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サバイバル

 平日の午後3時半、小学生がランドセルを背負って住宅街を独り帰る。同じ方向のクラスメイトとはその前の角で別れたばかり。でもダイジョウブ、次の角を曲がればもう家が、自分ン家が見える、もう少し。で、その角を曲がる時、ブェロブェロブァアアアアアアア! ブタだな、ブタにしか見えないキグルミを着たいい歳した大人が立ちふさがった。小学生、防犯ブザーのピンを抜く準備は、これは訓練のタマモノだね、すぐ出来た。ピンに指をかけ… しかしブタ男の手の方が早かった、ピンにかかった指を払い、防犯ブザーはむしり取られもう鳴らす事はできない。茫然とする小学生は押さえつけられそして
 “残念”を絵に描いたようなじゃなくて、0.5秒の音にしたような効果音が流れる。シュミレーション終了。
「だめだね、あそこで行動を止めては。すぐ次に、大声を出す、ランドセルを捨て全速力で逃げる、捕まえられたら噛みつく殴る、それなりの抵抗を見せなくちゃ。とにかく扱いづらい相手だと相手にアピールし、生き残るんだ」講評をうけてファーストレッスンは終わる。今小学生以下の子供はたいへんだ、サバイバル能力の欠如が生存確率を下げるこの時代、生き残るための訓練は続く。
「さあ、もう一度やって見ようか」トレーナーが背中を押し、シュミレーターの起動音がする。もう一度、もう一度、もう一度! ああ、そうさ今度こそ… 殺してやる! 急に湧き上がる殺意にオドロキつつ小学生はでも、ゴーグルを装着し仮想現実への対応を開始する。システムの欠陥が発見され公表されるのはまだ先の話。20170216-2
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Author:KU2
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