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愛しのアウグスティン

 ああ、このちっちゃなジャガイモのカタマリみたいなもの(ただし、色はミドリにピンクの水玉模様)が俺の頭に寄生してたんですか。診察室でホルマリン漬けの標本を見ながら驚く俺の頭にはまだ包帯がグルグル巻き。でも、その間に、俺は事件事故を引き起こしたんじゃなく、奇行に走った訳でもなく、ず~っと部屋に閉じこもって駄文、わけのわからない文章を書いていたんだ。長い長い長いある星のある生物の誕生から滅びのすぐ手前までの疑史。モノにしろ思考にしろ、どうしてこんなモノが頭の中に入り込んだのか、それはわからない。どっかのネットで「水道水で鼻うがいして脳を喰うアメーバが感染し、死亡」そんな記事を読んだ経験があるが、あれと同じか? でも、駄文を打たせる寄生生物? そんなのアルのか? まあ、摘出したら駄文打ちは止まったんだから、ウソじゃない、たぶんアルのだ。しかしあの駄文、ブログに載せたらその反響が「しかしグロテスクなしろものですよね」医者は話しながら分厚い壜のガラスを通してさえその細い触手が伸びて来るかの様に =キモチワルイ= と壜を遠ざけた。 …そうかな? 俺にはそれがそれほどのモノには「経過観察がありますからあと3日入院してもらいます。」医者 =サッサトスマセタイ= の言葉で思考は中断された。 =ナゴリオシイ= そんな感情が遠ざけられた標本に対して… ? 俺はナニを考えているのか? =アア、わたしノみゅーず…= って何の事だ?  …それから、また、俺は駄文を打つようになる。失われたカタワレ、脳幹に開いた異物摘出後の空洞、じゃなくて、ココロにぽっかりと空いた穴を埋める、その為に。家族が寝た深夜、3畳の書斎でPCに向かい駄文を打つ打つ打つ、理由のわからない涙を流しながら… ああ、おお、愛しのアウグスティン、もう何にもない、ない、 …ない。20190318+
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