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ハシゴ

 昔、コドモだった時、建てかけの家に入るチャンスがあった。親戚の家だった、と思う。ボウズ、2階にも昇ってみるか? なんて言われて、「うん!」なんて言っちゃったんだろうね。建てかけって言っても壁も階段も無い、床があるだけのトコにハシゴで昇るんだ。タッタカ昇って、おお! 見晴らしが良い! そりゃそうだ、壁も屋根も無い状態だもの。確か富士山も見えた! しばらくの間、床だけの2階を楽しんで、さてそろそろ下へ… ここで、最悪。見晴らしがいいとか楽しい、喜んでたんだけど、下に降りるには立て掛けたハシゴを下を意識しながら床のない空間に足を踏み出さなきゃならない。解かる? ハシゴって、昇るのは簡単、ガキでもできるけど、降りるのはけっこう難しいとは言わない、でも度胸はいるのだ! 下を意識しちゃうんだよぉ! 昇りと違って! で、降りられなくなっちゃった。 結局、大工さんにオンブされて降りたんだと思う、記憶がない。都合の悪い事や、嫌な事、不名誉な事はすぐ忘れるのだ、私は。でなきゃ、今頃自己嫌悪で自殺してる、と思うぞ、根性無いから。 …だから、芥川龍之介先生の「トロッコ」を読んだ時、読後スグの感想は、「解かる! チョーシニノルってこーゆー事だよね」だった。大人になった今となっては、アノ恐怖は薄まった。でも、目をつぶって、自分が子供だと自己暗示をかけ、ジッと考えていると、あの恐怖がよみがえる。調子に乗ってホイホイ行動し、身動き取れなくなっちゃう自分。まだ私の“事件”の時は周りに助けてくれる“大人”がいたけど… 子供を襲う恐怖は大人に真の理解はできない、子供はケッコウ恐怖に囲まれて生きている。でもね、怖いのは今さ。大人になった今。もうボクを助けてくれるダイクサンはいないんだ… 20150405-3
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