2018/02/20
憑いて来る
足音だけが憑いて来る。広い道だ、夜道だけれど街灯も点いている、隠れるところもない。振り返ってもこの一本道にいるのは私だけだ。 でも前を向いて歩き出すと… カツン、カツン、カツン、カツンカツンカツンカツン… と足跡がそれもすぐ後ろでする。何度振り返っても、誰もいない。 …ダアレも。 そしてまた私が歩きはじめるのと同時にカツン、カツン、カツン、カツカツカツカツ… 心なしか速足に… 止まって、もう一度振り返る。これで最後だ。じっくり辺りを確認して、後は前を向いて全力疾走で… と、前を向くとそこに、墨染の衣を着たのっぺらぼうの大男が! 大男は私に向かい訊ねる「おや? ケンタウロスさん、後足の蹄鉄を変えなすったか? いつもと音が…」 あ! そーいえば… 20180216+スポンサーサイト
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