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天神符

 イグリダシに行くぞ。父親が言う。日曜日の朝、連休で帰って来た実家で遅い朝食を食べている時。母親はまた急にオモイツキでモノを言って… と食後のお茶を入れながら文句を並べたが、今まで父親がそれで予定を変更した事はない。明日からまた仕事なんで行くなら早い方が良い、私が言うと、じゃスグ行こう。そんな、あちらさんだって予定が… 母はまだ言ってるが言っても無駄、とわかっている。食器を流しに運ぶと洗う前に父の支度を手伝い始めた。車はオマエが運転しろ、親父が言わなくともそのつもりだ。私の車だし85歳に運転させるつもりはない。サイジョウさん家だって知ってる。私の支度が済むのと父が電話を終えるのとはほぼ同時だった。行くぞ、という父に母が袱紗に包んだモノを渡す。一生に一度のイグリダシがこんな風に始まるとは思わなかった。で、オマエは何にカクる? 車が走り出すとすぐオヤジが煙草に火を点け聞く、私は助手席側の窓を開けながら、ケモノフかな? と応える。リョウシフもコショウフも、ましてトノサマフってタイプじゃないし、けどな、親父が煙を吐きながら、望んだ符に落ち着くわけじゃない。 … 山裾を少し上がった大きな古民家に着くまで、話は続いた。親父は少し緊張している様だった。私もそれなりに緊張してはいたけれど… その時はマサカ3日も仕事を休む羽目になるとは思わなかった。 普通3時間で終わるイグリダシ… あんな符があるとは、サイジョウさん家のじいさんも驚いていた。で、問題はここなんだ。仕事を辞めて村に戻って来い、両親がともに、そしてサイジョウさんも俺にウルサク言い始めたんだ。アハハ それほどなのか? テンジンフ? 20180602
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Author:KU2
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