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ココじゃない

 京都伏見の稲荷大社? あの鳥居がいくつもいくつもいくつもいくつも繋がってトンネルの様になっている… アレ。あれだってそんなに大きな鳥居ではなかったけど、これはまたモット小さい。休日の午後、昼食を取った後、腹ごなしに散歩に出て家の近所をフラフラフラとしていたら… こんな所に? あるんだよ、鳥居のトンネル。 人1人がようやっと、向こうから人が来たら肩をずらせてすれ違い、江戸しぐさの肩引き? あれでないとすれ違えない、そんな稲荷神社? なぁ~んかアヤシゲ、とは思ったけど、先がクネッと右に曲がっていて見通しがきかない朱色のトンネルに、足を踏み入れてしまった。そしたら、行けども行けども行けども行けども行けども… 先が見えない。先がクネッと左に曲がっていて見通しがきかない朱色のトンネル。 でも、鳥居のスキマから、びっしりと並ぶ鳥居にも隙間があってその隙間から… え! 見える空は紫色で、鮮やかなムラサキイロでシルエットの黒い影、巨人の影がちらりと。これはヤバい、すぐそう直感して踵を返すが… 歩いても歩いても歩いても入口、入ったところには、走っても走っても走っても走っても… 出口が無いっ! 「 …空間が閉じた?」 昔読んだSFの台詞が甦る。けど、瞬間、ある鳥居の隙間から私の世界の空が見え、た気がして、それを信じ、鳥居と鳥居の間に強引に頭をねじ込み頭を肩を押し込み、そして。
「お帰りなさい。どこ行ってたの?」妻、だと思う者が声をかけてくる。向こうは私を夫だと正しく、正しく? 認識している、様なのが不思議。町や家はほぼ、ほぼ同じだったけど… 私のいた世界とほぼ同じ世界、でも、ナニかドコか、いやナニモカモが、違う。全体にドギツイ色が溢れる世界。あの日の空は私の世界と同じ、に見えたのに。錆色のオレンジ色の空… だから、今日もあの鳥居のトンネルを捜す。妻が、妻だと思う者が、笑顔、だと思う表情を、たぶんかなり無理をして作って「あ、行ってらっしゃい。 …気を付けて」  …帰りたい、元の世界。セピア色の落ち着いた世界。ドギツイ青色の空の下でホントの妻の声が、最後に聞いた声が心の中で繰り返す。「いいいってらぅぁああしゃあぁあい。 …きぃいぃいぉをつぅうけけぇてぇ」20180716-2
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Author:KU2
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