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踏切

 夜、踏切を渡る。辺りには誰もいない。線路の真ん中あたりにいつものヒトがいる。手足が異様に細く長いヒトで、でも全身血だか泥だかわけのわからないモノでぐちゃぐちゃ… いや、血肉と汚泥をヒトのカタチにしたモノ、と言った感じで男か女かもわからない。いつものとおりじっとこちらを見ている。眼だけは黄色い懐中電灯の光の様に横2つ並んで見える。すこし2点間の幅が広く歪んでいるけど… 気付かないフリをして、歩調を乱さない様、注意してまえを、前だけを見て踏切を渡り終えようと 
「カンカンカンカンカン!」ビクッとして振り返る、警報灯も方向指示器も点滅してない、あの警報音は… 思わずあのヒトを見て、シマッタと思う。すでに最終運行は終わった時間、警報機が作動するはずはない。
 案の定、警報音のマネをやめて「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハ… 」声高らかに笑ってるそのヒト、「やっぱ、見えてたんだァあ… 」視線が合ってしまった。どうして立っていられるのか不思議なほど細い脚のつま先がこちらを向く、そして、こちらに向かって来… 20161220+
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