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史上最低の図書館

 外回りから帰って来てシャッターを開けると、車庫の奥で廃棄本を灯油缶で作った焼却炉? で燃やしているイソダさんがいた。車庫で危ないなあ、マズいよね。火災報知機は鳴らないのかな? なんて思ったけど、イソダさんはとてもとても不機嫌そうで、そーゆー時に声を掛けるのはカシコイ行為ではないと十分に分かっていたから声はかけなかった。だから、イソダさんがもう一冊分厚い本を灯油缶にぶち込んだ時も、ちょこっと黙礼して奥の事務室へ進んだ。よく見ると車庫は体育館の様に広く大きいんで、ああ、これなら警報機は大丈夫かな? とも思った。新しい図書館はとてもとても立派で広かった。少し、いやとても広すぎないか? と思うくらい広かった。最近、郊外でよく見るショッピングパークと言うか、ショッピングモール? 遊歩道・広場付き大規模商店街くらいの広さなのだ。移動するのに自転車が欲しいぞ。で戻った事務室も広い。まだそこかしこに旧館から持ってきたダンボールが山と積まれているけど、それが気にならないほど広い。自分のデスクにたどり着くと、向かいの席はトリイ、トリちゃんだった。なんか問題行動が多い職員だったんだけど、最近の検査で軽度の発達障害であることが判明し、「じゃ、しょうがないな」という事になった。ストレスを軽減するため勤務中にも睡眠が認められていて、今も机の前で腕組んでそっくり返って軽くイビキを響かせてる。ンガガ… まあ、しょうがないね。とみんなが思ってるのは、守備範囲は狭いけど結構イイ仕事するから。上司に外回りの報告を済ませて、じゃ、担当の児童書フロアの様子を見てこようと思い、事務室を出る。結構広い、イヤになるほど歩く。やっぱ自転車が欲しい。で、初めて見る児童書フロアは… なんじゃこりゃ! 巨大な駄菓子屋? 本より玩具やお菓子? 飾り付け? そっちの方が多いぞ。児童書は、クソつまらなそうな地味な全集がヒトソロイ、そして後は「ウンチ学習帳」みたいなヘンな問題集というか学習参考書。あざとく子供にコビて大失敗! と言った蔵書構成。 誰だ! ここの担当者は? …俺だ。でもこんな仕事してないぞ。よく見るとガラス状の透明な仕切りにはホログラフィーが応用されたもので、その向こうでは仮想のキャラクターと現実の入り混じった世界が広がっている。こんな事に、こんな事にカネをかけて、肝心の蔵書がチンケな児童全集1セットと「ウンチノート」かよ! でも、悔しい事に客、利用者は多い。本を見たり読んだり借りてるんじゃなく、仮想現実のショウ目当てなのか? あああ… こんなの図書館じゃないっ! ってとこで、目が覚めた。 うあああ… なんかサイテーなイチニチの始まる予感。20200418+
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Author:KU2
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