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地の下

 夜中に酔っ払って大騒ぎをしながら深夜の街をハヤシダ30歳独身男性のアパートに向かう。社会人としてあるまじき行為である事は重々承知はしているが8年ぶり、か? いやまて9年ぶりか、大学卒業してからだからそのくらい長い月日が経って再会した3人だ、少し大目に見てもらいたい。ハヤシダ、モチズキ、そして俺の3人は学生時代、一緒に映画を見て、遊び回って、酒飲んで、漫画の同人誌を出して… あああ、この辺りは黒歴史ね、言わぬが肌ね、いや、鼻、だったっけ? ま、いいや 「お~ぃ、タチバナァ~ ココ入るぞぉ~」モチズキが雑居ビルの地階へ降りる階段を指し示す。ハヤシダはもう降りだしている。走って追いかけて3人一緒に階段が終わった先のドアを開ける。 … 「し、失礼しましたぁ~」ハヤシダがUターンする、モチズキも回れ右をして、俺も転進。地上に出てハヤシダがボヤく。「いや~ 怖いな、この時間で店内ギュウギュウ詰めなんて異常だよな。なんかの集会の貸し切りか? でもこの時間」 モチズキがさえぎる。「マテまて待て! 店の中、誰もいなかったぞ、ガランとしてて、もう閉店かと思って俺は… 」 どど、どうしちゃったんだぁ! 2人とも、人がイッパイとか、ガランとしてたとか! 店? だったかもしれないけどボロボロのグチャグチャの廃屋、朽ち果てたもと店だった汚部屋の廃墟だったじゃん! 俺達はお互いを見て、暗い地下への階段を見て、でも確かめる事なんてしないで、逃げた。20190925+
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Author:KU2
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