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パンドゥラの筐

 これが? 振り向いて私が訊ねると、案内者は頷いて答えた。「そうです。これが惑星探査機ハナブサ3が持ち帰ったカプセルです」指し示した直径と高さが20センチ弱の円筒形の物体は、分厚いガラス? で隔たった隣の部屋にあった。厳重に隔離している、そんな感じ。 で、何が問題なの? 私が訊ねる。「 …重いんです」案内者が応える。「今回の計画で採取できるハズの岩石の重量をかなり上回っています。異常に」 って事は?  「この帰還カプセルに、採取物以外のモノが入っている、と言うか、もぐり込んだと考えているのですが… 」 という事はあの小惑星には生物が? もしくは期間途中に… そしてこれが、と案内者はポータブルの機器で動画を再生する。そこにはカプセルの内側から容器の壁を叩く音、ノックの音が、そして、フ~フョル~ム~ 歌の様な囁きの様なかすかな音を出すカプセル… 「生物です、生きているんです、まだ。あの大気圏突入を耐えて」 さあ、ここでこのカプセルを開けるべきか、地球外に破棄するべきか、私が判断しなければならない。我々の技術の手に余る可能性大。本能は破棄しろと叫ぶ。だが、いやしかし、これは貴重な地球外… 生命? さあ、あれ? ちょっと君、あれ、カプセル脹らんでない? 20190224-2
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Author:KU2
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