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遠足

 子供の頃遠足に行った。確か… 小学生で、高学年、だったと思う。どっかの山? うねるような高低差のある草原が広がってる、そんな場所だった。はっきり言って何もないところ、何もないから、ふざけて落ちてケガする遊具も無いし、ちょっかい出してかみつかれて大騒ぎ、ってな動物もいないし、騒いで怒られたり、白い目で見る大人、世間の目もない。せいぜい、走って転んでひざや腕をすりむく程度。でも、当時は赤チンがありましたから。赤チンというのはね、消毒、殺菌のための市販薬。この消毒液が赤茶色いのよ。ああ、知ってる? 失礼。で、さあ。そんな場所じゃ、つまらない遠足かっていうと、これがケッコウ楽しいのだ。当時の子供は走り回るのが当たり前で、それこそ、やたらメッタら走り回っていた、そんな記憶がある。 「あれ、ナンだ?」双眼鏡をのぞいていたタケちゃんが、チビなんだけどイタズラ大好きのクラスのヒーローってな奴。社長の息子って話で、そーいや、自転車にしろ玩具にしろいいモノ持ってたよなあ。そいつが、誰に言うともなくつぶやいた声が聞こえた。はあ? ナニ? 見せて、と言って双眼鏡をタケちゃんから奪い取って自分の眼にあて、同じ方向に向ける。ちょっと遠くの小高い丘の上にナニか白い布? が、瞬間ヒラヒラ… 「かえせ!」双眼鏡はタケちゃんの手にもどり、しばらくアレ、ヒラヒラを見ていた(同じ方向を向いてたから、多分そう)ずっと見ていて、その後、急に走り出した。ヒラヒラめがけて。で、ソントキ不思議に思ったのは、その丘はたいして遠くじゃないのに、肉眼ではヒラヒラは見えなかった事と、走り出す直前のタケちゃんの眼が大きい、眼球じゃなくて瞳孔? そんで左の口元からヨダレが垂れてて、キッタネエナア、と思った事…
 タケちゃんは、集合時間を20分遅れて探してた先生に発見された。噂だと大人のヨッパライみたいで手が付けられなかったって。ションベン垂れ流しで臭かったって。噂だけどね。でも、もっと不思議なのは、次の日もその次の日も、そのまた次の日もタケちゃんは学校を休んだ事。そして、その事を先生も話さない。で、4日目にオッくんに「タケちゃん、どうしたんだろうね?」って聞いたら… 「タケちゃん? 誰それ?」 20150502
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Author:KU2
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