問題で、もっと簡単にすると「ウンコを食べるかカレーを食べるか?」となる。ここまでは同じ。で、これはウンコを食べる瞬間的苦痛を採るか将来の継続的苦痛を採るかの問題となる。ウンコ味のカレーは、食べる瞬間の苦痛を耐え忍べば本来はカレーなんだから体に害はない。でも、カレー味のウンコは食べる際の苦痛はないが、その正体はウンコなんだから、排泄物を摂取した際のリスクを背負う事になり、でも、絶対に食べないでください危険です、って話も聞かない。ボケちゃった人が「これはお味噌です」って食べちゃったという話もムカシ聞いた事がある。こー考えると、ウンコは食べても害はない、と考えると、選ぶのはカレー味のウンコなんだけど… だがしかし! 先ほどの「瞬間の苦痛を採るか将来の苦痛を採るか」の問題となると、私は子供の頃から「今は苦しくとも将来の為に」と勉強や運動やらをするように教育されてきた。今の苦痛と将来の継続的苦痛を比較して将来の利益に重きを置く教育、「アリとキリギリス」的人生観が嫌というほど滲み込んでいるのだ、脳内に。だから、カレー味のウンコを選択しきれない自分がいる。理論的に言えばカレー味のウンコなのにウンコ味のカレーにまだ心が動く。それを選ぶ方が正しいのではないか、と考えてしまう。そして現在の苦痛が大きければ大きいほど、将来の利益や安泰が保証されている様に感じてしまう。それはこの問題「ウンコ(実はカレー)を食べるかカレー(実はウンコ)を食べるかどっち?」が、この国の人々が今を幸せに生きられない原因をあらわにする問題であることを示しているんだけど… ああ、また選択から逃げている。 …修行し直してまいります。 ああ、いや、でも… もういいや。これで終わり。20171028-2+

難問

※ 以下の文章には不快な表現が含まれております。特に、お食事前・お食事中の方は閲覧をご遠慮いただければと切に願います。

 ヒトムカシ前に究極の選択、ってのが流行った。「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコどっちか食べなきゃならないならどっちにする?」っての。普通私はこーゆー理不尽な問題を出された時、第3の選択を考案して自分の利益を守ろうとするんだけど、これは二者択一、どっちかを選ばなくてはならない、とすると… 「ウンコ(実はカレー)を食べるかカレー(実はウンコ)を食べるかどっち?」って問題で、もっと簡単にすると「ウンコを食べるかカレーを食べるか?」となる。じゃあ答は決まってるじゃん、「カレー!」 でもこのカレー、実はウンコ。タブンホントのウンコを食べたらなる様な腹痛下痢嘔吐、その他、なりたくもない病気の数々に感染し… 「じゃ、ウンコ」となると、あの昔のポットン便所から汲み取ってきた様な強烈な臭気を放つ流動物… 健康被害はないかもしれない? ああ、でもそんな事があるのだろうか? でも、アレを口にほおばる… ああああ、ゴメンなさいっ! 自分で言いだしといて、ギブ! 降参! すみません! 修行しなおしてまいりますぅ。…この問題撤回。無しにして。20171028-2

とても哀しい

 アニメ「サザエさん」 家庭に成人女性が2人もいるのに誰も職業に就いていない… 専業主婦が2人も! それは世間に悪影響を与える? 女性だって社会に出て働くべきだ! そうなの? 週1回30分のテレビアニメの何を恐れているのだろう? そーゆー家庭があったとして、弾劾されるべきなの? 実はサザエさんはお魚くわえたドラ猫を裸足で追いかけたり、財布を忘れてお買い物に行ったり、設定には無いけど、発達障害とかそーゆー可能性だってあるのかもしれない。それなのに、そーゆー事は考慮しないで理由も事情も考えないで成人女性が職に就いていないのはオカシイ! 怠惰だ… って少しひどくないですか? それぞれの家庭にはそれぞれのオオッピラニできない事情ってモノがあるよね。そーゆー事も考えないで、ただテレビアニメなんだからと楽しむのではなくて、それを現実に重ね合わせて問題視するのなら、ホントのゲンジツの問題として徹底的に考察してほしい、中途半端にリアルを導入しないで、もしあの人がおおらかでソレナリに頼もしい人だけど、それは周りの人々が理解して守ってあげているからなんだとしたら、それでも、社会に出て働いていないって攻める事が出来る人って、どんなヒトなの? もちろん、普通の人だったとしても職に就いてない事を責められるの? なんか、スゴク凄くすごく、哀しい。なんで人をそこまで攻められるんだろう? サザエさんがアナタに何をしたの? アナタを傷付けたの? 不快な思いをさせたの?  …サザエさんが、幸せそうだから? ああ、だとしたら、なお一層… 何なんだろう、いったい… とても、とてつもなく… 哀しい。20171102-3

夜の海

 残業してる時。フロアの照明は全て消えてる。俺のデスクだけがモニタのライトで明るい。これだけ、後3枚分データを打ち込めば帰れる。 …後2枚。 …1枚。 …OK! おしまいっ! っと。PCを終了させ、椅子から立ち上がり気が付く。 …変だ。まず、音がしない。都会の喧騒、っていうか、空調の作動音、外を行き来する車の駆動音。都市が生きてる、そう思わせるいつもしてても気にも留めない音が、ない。そして暗い。そんなに広いフロアじゃない、はずなんだ。デスクが8×2でチーフデスクが窓側に+1。マネージャーデスクは通路の向こうより窓側に、反対側にはファイルキャビネットと会議用・接客用コーナー… そしてフロアと外部通路を隔てる壁とドア、照明は消えてても非常灯の灯りで出口までたどり着ける… 今までは。 でも今夜は… やけに暗い。非常灯の故障? このフロア全部が? モニタの明るさに慣れていた目が暗闇になれても、壁が、窓が見えない。どこまでも続く無限のオフィス? なわけないよね。床に埋め込まれた非常灯は点灯している。その緑色の光を頼りに出口があるだろう方向に歩き出す。出口が無いなんて、そんな事があるはずがない、よね。
「『 …あるはずがない、よね。』なんじゃこれは?」チーフが付き返すA4コピー用紙にボールペンで書かれた、紙片。「落ちてたんです。タチバナのデスクの下に」コピー用紙を受け取り、報告を続ける男。「タチバナの退出の記録はありません。金曜日の夜定時で退社しなかった事もわかって」明らかにいら立ってチーフは男の報告にかぶせる「アイツはナニしてたんだ? 見積書作らんで“オハナシ”を書いてたのか? ここは職場だぞ!」俺に怒ってもショウガナイだろう、タチバナに言ってやれよ、と男は思ったが声に出しては言わなかった。 マッタクもう… チーフの怒りはまだ納まってはいなかったが、「では、失礼します。9時25分からミーティングがありますから」男はそう言って下がった。タチバナの残した“オハナシ”は古紙回収BOXに入れられた。 …だから、その後、残業中にそのフロアで立ちつくす身長2メートルオーバーの緑のタチバナを見た! とか、電源タップを増設しようとデスクの下にもぐり込んだらセコセコ歩く身長15センチの緑のタチバナ… でもそんなうわさも長くは続かなかった。 …なぜって? 会社がつぶれちゃったから。20171020+

断絶

 某障害者施設殺傷事件。犯人が主張するのは「コミュニケーションが取れない者は殺すべきだ」って事。でも、多分、おそらく、同じではないけど私的にはかなり同じじゃないかと思う「社会に取り返しのつかない害をなした者は殺すべきだ」って法律によって死刑になる気がする。 …なんか、それって、犯人の主張に屈した、そんな気分になる、私は。
 もちろん違うよ、まったく違うよ。私は、どっちかっていうと、自身の命を持って償うしかない犯罪もあると思っているから。でも、今回のケースは… 死刑になる犯人が「ほぉら、俺の言ったとおりじゃないかぁ。役に立たないニンゲンは、コミュニケーションが取れないニンゲンは殺すんじゃないか! おまえらも! 俺の主張は理解できないんだろ? 俺の意見は受け入れられないんだろ? 俺はわけのわからない存在で、だから殺すんだろ! 同じじゃないかあああああ!」 そう喚き散らしそうで、それにオオッピラに反論できない自分がいて、イヤな気分になる… 20171024-2

プロフィール

Author:KU2
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