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危険な甘味

「いい? …開けるよ」僕がもう一度確認する。妹は「いいから! はやくして!」スプーンを握りしめて応える。小さな丸いテーブルの上。四角いパッケージの[OPEN]サインを僕の指が押す。かすかなメロディが響く。♪ワタシはおいしいプリンちゃん パッケージのミシン目が自動で開きゆっくりと跳ね橋の様に開く。開いたフタの裏面はステージ状にデザインされていて、箱の奥から歩み出るプリンちゃん… ♪ワタシはかわいいプリンちゃん そ~っと食べて ちょうだいネ… 歌はパッケージに付いた仕掛けではなく歩いて出てきた四角いプリン… が歌っている。生きているお菓子、それがコレ「とっても大好き❤ プリンちゃん!」税込1個、いくらだっけ? 確かお札で3枚、結構高額。ただプリンちゃんはかなり大きくて通常のプリン4個分はある。2人で食べるのにちょうど良いボリューム。そう、プリンちゃんは食品なのです。歌ってる歌は3番まであって、それを歌い終わるまでにプリンのボディにスプーンを使わなくてはならない。なめらかボディにスプーンが触れるとプリンちゃんは「あん」と言って歌は終わり、プリンちゃんは美味しくいただける。そしてこの食品の凄いところは残ったプリンをパッケージにもどしてフタを閉めておくと24時間後、プリンちゃんは再生するのだ! 味と大きさは少々落ちてひとまわり小さくなるけど、3度までは食べられるらしい。けどその代わり残したモノや床に落ちたプリンちゃんの一部は必ずパッケージに付けられた粉状の薬品をふりかけハンマーで10回以上叩き最後はガストーチ・バーナーで焼却しなければならない。だから子供だけでは食べられないのだ、本来は。その「とっても大好き❤ プリンちゃん!」を、いま僕と妹は開けてしまった。お留守番で大人はいないのに、こんなにタイヘンなお菓子なのに、こんなにキケンなスイーツなのに。歌は3番目が始まった、僕と妹はスプーンを持ったまま聞いている。
 てな夢を見た。ナンなんだ? プリンちゃんは白いスポンジボブの女の子版、プリンというより杏仁豆腐ちゃん、みたいだった。背景は荒れ果てた世界? 椎名誠著「アド・バード」みたいな? 夢だし部屋の中だからよくわかんない。家は洋風の結構な御屋敷。でもやっぱり少し荒れている、大人は、家の保守点検維持管理をする人はかなりの期間留守にしている、って感じ。 …ああ、ホントに何なんだろう? もう一回寝たら、プリンちゃんの正体がわかる気がする。たぶん、7歳の僕と5歳の妹はプリンちゃんに誘われて家の外に出ようとする。けど玄関にはたくさんの黒い鳥、ハシビロコウの様なコウテイペンギンの様な変な大きな鳥がいて邪魔をする。ほとんど動かないんだけど、僕達の進む先にスィと割り込んでギロと大きな目で見る。そーいえばプリンちゃんは3番まで歌を歌い終わって、アレ? 食べなかったのか? プリンちゃん。とすると、どーなるのだ? プリンちゃん、少し、大きくなってない? ねえ、プリンちゃん。
 …って、目が覚めた。2度寝したらしい。 …プリンちゃん、か。冒険の続きは、いつの日か… 20180827
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Author:KU2
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