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おいで

 昔、オレが小学生だった頃。通学路は田んぼの中で、稲刈りが終わると田んぼの中には稲藁の束が積まれてここかしこにあった。休みの日にはそこで遊んだりもした。藁束の山に登って寝っ転がって空を見る、背中が温かくなって来て何とも言えない良い気持になる。 ああ、今思えば、アレは他人の土地に無断侵入で藁束を散らかして遊んだのは厳密にいうと器物破損にあたる? おおらかな時代? だったのかな?  …まあ、そんなある日。その日は学校の帰りで、放課後、図書室にいたんで、独りで歩いて田んぼの中の通学路を帰っていくと、? なんか何時もの景色と違う。田んぼは刈り入れがすみ、稲藁の山が出来ていて… ああ、アレだ。ちょっと離れた稲藁の山の向こうに手が見える。手、っていうか腕。身体は見えないけど寝っ転がって右手を、右腕を上に伸ばしフラフラさせている? 白い、細い右腕… よく見ると手首から上はオイデオイデをしている? オレを呼んでる? トモダチか? 一瞬、そちらに駆け出そうか、と思ったけど、なんかヘン! 立ち止まり、オイデオイデの腕をよく見る。 大きい… 長い… オトナの人? いや、それよりも大きい、長い! うわぁ! 叫んだかどうかは憶えてない。走って家に帰って… 熱出して次の日から丸二日寝てた。あれは、何だったんだろう? 熱出す前の幻覚? 案山子の腕? いや、白い綺麗な、女性の腕だった。なぜって、爪が赤かったのが遠くからでも見えたし。動いてオイデオイデをしていたし。 …でも、大きくて、長い… 20180324+
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Author:KU2
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