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図書間戦争

「やっぱ変です、先輩」複式9段12連の書架に隠れて“対象”を確認するフタツキ ―今年新規で配属された図書館記録防衛要員24歳、女性、容姿:並。体格:デカい。態度:超デカい―がささやく。「ああ、わぁってるよ。 …でも先輩って言うな、俺は… 」その後ろで特殊図書館兵装のマニュアル通りの作動確認をしながら指示する。「俺の事は… ボギーって呼べ」
 ボォギィー? でかい声出すなと言う指示もデカい声だったミスは認める。だが、…その後のフタツキの高笑いで“対象”をロスト、本来なら始末書ものの不始末だが被害が無かった、というか確認できなかったんで、今回はオトガメなし、で済んだんだ。やれやれ。
 21世紀も約四分の一過ぎたコノ頃、変な現象が世界を席巻した。 ―記録の消滅― 紙に印刷されたモノも電子的なWeb上のモノもとにかく消える消える消える。 しかしその現象が発生する前後に、特殊な形態の人間に類似した生物様の存在が確認され、その存在の除去がデータの保護につながる事がわかり… まあ早い話、ワケの解からないまま人類は高次元の“紙魚(しみ)”本喰う蟲と戦う事になっちゃった、って事だね。 ってんで
「昨日の報告書、ってか始末書、書きました。確認お願いします。 …ボギィー」 自分の机で頭を抱え、笑うフタツキの差し出すレポートを受け取りながら、無駄だと思いつつ説得する。
「だぁ、かぁ、らぁあ。 …あれは排除業務前の緊張をほぐす」
「ジョークですか?」 フフフと笑うフタツキは不敵だ。
 …文書オカシイ? 昔のアメリカの俳優の愛称を出したからって、いやその前にこれ完全に「図書館戦争」のモノマネ… ああ、じつはそうですのだ。 20150906-2+
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