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骨壺

 とある遺失物センター。かなりの広範囲から“落とし物”や“忘れ物”が集められる最終保管所。だから、結構でかい建物。そこには「え? こんなモノまで!」といったモノがある。たとえば、骨壺。骨壺だけのコーナーというか部屋があり、狭い通路の両側に物品棚が並び、そこにずらっと骨壺、骨壺、骨壺、骨壺。その部屋の奥の奥にひときわでかい骨壺がある。昔の時代劇の棺桶? 桶型の。あれくらい。これは誰の、じゃないナンの骨が入っているのだ? しかもそれは、この骨壺は成長している、らしい。ココに運び込まれた時はまだ味噌樽くらいの大きさだった、と聞く。それでも異常に大きいけれど… 係りの担当者が説明する。「この骨壺は“呼ぶ”んですよ。この骨壺を見た人が亡くなると、その人の骨壺は必ずここに… なんて噂があって困ってるんです」 う、ウワサ? でも、棚からも溢れて通路にも置かれた骨壺骨壺骨壺、そんな噂が立つ理由がわかる気が… いや、でも誰が見たの? 噂したの? なんかヘンじゃない? 本当に噂なの? それに、じゃ、これを見てしまった私達も? ってとこで目が覚めた。でもしばらくは家のベッドに横になったまま薄暗い保管センターの骨壺コーナーを思い、俺の骨もあそこに行くのか、と考えてしまっていた。20191023+
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Author:KU2
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