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生存の確率

 ああ… あの奇跡的に6日後に発見された男の子の話を聞いて、自分の話を思い出してしまった。ってか、ああ、書く日が来てしまった…
 私が本当にガキの頃、ナニかしでかしたらしい。いつもの「オシリタタキ」世間一般には布団たたきの名称で出回っている道具、の出番もなく母親はタメイキまじりに言う。「ああ、私はこんなことしでかす子供をこれから育てていく自信がない」 俺は聞いちゃいない、フテクサレてる。ナニをしたのかは忘れたが、俺は間違ってない、とまだ信じている。ため息をついた母親は風呂敷を出して俺のパンツと下着とシャツとズボンとを包むと俺に背をわせた。ただならない、今までにない状況に不安を感じながらも俺はまだ自分が正しいと… ってか世界をナメてた。母親は風呂敷包みを背をった俺を連れて家を出る。もう黄昏時、っていうよりは夜が始まりかけている時間。母親は手を引き俺を引っ張っていく。歩いて行く。着いた先は、近所の公園。もう誰もいない。母親は俺の眼を見て繰り返す。「いいかい、私はもうお前を育てていく自信がない。だからここにオマエを置いて行く。待っておいで。きっと、もっといいお父さんとお母さんが来るから。 …そうしたら。 いいね、今度こそ、今度こそ… うまくやるんだよ。」 ああ! 負けた、我慢の限界だった。泣いてあやまって「ごめんなさい! ごめんなさい! もうしません、もうしません、もうじばぜぇええん!」涙でクシャクシャの顔で母親にすがり付いて、許しを請うて… そんで、大学卒業まで面倒見てもらった。 …今でも思い出す。宵闇迫る公園で、風呂敷包みを背負ったガキが母親に言われる言葉「 …いいかい、今度はうまくやるんだよ」 俺はアノ子供と比べてビビりだったんだろうか? そんな事はない、と信じたいけど、そーゆー問題じゃないのかもしれない。ビビりだから、弱虫だから、俺は生き延びてきたのかも、しれない、この世界。自分の人生、夢をかなえる事より、食っていく事の方が大事、って考えは、この時、種が埋め込まれたのか、もしれないと言い訳して今も生き続ける。20160606-2
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Author:KU2
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