2020/07/20
山百合の花
昔、ヤマユリの花が怖かった。子供だったから理由は言葉にできなくて人に説明は無理だったんだけど、今考えると、植物って意思の疎通が出来なくて、根っこで地面に固定されてて動けなくて、そんな生き方をする生物がまるっきり理解できなくて、でもインターバル撮影? 低速度でビデオ撮影するとちゃんと動いて生きてる、自分と住んでる次元が違うのに、そこに在る。ナニ考えてるのか考えていないのか、わからない。考えてるとしても理解できない。価値観も、美意識も、善悪の判断もまるっきり… いや、こーゆー事を考えているのかもわからない、全く別の事をこちらが理解できない事を考えてるのかもしれない。天候と湿度と気温の事を5年くらい先まで考えて考えて考えているのかもしれない。ヒトの考えつかない、でも植物としては当たり前の事を、考えているのかもしれない。ヒトの命の事に関しても、些末な事、と考えているのかもしれない。考えてもいない、かもしれない、人命。 …怖い。この怖さの象徴がヤマユリの花だった。あの力強い、迫力のある花を見ていると …実は、今でも怖い。20200717-2スポンサーサイト
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