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嘘吐き狼

 昔むかし あるトコロに おじいさんとおばあさんが住んでいました。ふたりには子供がひとりいて でも もう大きくなって 結婚して 一緒には住んでいなかったので おじいさんとおばあさんは ふたりだけで暮らしていました。もう少ししたら 孫が産まれるので そうしたら さんにんで里帰りします そんな 手紙が届いたので おじいさんとおばあさんは それが楽しみでした。「ばあさんや 孫は男の子かな? 女の子かな?」「どちらもいいわねぇ。私達の 初孫ですもの」「でも心配だな。あの娘は身体が弱いから」「なに言ってんです。あの児は昔から 風邪ひとつひかない丈夫な児よ。 それに産むのはあの児じゃないわ。お嫁さんよ」「え? なにを言ってるんだい。あの娘が産むんだよ。あの娘は 旦那さんをもらったんじゃないか」「あなたこそ なにをおっしゃっているのか。うちの児は男の子よ」「 …そんな あの娘は女の子だよ。かわいい 御雛様を飾ったじゃないか」「いいえ 買ったのは 鯉のぼりよ。青空にはえて 綺麗だった」 おじいさんもおばあさんも 黙ってしまいました。どちらも譲らず ウチの子供は おばあさんは男の子 おじいさんは女の子だったと言い張ります。沈黙を破ったのは おじいさんでした。「あっはっは どちらにしても 帰ってきたら わかるじゃないか。孫が 男の子か女のこか。ウチの子が女の子か男の子か」おばあさんもにっこり笑って「そうでしたね。どちらが正しくても 恨みっこなしですよ」「もちろんだとも」そしてふたりは「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない」となかよく 歌うのでした。 …幸せ? 20181223-2
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Author:KU2
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