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世界の中心で愛を叫んだけれども

 子供は、その誕生から3年が経過するまで、遺伝形質の最も近似する者の手で頻繁にスキンシップとコミュニケーションを行う環境で育てる事により、その能力を最大限に引き出し、自身や社会に対して肯定的な捉え方をする様になる。言葉を変え乱暴な言い方をすれば、親自身が愛情を持って育てなければ、低能で反社会的な人間が育成される、そんな論文が発表され、承認された。
 で、この国は大騒ぎ! 子供を産んだら預けて働け、女も男も、とにかく働け。だって今の労働人口は全盛期の五分の二! 誰だって動ける奴は働かなくちゃならない。男だって女だって老人だって子供だって… 育児なんてしてるヒマはない。でも… 未来の事を考えると、質の高い人間、国民を再生産しないで、この国はどーなる? ここはその期間、仕事を休んでも未来を担う子供達の為に… でもそしたらGDPは… 分母が減ってるのだって問題だから…
 よって、行政は苦肉の策として「男は仕事、女は家庭(=育児)」の業務分担政策を打ち出した。逆行? でも、国民の大多数は、案外すんなりこれを受け入れた。男は職場で女にでかい顔されるのが好きじゃなかったし、女も食器洗ったくらいで男が家庭でデカい顔するのは嫌だったんだね。それに昔はこれでうまくいってたんだし… 少数者、仕事がしたい女や、家庭に入りたい男の意見は黙殺された。今までそーゆー教育を受けてきたのに。でも状況が変わればテノヒラ返すのはこの国の常だ。
 で、どうなった?  …どうにもならないさ。婚姻率は相変わらず下がっていくし、出生率も下がり続け。質をとやかく言う状況ではなかったんだね、ホントは。問題の本質はどこか別の所にあったんだね、きっと。 
 …そんで、人口は減り続けた、多くの自治体が破綻した。結果としてこの国はアジアの、いや、世界の三流国に成り下がってしまったけど、今、この国はまだある。人口減少は出生率だけの問題じゃなくて、海外に出稼ぎに出る―合法・非合法を含めて―そんな人間が増えたから。
 皮肉な事に、いろいろなセカイで、この国の人間の需要は増えていった、かなり特異な性質の国民だったから。使うには便利、そんな国民だったんだね。そして… この先は… どうなるんだろうねぇ。でも、そんな、映画みたいな劇的な終末は来ないよ、熟れた果実は腐って落ちるだけさ。虫が湧いてグズグズになって、 …ポトン、ってね。20141005-4
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Author:KU2
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