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「僕の名は、」

 仕事の関係で行ったんだけど… 誰も知ってる人がいないパーティー。誰とも話は弾まず、ゆえに楽しくもなく、しかし、仕事の関係での出席だからさっさと会場を抜け出して… って事も出来ない。だから、グラスを重ね、あうあ? 何杯目のジントニックだっけ? 話をかわす人もいないんでグラスが空くのが速い速い速い。 「お強いんですね。」 何杯目かもう忘れたジントニックに代わってモヒートをオーダーし一口飲んだとこで、振り向いた。その女性は、たぶん俺と同じ、仕事でここに放り込まれた、強制参加組の1人、キッチリ、俺と同じ様な仕事服、けど、センスと品の良いツクリの… でもでもでも、それだけじゃない、女性としても夜の更けるまでお話したい、ずっとそばにいたい、お友達になりたいっ! そんな女性。一目で、一言でわかったステキな 「おぉーい、タチバナァ、そろそろ」 あああ、こーゆー時にっ! 仕事かい! 気が利かないんじゃないっ! ワザとだ! ワザと邪魔して… 「タチバナさん! タチバナさんなんですか! お名前は?」 あの女性が、やはり美しいけど先ほどのタオヤカナ雰囲気では無く真剣な、でも美しいんだよなああぁああ… そんな彼女に答えて、「タチバナです。 タチバナハルヒト」と名乗ったその瞬間、彼女は息を呑み、そして、笑顔?
「みなさん! この方が! この方がタチバナさんです! タチバナハルヒトさんです!」完全に興奮状態の彼女が預言者のごとく発した言葉。それは会場にいる全員の注目を集め、その言葉が示す俺にも、「おおおおお!」会場がどよめき、全ての眼が俺に向けられ近くにいた初老の男は「あああ、あなたが!」と握手を求め、近づいて来るところで… 目が覚めた。
 ベッドの上、まだ暗い天井を見上げて考える。 …俺、あの世界でナニをしたんだ? あのパーティーは「タチバナハルヒト被害者の会」で、あのまま目を覚まさなかったら全員にボコられて… が一番ありそうなのが怖い。20170808+
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Author:KU2
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