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サトちゃん

 大丈夫、だいじょうぶ、ダイジョウブ… サトちゃんは繰り返し言ったけど、その表情は決して大丈夫じゃなくて、蒼ざめて、真っ青で、膝は笑っていて… それで、それから飲み会はお開きで、それぞれ家に帰ったんだけど、サトちゃんから、「やっぱ、ダメ!」電話があって、もうみんな「解放して…」ってな感じだったんだけど、でも別れ際のサトちゃんの顔、思い出したら… そんで、また、みんなして最寄りの駅に集まって、そんで、サトちゃんのアパートまで行こうとしたんだけど… 行けなかった。 サトちゃんのアパートへ行く道は規制線? 警察のあの黄色いテープ、が貼られていてどう回り込んでも行けない。火事で、全焼、ってのは後でわかった、その時は進入禁止キープアウトの規制線よりもすごい数のやじ馬がスゴクて… そんな状態で、みんなで、えええええええ? 近づけない、でもなるたけ近づいて、回り込んで回り込んで、細い道も通って… アパートまで、そしたら… あの電話がサトちゃんの最後の言葉になった、ってわけだけど… なんで、あの時間、サトちゃんの電話はもうアパート中に火が回ってた頃。そう! ケータイなんて無い! 固定電話の時代、私達が学生だった、あの時。だから、なんの為に… あの真黒な人は、サトちゃん? 20年も経ってなんで? なんで今? なんで私? ユージもコウスケもマキちゃんも、何でそっちに? ゆらゆら揺れて、揺蕩う様に… 何で? 20180123-2++
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Author:KU2
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