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ポテサラおじさん

 午後のスーパー、総菜売り場。「ああ! 俺がナニ買ってナニ食おうと勝手だろぉ、ボケた事ホザくと喰らわすぞ」作業員風の男が右手で初老の男性のムナグラ掴んで低い声で説得していた。 「で、でも、ポテサラぐらい作ったらどうです?」初老の男の声は震えていた。「チ!」作業員風の男はアキレタという顔付で掴んでいた手を放し売り場を離れた。ああ、あの初老の男は先週、黒服黒眼鏡の男にも同じ言葉言って殴り倒されていた。「あ、すみません。腕、当たっちゃいましたか? 急に声かけられたから、ビックリしちゃって」黒服黒メガネの男の口調と態度はこれほどかけ離れたものはあるんだろうか? ってくらいチグハグで、怖かった。初老のその人は止まらない鼻血を押さえていた。後で聞いた話では、鼻骨が折れていたそうだ。 でも、その初老の男性は今日もこのスーパーでポテトサラダのパックに手を伸ばす人に声を掛ける。「ポテサラくらい作ったらどうです?」 母親だけではない女子供だけではない、どんな人間にだって、ヤクザ風の、労務者風の、いやそのものの、チーマーの、ラッパーの、ヤンキーの、学生の、どんな人間、いやたぶん神の人であろうとも、ポテサラのパックに手を出した人には… 「ポテサラくらい作ったらどうです?」 このスーパーに通う者は畏敬の念を込めて彼を呼ぶ、ポテサラおじさん、と。 …どっかの軟弱な同名の人、その名をケガすな! 20200811++
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Author:KU2
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