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横たわる女

 小学5年生の時、夢を見た。古い農家の納屋の様な所、雑多なワケのわからないモノが所狭しと置かれた狭い場所に女が寝ている、いや倒れている。背が高い、太い、太い、太い女。顔は見えない。自身の白いやはり太い腕で隠されている。服は… 着ていない。太い、太い、太い女。胸元の大きいホクロ。女だとわかるのはその身体の曲線から… なぜかその横たわる曲線から目が離せなくて… あぅ…  目が覚めた時、ああ、5年生にもなってネションベンしちゃったぁ、スゴク情ない気分で、パンツを換えて、濡れたパンツはこっそりと洗濯籠の奥に押し込んで… そして、ああ、アト2時間は寝られる… と、時計を見てまた布団にもぐり込んだ。後で考えればまだ半分寝ていた。そしてそれがネションベンじゃないと知ったのは、中学2年の夏だったんだから、オクテと言うよりバカだったんだと言われても仕方がない。親にはバレてたよな、絶対、いやホント。
 で… ああ、バカだったな、とホントに思う。今もバカだけど。 些細な口論から激高し殺してしまった女をこうして茫然とながめている。 ! あの時の夢が、1回しか見なかったが決して忘れた事のないあの夢、事あるごとに思い返し、アレは何だったんだと考え続けたあの… ビジョンが浮かぶ。納屋じゃなかった… ここゴミ屋敷寸前の小汚いこの俺の部屋、そしてあの時見えなかった顔、腕で隠して決して見えなかった顔、今も見えない顔、も今は解る、この、この顔、今横たわるコイツの、潰す前のこの女の顔、に違いない。だって、胸元の大きいホクロ。 …あの時から、決まっていた? 20180119-4
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