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孤独

 課長と係長が同じボディソープの匂いをさせて午後出勤、多少時間差はつけて知らん顔して出社してたけど、他の人にはわからないだろうけど、俺、いやになるほど異常なほど病気なほど匂いに過敏な俺にはわかっちゃう。安いラブホで使うソープ、店も気を使って無臭のモノを入れてるんだろうけど、わかる人にはわかるのよ。 あ~あ。汗と汗以外の分泌物の匂いも… あの2人が絡み合ってる… げろげろげろ… イヤな想像させるなよ、キショクの悪い。 …しかも、少し微かな排泄物の匂い、あ~ やめてぇ! 自分のだけど鼻モギ取りたくなる。匂いから状況がわかる、視覚に近いモノにまで組み立てられるのよ、俺。 …しかし、そ~ゆ~趣味なのかぁ、参ったなあ。知りたくなかった、ってかナンダカ気持ち悪くなってきて早退したい… ああ、少ない有休、こんな事で使うのはぁ… でも我慢できないっ! 「アラ? タチバナくんも午後休? アヤシイナァ? フフ」 係長があの口でホザく。振り返ると今まさに退出中のアズミノさんと目が合う。一瞬でわかり合う、彼女もナンラカの特殊能力で課長と係長の関係を知ったのだ、そしてその残穢に我慢が出来ないのだろう。仲間か… けど、そんな能力を持つヒトと? 冗談じゃない。アズミノさんも同じ事を考えていたのが俺にもわかる、彼女の発する嫌悪と拒否の匂いで。だから事務室を出て言葉を交わすこともなく俺達はそれぞれの家路につく。隠れて生きる者、我々は孤独。20190703-2+
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Author:KU2
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