2016/07/26
ヨアケマヘ
「ごめんなさい、あなたとは良いお友達でいたいの… 」午後の喫茶店、そう、昔の話さ。彼女は小さい声で、でもハッキリと言った。え! そうなの! ラッキー! 俺もう、心配で、不安で、ドキドキで、あんたなんかキライ! ダイダイダイッキライ! って言われるんじゃないかって! トモダチ! アリガトォ! ハッピー! じゃ、明日飲みに行かない? トモダチ同士で! ねねねねね? ね! トモダチだもんね! 行くよね! いぐよでええええええええ…
独り精神が異常に高ぶって、目が覚めた。夢、か。ああ、心臓がまだドキドキしてる。サイドテーブルの腕時計を見ると、午前4時半。はは。 学生時代、そんな夢みたいに勝手に盛り上がっちまう… なんて事は無かった。 …当たり前だ。さすがに、わかってた「トモダチ」の意味するところは… でも、トモダチかぁ、昔はいた、私にだって。でも、いま、会いたいとは思わない。 この空の下、ドコカで元気で幸せに生きててくれたら、いい。 …だって、「おお! 元気か? 40年ぶりぃ~!」の後に「すまん、20万でいいんだ… 」なんて相談されたとしたら? …ああ。午前4時45分、自宅のベッドの上で、今俺にトモダチのいない理由がハッキリと、わかってしまった… 20160707-4
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