FC2ブログ

GRASS 34

 雷が鳴っている。 眼が覚めてしまった。アタマから布団を被り、雷鳴を聞かない様にする。雷は嫌いだ。生まれた時の事を思い出す。 博士は、私の親はここで私を創り、私を育て、私を残し旅に出た。また違う場所で、ここから離れた場所で私の様なモノを創り、育て、その場所に残して旅に出るのだろう。人間に混じり、隠れて暮らす私。ナニカ、の為に、その時が来ればわかる、それまでは人として暮らしてゆく。戸籍も、仕事も、必要なモノは全て博士が用意してくれた。ナニカ、その時とは何なのか? その時が来れば封印された記憶がよみがえり、私はそれに従う。だから今その事について思い悩む必要はない。 …ただ、雷鳴の記憶が、私を不安にさせる。博士は今どこで、誰を創っているのだろうか? 私の兄弟姉妹達と私は会う事があるのだろうか? 多分必要なら、ナニカを遂行するために必要ならば… そして、不安は深くなる。博士は… 人間なのか? 私に与えられた№34 博士が創った34番目が私ならば、博士も人間ではない? 私が博士と暮らした3年間、それは博士の102年目? そんな事はないにしても、博士が人間である可能性は低い… などと考えながらナニカの時を待ちながら… 考える。私がその存在を真似ているニンゲン、潜んでいるシャカイ、それって… まだ、あるよね? 存在してるよね?  …雷鳴が聞こえる。雷は嫌いだ… 20180409-2
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

Author:KU2
 改行が嫌いです。嘘とイイカゲンが好きです。…改めまして、FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR