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暗殺の誤算

 いいなあ。「戦争反対!」みんなで一緒に集まって言えるの。いいなあ。ホントに危険な時って、それに気付いているのは、自分だけ。そうなんだよ。いつの間にか、ほかのミンナは「やれぇ! やっちまえ! ぶっ殺せ!」そう叫んでいるんだ。昨日まで「ケンカは良くないなあ」なんて言ってたその人達が、大人が。もう何も解らなくなっちゃってるんだ、病気でうなされる様に、お酒をたくさん飲んだ時の様に。家族だってそうさ、最初は弟が、次はおじいちゃんが、母親が、父親が、ミンナが! 家族全員が「ぶっ殺せ!」叫ぶんだ、ミンナ一緒に! 「ぶっ殺せ!」
 あああ、だから。だから僕は決心しなくてはならない。そして密かにやらなくてはならない。この異常な状況を、僕独りで、元に戻さなくてはならない。そう、僕独りで… もう、正規の手続きを踏んで、なんて不可能だから。超法規的手段で解決するしか、道は無い。そう… あったとしても子供の僕には、無理だ。 …だから、“あの人”を… 殺さなくてはならない。
 こうして、“あの人”がオープンカーに乗ってパレードの時、プログラムに無い行為。少年が駆け寄り花束を“あの人”に、そして、花束の中に隠されたナイフで“あの人”を… 
 でも、警備の人はそれを阻止する。まあ、当り前だ。彼らはその道のプロだ。立派な大人だ。異常を感知する“眼”を持っている。時代の異常を感知できる“眼”もしくは“感性”は持ち合わせていないけれど。でも自分の職業に忠実だ。誇りにさえ思ってる。だから… 少年は死んだ。少年にとって不幸な事に、その場で死んだわけではない。背後関係を調査するため3ヶ月は生きていた。いや、生かされていた。それは少年の心臓が脈動していた、という意味だけに過ぎないが。 …最後、少年は死にたいと思った。
 で、ここからが本題だ。“あの人”のトコロに「ヒトラー」って入れたら? 美談? 英雄譚? 悲劇? でも、これがそんな過去の話じゃなくて、今の、この時代の、この国の、いや他の国のでもいいけど“偉い人”の名前が入ったら? それでも評価は同じ? それとも、テロ? 犯罪? この物語の、お話の、価値は、意味は、評価は大きく変わってしまう? ナニが問題なのか? ナニが正しいのか? 私達はどう動くべきなのか? それをちゃんとちゃんとちゃんと解っているのか? 私達は? いや、この期に及んで誤魔化してもしょうがない。私は? 私個人は? 動けるのか? 正しく。そしてその覚悟は、持っているのか… 
 P.S. ああ、あの映画はまだ見ていません。ってか怖くて見れない。20151029-3++
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Author:KU2
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