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天国が遠い

 いつ何時大災害が起きても大丈夫な様に、私は備えをしていた。この先の見えない世界で生きるサバイバーとして。食料備蓄は6ヶ月以上そのほかの生活必需品も4ヶ月以上… そのほかモロモロも。
 で、その真摯な取り組みが神様に認められたのか、大災厄が訪れたのは、家にいた日曜日だった。家はモチロンそんなよくある程度の災害でどうこうなるような造りじゃない。2階寝室の窓ガラスにはヒビが入ったが問題はない。ガスは止まってもプロパンの備蓄があるし、水も飲料水の他、雨水の貯留槽にたっぷりと。ふふふ、あはは、ヒヒヒッ! 正直思う。日頃考え過ぎだの、心配し過ぎだの、神経質で病的だ、など災害に備える人間を馬鹿にし、侮蔑し、嘲笑ったヤカラ! ふふん! どうだい。起きるハズの無い事はこうして起きてしまった。「アリとキリギリス」? 食料を分けてくださいと言われても、ああ、今まで通りに歌って踊ってたらいいんじゃないですかぁ? 言ってやりたい。隣のオバハン、向かいのジジイ! 会社の上司! 同僚! 後輩! それ見た事かぁ! ワハハハハハハのハ!
 と、笑っていたのは1時間。 冷静になってよく見ると空は紫色だし、周囲の家々も沈黙している。この異常な状態は… ピンポォ~ン、ドアインターホンを鳴らしたのは隣のオバサン、でも顔の色がミドリ色、視線があっちゃこっちゃ… 「すびびまぜんんがぁ オビゾ貸でぐればぜんがぁ?」 「オビゾなんてありませんっ!」と応えてスィッチを切ったけど… ああ。お味噌? でも、なんでミドリ色? ???
 テレビもラジオもインターネットも沈黙したまま、災厄は俺達家族だけに起きた、次元転移なのか? SFか? クソッタレ! もとより神様なんざ信じちゃいない、だからこんな仕打ちを受けたなら… 望むところだ! この世界で生き延びてやるぜ! まず確認する事は隣の「オビゾ貸で」の人達は… 食料になるか? って事だな。フハハ! 武器は? もちろん準備は怠りない。法の順守より大切なのは生き残る事! 地下室と屋根裏と書斎の本棚の裏に隠したトカレフTT-33 ―中古だけどね― 3丁とたっぷりの銃弾! 漢ハルヒト! ぬかりはないいいいっ! けど、あのウサン臭い外国人が銃に付けてくれたこの取扱説明書? が読めないんだよね。これ、英語?… 20170508-3
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Author:KU2
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