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不終

 昔、小学3年生になるまで住んでいた団地の、北向きの部屋がなぜか怖かった。北向きだから薄暗くて、なんとなく怖い。 なるべく入らない様にしていた。入る時は息を止めて入るようにした。用事が長引く時は3回まで息継ぎをして良い、と自身で決めてそれを守った。今考えると意味がわからない。呼吸をしてるとそれをナニカに嗅ぎ付けられるから? 呼吸をしてるとその部屋に漂うナニカ悪いモノを吸い込んでしまうから? わからない、子供の考える事は、その子供が私自身でも、もうよくわからない。
 あれから12年… 大学生になって進級して自由になる時間が多くなって、そんで暇つぶしに、その団地に行ってみた。駅から歩いて、道を探して。やがて、ここは? と思い当たる懐かしい道に出て、少し行くと四角い灰色の建物群が見える。懐かしいなぁ、アレ? 建物こんなに小さかった? ああ、自分が小さかったから大きく感じてたのか。歩いて行くと、建物はそれでもだんだん大きくなり、確か、奥の方の階段を上がって3階の… ああ、あの窓だ、北向きのアノ部屋、窓際に人がいる… ダッシュで引き返した。二度と来ない、ここには! 走りながら誓う、出来れば息を止めたかった、あの時みたいに。マッタク! 早く気付けよ! オレの馬鹿! どの窓にもカーテンが無かった。 …作業員だ、と思い込みたい。息継ぎ3回まではOK? 階下の入口は板で塞がれ、立入禁止の警告板。そーいえば、昔、オレ、あの部屋で寝ていた、子供部屋だったんだ。寝る時のもっと上位のレベルのオマジナイがあったハズ! 思いだせ! 思いだせ! 思いだせぇ! 今、それが必要だ! だって、駅への道を走ってるハズだったのが、又懐かしい、いいや今となってはおぞましい道になり、行く手に四角い灰色の建物群が… 20180203+
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