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街路樹

 ミニマリスト、ってのが流行った。昔の話だが。意味は、最小限主義者。生活に必要なモノを極限まで減らしていく、そんな人達の事らしい。それで、彼等が最後まで必要とするのは… 服。アアなるほどなあ、この時代ハダカでは生きていけないよなあ、と感心してたら、テレビで某南の島で裸で暮らす人の事が放送されていて、まいりました、だった。すごい人はいるんだな。
 それで、一時期、けっこう流行? したミニマリスト。部屋には最低限の家具。荷物はホントにリュックサックひとつ程度。そして幸せ。そう、みんな幸せなのだ。以前、かなり昔「モノより思い出」ってCMがあったんだが、もう、真正面からその通りな人生を人が送る様になってしまって、しかも多くの人が。経済は… ああ、もうショウヒやケイザイなんて言葉が意味を失う、そんな状況になってしまったんだ、あれから。
 そう、最後にミニマリスト達が購入したモノ、それが、
 今、この国は静かだ。昔、首都といわれ繁栄の極みを味わった都市は緑あふれる豊穣の地と化している。喧噪は無い。緑が多い、そりゃあそうだ。ミニマリストが最後に買ったモノ、それが、この結果を産み出した。
 こうして昔の繁栄の地を、いや、今も繁栄の地、らしい。その文明を私が私達が認知できないだけで… 風が吹く木々が騒めく、彼等は笑い人生を謳歌し、地球を緑に換えていく。私には、私達には解からない、喜びと幸せと文明。かって犯罪者への懲罰だった行為が次の時代を文明を創っていく… 不適合者として、人間として生きる私。人として生きるしかない私。こうして街路樹だった妻に、また今年も会いにきたけど、ああ、もう、毎日という訳にはいかなくなって。それに、妻は街路樹とは言いがたい。アスファルトを砕き巨大に成長した幹は天にそびえ、仰ぎ見ると木洩れ日が、まぶしい。地球はこの世界は今美しいが、私は美しいと思うが、それを美しいと感じる人間は、ああいや、王座を降りたからこそ美しいと感じられる、のかもしれない。妻を、妻だった巨木を煽ぎ、しばしそこに佇む人となる。=筒井康隆様、記憶だけで書きましたので、基となる作品との整合性はありません。ごめんなさい。= 20160103-2+
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