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啓示

 あの巨大な「空の樹」くらいの大きさの煙突、それが2本、曇天の下、並んで立っている。それを見ている。見上げている、って感じじゃないから煙突からかなり離れて立っている、私は。その2本の煙突はしかし天を指し示してはいない。Jの字をひっくり返した、先端を地面に向けた、そんな形にうなだれている、煙突が。 …こりゃ夢だな。寒さに震えながらも、防寒着の襟を立てながらもそう思う。川の向こうに巨大な先の曲がった煙突。土手の上の吹きさらしで、なにしてんだ、ああ、あそこに行かなきゃならないんだ、あそこで働くんだ、今日から。でも、煙突は曲がってるし、煙も出てない、って事は工場は動いてないんじゃないかな? でも行かなくちゃならない、この星のカケラを持って。左手に握っている淡く光る小さな粒を見て、もう一度握りしめて、川を渡る橋を探すために左に歩き出す。誰もいない土手の上の道。 …橋を見付ける前に、目は覚めた。やっぱりね、ほうら夢だった、けど握った左手に何か小さな? ベッドサイドの灯りを付けて手を開く。そこにあったのは乾いて手のひらにこびり付いた、ハナクソ…20181215
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