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キシネのアブラマゲ工場

 キシネのアブラマゲ工場にシロギシネがやって来た。工場長、つまりここで一番偉い人に会いたいという。受付の若いキシネは躊躇したが上に報告し、それは工場長まで行って、たまたまヒマだった工場長のギンギシネが「あいましょ」と言った。本当に心底ヒマだったに違いない。
 シロギシネは応接室、けっこう上等な部屋に通されて、でも、当然といった顔をしていた。ナメられちゃいけない、と思っていたんだろうか? そして出されたお茶を一口飲むと、このアブラマゲ工場の欠陥、だとシロギシネが信じる問題点を次々に話し出した。価格が高すぎる、製品にカワリバエがしない、いつも同じようなアブラマゲが… などなどなど。
 そこで工場長のギンギシネが「統計的にウチで作っているアブラマゲが高価だとは言えません。製品のカワリバエと言いますけど、4月に新発売したブラック・アブラマゲは御試食いただきましたか? その前2月のカリー・アブラマゲは? … ジジイが暇に飽かせてくだらねぃ事をノタクリに来るんじゃねぇ! 寝言は寝て言いやがれ!」
 なんて事は言わなかった。「貴重なご意見ありがとうございました」と言って、オミヤゲ持たせて返した。そんでその後、開発部に、過去の開発商品の浸透力が弱いんじゃないか? 低価格商品も視野に入れた製造販売計画を立案するように伝える。
 ああ、こうして有能で金も地位もある者は、より金も地位も手にして行くんだが、文句だけ言ってる者は搾取されてしまうというお話。 …あう、でも別にアンタが悪い、って言ってる訳じゃないんだから。20170512
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