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ちっちゃい

 深夜の住宅街、今日は遅くなってしまった、課長は本当に心配性でシツコイから… 「スゲノイデ、ボナ。スゲノイデ!」小さな、小さな声が聞こえる。立ち止まった道沿いにある住宅の塀、ナニかが動く気配でギョッとして振り向く。常夜灯のぼんやりとした光の中、ちょうど俺の目の高さの塀の上を猫が歩いて行く。なんだ猫か… 「スゲノイヨ、スゲノイデ」え? 猫がしゃべってる? 意味は不明だけどアレ、鳴き声じゃない、言葉だ。けど違った、振り返り、俺を見た猫の口に原始人のような服装の小さなオジサン。10センチにちょっと足りない小さなオジサン。小さな、小さな声で繰り返す。「スゲノイヨ、スゲノイデ…」パタパタと小さな野獣から逃れようとしているが… 猫は俺に獲物を盗られる、とでも思ったのか、すぐさま塀の向こうへ。「スゲノイヨ、スゲノイデ」 …声はもう聞こえない。20171007
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Author:KU2
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