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表裏の箱

 行ってきます、と声に出して言うけど独り住まい。だからもちろん玄関の扉は自分で施錠して出勤する。けど、何処かに不安の種が芽を出した? しばらく歩いて家を振り返る。小さいけれど立派な一戸建て。二階の窓に手を振る女性! !? 何ナンなんだ、何なんだ? 繰り返す、オレ独身独り身、今俺の城の中には誰もいない、ハズ! 駆けもどり鍵を開け二階へ駆け登る、二階の、あそこは寝室、の扉を開け、ベッドの上の脱ぎっぱなしのパジャマにため息をつき、カーテンを開いた窓からあの人に手を振る。思いが通じたのかあの人は振り返り… え? こちら、家に戻って来る。駆けて来る。ナニカ忘れ物でも? 私も急いで階下の玄関へ向かう。玄関の扉を開け、外に出て再度施錠し、駅へと急ぐ。25分の急行に乗れなきゃアウト遅刻だ! もう振り向く事はしない。2階には寝室には誰もいない、いなかった。俺がこの眼で確認したんだ、確かに、誰もいない。いないんだ! …よね? 20180110-2
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Author:KU2
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