FC2ブログ

生存の不安

「オウ! なんだよこんなとこで!」 笑いながらアサツキが右手を振りながら近づいて来る。週の初日、午後。池袋駅山手線のホーム。大学時代の友人、一緒に未来を語った親友、同じ女性を好きになったライバル… 突然の事にうろたえて、ああ、とかヒサシブリ、とか言いながら俺も右手を上げる。振っていた右手を拳にして、俺の右手に当て、胸を小突く。「悪いな、先を急ぐんだ。又今度、飲もうや」言って人混みに消える。 …アイツ、5年前、確かに俺が骨を拾った… 出張先のホテルで心不全… 残された親子の、葬儀場の風景が… 確かに。 でも、今、俺の右手と胸に受けた拳の感触も否定できない… その夜、奴からのメールが届くまで、アレは気のせいと自分を誤魔化していた。 けど… あの葬式の方が俺の気のせい? それとも、メールはあの世から? 俺が、俺の方が奴の世界に近づいた? 奴の拳が触れた胸、の奥の心臓が… いやいやいや、俺はまだ生きてる、 …よね? 20180428+
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

Author:KU2
 改行が嫌いです。嘘とイイカゲンが好きです。…改めまして、FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR