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猛夏

 暑い日だった、とてもとても。40度超えるんじゃないか、いや、超えちゃったんじゃないか? そんな日の昼近く。住宅地で訪ねる家を探して右往左往してた時、たいした用事じゃなかったんだけど、相手は高齢だし、こっちからお伺いしますと言う事になってしまって、クソ、こんな気温になるんなら言わなきゃよかったと後悔し、文句を吐き、汗をぬぐい…  道の真ん中に黒犬がいた。住宅地は最近できたモノと違って昔からの、塀がどこまでも続く高級住宅街。道幅も広くてそれで勘違いしてた、あの犬、 …デカい。ほぼ真上にある太陽は最小限の影しか作らない。陽光が揺らめき、カゲロウっての? 光がゆがむ中をその犬は歩いてくる、こちらへ。ハッハッハッハッハッハッハッ… 息遣いも聞こえる。ここまで。でかい、ホントに。テレビで見た虎? 仔牛くらい? で… 一つ目。巨眼が、大きな目がひとつ両眼があるべきところの真ん中に。 …ボケっと、暑さにやられて茫然自失となっていたけど、慌てて手近の路地に入って振り返ると、黒犬はノソリ、とまっすぐそのまま直進した。ハッハッハッハッハッ… 息遣いも遠ざかる。行ってしまった。ありゃなんだったのか? と元いた道にもどろうとしたら、目についた表札が探していた相手の苗字だった。ここだ。 …打ち合わせは午後3時頃までかかり、夕立、いや、ゲリラ豪雨? も降って、御暇する時には多少楽な気温になっていた。 …で、アレの事は不思議と忘れていたんだ。今、こうして、また、40度越え、ちゃったんじゃないかと思われるとてもとても暑い日に、小汚い路地の真ん中で遠くに黒い影を見る、この時まで。汗をぬぐう。ハッハッハッハッハッ… 息遣いも聞こえる。 20190917-2
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Author:KU2
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